片手にラヂヲ♪ホームひとりごと「癒し」をCDに求めていくイク「育児」^^;

作成日:2012/05/26
最終更新日:2013/02/11


「癒し」をCDに求めて〜癒しCD・風景音CDレビュー〜

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いくイク「育児」^^;

「妊婦」「新生児」「幼児」向けのCDは,なかなか数が多いです。それほど,その時期には期待も不安もあるからでしょうか。

そうしたCDの多くは,なめた童謡のアレンジ^^;やクラシックの名曲の安直な切り貼りですが,中にはオリジナルの楽曲で制作された,水準以上の出来のものも少なくありません。

※「特殊」ページに掲載されていた記事を分離して,このページにまとめました。(2011/07/17)


「呼吸法・イメージトレーニング 陣痛〜出産をスムーズに乗り切るために」
「Original Healing Music - Mind Release」
「Gentle Flow」
「Dear〜ベビー・リラクゼーションCD〜」 NEW!
「Kiddie Cuddles 天使の揺りかご3 Lullabies」
「NASAスペースサウンドシリーズ 泣いている赤ちゃんとやさしいお母さんに」
「Maternity Music 小川のせせらぎ&小鳥のハーモニー 〜やすらぎの音楽〜」
「アルファ波分析による胎児と妊婦のバイオミュージック」
「アルファ波分析による0歳からのバイオミュージック」
「安産のための Image Birth」
「胎教のためのミネラル・ミュージック とつきとおか[1] 〜自然のゆらぎ〜」
「ソフロロジー式分娩 イメージトレーニングのためのB・G・M」
「ママになるあなたに…リゾート気分でリラックス」
「ザ・ベビースーザー The Baby Soother - 泣きやまない赤ちゃんに」
「0-5歳で決まる! 脳の力を無限に引き出す幼児教育」
「ドクター苫米地流「天才脳」子育て術」

「呼吸法・イメージトレーニング 陣痛〜出産をスムーズに乗り切るために」

  • 日本盤 KEIAI HOSPITAL BRKIH-001 (製作年不明)
  • TT:38'21"
  • 1.はじめに(3'05") / 2.呼吸法について(1'23") / 3.呼吸法1(4'23") / 4.呼吸法2(5'27") / 5.イメージトレーニング(24'01")

埼玉県にある産婦人科「恵愛病院」制作のCD。ジャケには,「このCDに入っている音楽は貴女が分娩室内で聴く曲の一部です。」とあります。
たぶん非売品。そんなものまで取り込み売っているブックオフ,中古CDのブラックホールです。(^^;)

1〜4.は「呼吸法」を指導するナレーションが入っています。
波の音を背景に,緩やかにうねる,波のように現れては引いていくストリングシンセの上に,エレピの音色がまばらに散らされた,アンビエント的な音楽が流れています。

3,4.では,その緩やかな音楽が流れる時間と,「もう一度陣痛がやったきました」と想定した呼吸のインストラクションがあり,そこでは「すっ,すっ,ふぅ〜」という呼吸音のような音と,それにテンポのあったギターのアルペジオのフレーズが流れます。

5.は,私がリクエストするまでもなく,BGMのみのトラック。アンビエントの隠れ名作です。
こんなステキな音楽が流れる中で出産したいと思ったところで,筆者は男子。(^^;)

(2010/02/21) △上に戻る

「Original Healing Music - Mind Release」

「Original Healing Music - Mind Release」
  • 日本盤 Kuramoto Women's Clinic KW-001 (1998)
  • TT:57'43"
  • 1.Prologue(2'44") / 2.Forest Healing(21'09") / 3.Ordinary Comfort(4'22") / 4.Twinkle Lights Healing(25'21") / 5.Dreaming Sky(4'05")
  • Produced by : Takeshi Kuramoto, M.D.,Ph.D / Compose & Edit : Keisuke Kameyama, Miyuki Kameyama, Shingo Kameyama, Hideaki Otake / Acoustic Guitar : Ryuichi Matsushita / Sound Direction : Symphonia

これまた産婦人科系CD。(^^;)
発売元は,福岡にある不妊治療専門のクリニック。このCDは「世界で初めて「不妊治療」の目的のために制作されたもの」だそうで。
制作元は,同じく福岡の「シンフォニア」。(「Gentle Flow」参照)

曲はいずれも緩いテンポの曲ばかり,2,4の20分以上の長尺の曲を中心に,短かめの曲が合間に入る構成。
1.は素直なメロディーを奏でるピアノを中心に,きれいにストリングシンセの音色が絡んでいます。
最初の長尺の2.は,ゆっくり波のように繰り返すストリングシンセの音色の上に,バイオリンの音色のメロディーが乗ってきます。ところどころで鳥の声も。
3.は,これも素直なメロディーを紡ぐアコギターソロの曲。
長尺の4.は,深いリヴァーブのかかったミニマル的なピアノをメインに,様々な音色のシンセのメロディーがかわるがわる味付けをしています。中盤は"クリスタル・サウンド"風になるところがあります。
5.では,素直なメロディーを管弦楽的なアレンジで聴かせてシメ。

聴き手に妊産婦を想定しているからでしょうか,聴き手を動かそうとするコテコテの"音楽"でも,とんがったシンセ音楽でもなく,そっといたわるような優しさが感じられる音楽です。
"実用音楽"の範疇のものながら,聴き手に真剣に向かい合う制作者の姿も伝わってくる一枚でもあります。

(2010/09/19) △上に戻る

「Gentle Flow」

「Gentle Flow」
  • 日本盤 Nishikawa Ladies Clinic NC-002 (制作年不明)
  • TT:44'25"
  • 1.Glowing Air きらめきの中へ(11'34") / 2.Quiet Sight 静かな光景(11'09") / 3.Stella Breathing 星の吐息(11'33") / 4.The Way Back On A Gentle Flow やさしさのひと時(10'07")
  • Produced by Masahiro Nishikawa / Sound Direction : Miyuki Kameyama / Compose & Edit : Hideaki Otake, Keisuke Kameyama, Shingo Kameyama, Miyuki Kameyama

呼吸法・イメージトレーニング」同様,産婦人科の病院が制作したCD。
制作年は不明ですが,ジャケにある病院の住所の郵便番号が3桁なので,1998年以前。
CDのジャケの文言から,出産を終えて退院する人へのプレゼント用のようです。

曲は,いずれも長くたなびくシンセの音の上を,ピアノやギターなどの音色の,これまたゆったりしたメロディーが流れていくもの。
どちらかというとベタな音楽ですが^^;,哀愁を帯びたメロディーに妙に魅力があります。リラクセーションというよりはイージーリスニング的,映画のサントラの拡大版の趣です。
アルバムタイトル通り,漂うような,ひたすら優しい音。

ジャケに記されたスタッフ名でググると,「シンフォニア」という,産婦人科向けに特化したソフト制作の会社が。
「呼吸法・イメージトレーニングCD」も手がけていて,構成,ジャケットデザインのサンプルが,前述の「呼吸法…」と同じもので,それもここの制作かもと。
音楽の仕事といっても,こういう分野もあったりするのですねぇ。(@_@)

(2010/02/24) △上に戻る

「Dear〜ベビー・リラクゼーションCD〜」

  • 日本盤 Rock'n'Banana Records RBR-KM-001 (1996)
  • TT:44'23"
  • 1.3'27" / 2.2'48" / 3.3'18" / 4.2'26" / 5.2'53" / 6.4'17" / 7.4'11" / 8.5'47" / 9.3'16" / 10.4'46" / 11.4'24" / 12.2'43"
  • Producer : Masataka Sawada / Program Artist : Toshiya Minezaki
  • 自然音アルファ波音源 海の渚収録場所:グアム島・バリ島・沖縄・瀬戸内海走島
「ベビーのために新たに作曲されたオルゴールによるリラクゼーション楽曲,また可聴範囲ギリギリに設定された自然のアルファ波を大変多く含んだ」「健やか子育てツール」(解説書)というCD。
レコード会社は,およそこの種のCDとは無縁そうな名前ですが^^;。

オルゴール音のCDは多数出ていますが,大概はクラシックやポップスの編曲で,オリジナル曲で勝負しているものは案外レアです。
オルゴール音の曲は,いずれも3,4分程度のポップス的なメロディー,曲構成のもので,テンポもミッドテンポです。
クラシックやポップスの有名曲だと,安直かつくどく聞こえるものですが,耳慣れないオリジナルだと不思議と聴き通せますし,オルゴールの音色の良さを見直してしまったりします。

「−40〜30デシベルという微量のアルファ波音源」ですが,これはヘッドホンで音量を上げても,さっぱり感じ取れません。
解説書にカセットにダビングするとヒスノイズで効果がなくなると記していますが,これだとアンプのノイズでさえいかんのではないかと。(^^;)

各曲にタイトルもつけない潔さもありますが^^;,こういうCDを買い求める親御さんのイメージを掻き立てるタイトルくらいはあった方が,とも思うんですけど。(^^;)

(2013/02/11) △上に戻る

「Kiddie Cuddles 天使の揺りかご3 Lullabies」

  • 日本盤 www.kiddiecuddles.com DNA CS E03 (制作年不明)
  • TT:56'36"
  • 1.羊さん,おやすみなさい Sleep Now Child(8'23) / 2.幸せの抱擁 A Soft Embrace(9'22") 3.天使の揺りかご Cradle Song(8'05") / 4.キラキラ夢の中へ Golden Dreams(5'50") / 5.ネムネムおじさんがやってくる Here Comes The Sandman(5'07") / 6.ブラームスの子守歌 Beahms Lullaby(7'39") / 7.神様ありがとう Tau Ta Ta(7'39") / 8.お星様とお月様 The Stars and The moon(6'54")

胎児期から新生児期までを対象にした,本来6枚組の中の「出産後から」のパート。
イタリアで出たものらしく,解説には「マタニティー教育協会副理事長」や「イタリア音響セラピスト協会」などの推薦文が載っています。

内容は目的にかなった無難な^^;シンセ音楽で,メロディー部分は「ベルサウンド」基調です。
穏やかな音楽で,シンセ音楽としては悪くないのですが,一本調子の感は否めません。各トラックの邦題は,良いセンスが感じられますけど。

(2008/06/12) △上に戻る

「NASAスペースサウンドシリーズ 泣いている赤ちゃんとやさしいお母さんに」

  • 日本盤 グリーンエナジー SS012 (1993)
  • TT:30'39"(1トラック)

"NASA Space Sound"(別項参照)の派生商品。

同じグリーンエナジーから単品で販売されたこともある「Voice of Earth」と同一内容ですが,ななんと,用途が「お母さんのリラックスと胎教」「赤ちゃんを落ち着かせる」ためのものとか。(ありなんか,それ^^;)

「本物の宇宙のバイブレーションは完全にナチュラル,人工的に作られたものではありませんから赤ちゃんにも安心です」とな。(ヲイ =_=;)

このCDが出たのが1993年ですから,これを聴いて育った赤ちゃんもすでに,本稿執筆時(2008年)で小学校高学年か中学生。どんな風に育ったか,ちょっとだけ知りたいような気もしなくはありませんが。(^^;)

(2008/11/30) △上に戻る

「Maternity Music 小川のせせらぎ&小鳥のハーモニー 〜やすらぎの音楽〜」

  • 日本盤 コスモワン JPTC-0S02 (1993)
  • TT:60'08"(1トラック)
  • 企画・制作:NHKエデュケーショナル / 発行:日本出版貿易

中古で入手したものの,インレイカードに「やさしい自然のハーモニー=α波1/fゆらぎがお母さんとおなかの赤ちゃんにやすらぎをあたえます。」との一言があるだけで解説もなく,どういう流通ルートで流れていたかも,ネット上にも情報がなく不明です。

内容は,タイトルのとおり,川のせせらぎに鳥の声というものです。
せせらぎの音も,鳥のこえもクリアです。
ただ,この種のCDを聞き慣れていると,この両方がクリアに聞こえている音源はそうあるわけではなく,2種類の音源をミックスしたものと思われます。
ただ,世間一般的には,こういうサウンドスケープのイメージは,ありかなと。(^^;)

盤を見ると"MADE BY APOLLON"とあるので,この種のCDのリリースを得意にしていた,今はなきアポロンの音源のようです。絡んでいる会社の多さとか,なかなかややこしそうですが。(^^;)

(2010/12/08) △上に戻る

「アルファ波分析による胎児と妊婦のバイオミュージック」

「アルファ波分析による胎児と妊婦のバイオミュージック」
  • 日本盤 CBSソニー(aqua planet) CSCL 1529 (1990)
  • TT:47'39"
  • 1.すこやかな赤ちゃんを願って(8'22") / 2.マタニティーブルーのために(精神安定)(7"56") / 3.楽しくクッキング(7'27")/ 4.胎児とのおはなし(7'31") / 5.まどろみのひととき(7'10") / 6.しあわせな愛(9'10")
  • 作曲:菅野由弘(1,5) / 森本浩正(2,3) / 田頭優子(4) / 鈴木行一(6)
  • 演奏:エトワール・オーケストラ(1,5,6) / 森本浩正(2,3) / エトワール・アンサンブル(4) / 菅野由弘(ピアノ 5.)

バブルの時代も終わりにさしかかる頃,ソニーが現代音楽系の作曲家を動員して創り上げた「バイオミュージック」シリーズの,これは「胎児と妊婦」用の音楽。
しかし,これが良くできています。
そのスジの作曲家が,しかも生のオーケストラを使い,なかなか手の込んだ,繊細で表情の複雑な音楽に仕上がっています。しかも,対象が対象なので,深い優しさが感じられる音楽になっています。

1.は,弦楽オーケストラを背景に,オカリナがメロディーを紡いでいます。
2.は打ち込みですが,アレンジが丁寧で音色は生のオケに引けをとっていません。様々な音色で,哀愁を帯びたメロディーを代わる代わる奏でています。
3.も打ち込みですが,こちらはいかにもシンセっぽい音色のリズミカルな曲。コミカルな味がありますが,展開が案外凝ってます。
4.は,ストリングスをバックに,チェロとフルートがメロディーを奏でています。
5.は,作曲の菅野由弘が自ら奏でる物憂げにたゆたうピアノと,影のように付き添うストリングスが心にしみる佳曲。
6.はストリングスの音色中心に展開しますが,ラストはチェレスタのかそけき音色の,なかなか心にしみるニクいシメ方。(^^;)

このページでも,他にも妊婦,幼児向け音楽をいくつか取り上げていますが,オリジナル曲で制作したものには,意外に佳作が多いです。
日本のイージーリスニングの秀作は,案外こうした「癒し系音楽」にこそ隠れているのかもしれません。(^^;)

(2011/07/15) △上に戻る

「アルファ波分析による0歳からのバイオミュージック」

「アルファ波分析による0歳からのバイオミュージック」
  • 日本盤 ソニー(aqua planet) CSCL-1530 (1990)
  • TT:45'40"
  • 1.豊かな心を育てるために(8'13") / 2.リズム感の発達(8'26") / 3.音感あそび(8'23") / 4.やってごらん!(リトミーク)(7'34") / 5.オッパイごくん(7'04") / 6.おやすみ(5'58")
  • 作曲:菅野由弘(1) / 鈴木行一(2) / 山本純ノ介(3,4,6) / 田頭優子(5)
  • 演奏:エトワール・オーケストラ(1,2) / 山本きよみ(3,6) / 山本純ノ介(4) / エトワール・アンサンブル(5)

バブルの仇花と思いつつも^^;,作曲陣も現代音楽スジ,演奏も生オケという豪華さの,ソニーの「バイオミュージック」シリーズの1枚。こちらは0歳児用。
それにしても,今はもはやあり得ないクォリティの高さ。

1.は,オカリナとストリングスの編成で,「牧歌的イメージで作られている」(解説書)曲ながら,メロディーにちょっと哀愁のある佳曲。

2.は「クイーカーは豚さん,カウベルは牛さん」という,ユーモラスでリズミカルな曲です。ストリングスと各種パーカッション中心に展開されています。「2ビートから始まって,4ビート,8ビートへ進みます」(解説書)と言いつつ,タンゴやワルツなどいろいろなものも入った,なかなか手の込んだ曲。(^^;)

3.はタイトル通り,最初はオーケストラの「A」のチューニング音から始まって,音高の違う「ドレミファソラシド」,さらにそのバリエーションが何種類も出てきます。真面目に聴くと0歳児どころか,45歳児の筆者が聴いてもなかなか手ごわいです(^^;)

4.の最初は,意表をついたブルース風のリズム,メロディー。中盤は,どう考えても現代音楽に突入,後半も一見4拍子ですがスナオとは言い切れません。(^^;)

5.は,タイトルからは想像がつきにくい,格調高くバイオリンがメロディーを引っ張る弦楽アンサンブル。まかり間違って後世に残ったら,このタイトル,どうするんでしょ。(^^;)

6.は,クラリネットがメロディーを奏でています。メロディーは解説書にも譜例があります。

(2011/07/15) △上に戻る

「安産のための Image Birth」

  • 日本盤 データム・ポリスター (1996)
  • Supervisor:森本義治
  • Music composed by Datam Music Team
  • Narrator:銀河万丈
  • 「1」
    • DPCX-5064
    • TT:59'19"
    • 1.安産のためのイメージ・バース I(22'06") / 2.イメージ・バースサウンド I(26'25") / 3.イメージ・バースサウンドII(10'46")
  • 「2」
    • DPCX-5065
    • TT:68'22"
    • 1.安産のためのイメージ・バース I(28'59") / 2.イメージ・バースサウンド I(26'24") / 3.イメージ・バースサウンドII(12'57")

出産のために「私たちの新皮質をリラックスさせ,旧皮質すなわち爬虫類脳が思う存分働くことができるようにする」というCD。

解説によると「1」は,リラクセーションのためのCD。
1.は,繰り返すアルペジオを中心にしたシンセ音楽と,呼吸法や自律訓練法のナレーションです。
途中浜辺をイメージするところで,波の音が入ってくるところもあります。

そのナレーションは,なんと銀河万丈氏です。(「なんでも鑑定団」,アニメファンなら「ガンダム」の"ギレン・ザビ"の声と言えばわかるかと。^^;)
調べてみると,このCDを出している会社は,主にゲームソフトを制作しているところらしく,なるほどと。
それにしても,CDでその声をじっくり聞くと,様々な場面のイメージの誘導での声の表情は味わい深く,さすがベテラン声優と思わせます。(^^;)

2,3.は音楽のみのトラック。
2.は,1.のBGM,3.はアルペジオの音色がハープですが,似たようなツクリの音楽。
どちらも,メロディーのくっきりした,筆者的にはベタに感じられる音楽。

「2」の1.は,いよいよ出産のため「子宮の入口が柔らかく薄くなり,赤ちゃんが下がって安産の準備」(ナレーション冒頭)ができるようになるためのもの。
BGMは「1」1.と同じ。
続く,音楽のみの2.は1.のBGM,つまり「1」2.と同一のもの,3.も他の曲と区別がつきにくいくらい似た曲。(^^;)

細かいことですが,「1」「2」とも1.は,解説書では30分以上と記されていて,実際と大きく食い違っていて,謎。

(2011/02/07) △上に戻る

「胎教のためのミネラル・ミュージック とつきとおか[1] 〜自然のゆらぎ〜」

胎教のためのミネラル・ミュージック とつきとおか[1]
  • 日本盤 日本コロムビア COCG-12768 (1995)
  • TT:53'36"
  • 1.プロバンスの森(8'09") / 2.潮騒〜フィジーにて〜(7'27") / 3.春・鳥の詩〜南アルプスにて〜(8'06") / 4.アンダルシアの草原(7'44") / 5.せせらぎ〜ロアールの古城にて〜(7'16") / 6.夕暮れ〜モンディゴベイにて〜(8'04") / 7.カエルの合唱〜バリ島にて〜(6'48")
  • 構成・取材:小久保隆 / 作・編曲・演奏:小久保隆

多数の環境音楽を世に送り出している小久保隆氏の,タイトルどおり,妊婦対象のCD。
シリーズは妊娠初期,中期,後期の3段階に合わせ3枚出ていますが,その妊娠初期のための1枚目。
「ミネラル・ミュージック」というフレコミですが,解説によれば自然音がそのミネラルにあたるようで,音楽にも例によって"1/fゆらぎ"のリズムを取り入れているとのことです。

音楽は用途からして,緩いテンポの穏やかなもの。
ですが,アンビエントっぽさはあまりなく,輪郭のはっきりした明朗なもので,曲によってはリズミカルだったりします。
さながら音の世界旅行の趣のある自然音も,作曲者自身が収録したもので,凝った仕事ぶりを感じさせます。

カエルの合唱に,かそけき音でオリエンタルメロディーを繰り返し,アルバムを締める7.は,絶品。

(2008/06/08) △上に戻る

「ソフロロジー式分娩 イメージトレーニングのためのB・G・M」

  • 日本盤 日本ソフロロジー法研究会 (無番号,1995)
  • TT:27'25"(1トラック)
  • 作曲:ティンカーベル・川崎眞弘

中古で偶然見つけた一枚。
「ソフロロジー式分娩」のイメージトレーニング用のBGMで,そのインストラクションであるところの「テルプノスロゴス」のバックで流されるものとのこと。

音楽は,この手のものとしてはありきたりのシンセ演奏ではあります。
ゆっくり目のテンポで,ずっと同じピアノの音色のアルペジオを繰り返し,いろいろな音色でメロディーを違えながら,27分通して続きます。途中9分目から10分目くらいにかけて鳥の声が入ってきたりもします。
ただし,19分目くらいの1分間程度,繰り返されていたアルペジオが止まり,クラシカルな音色のマーチが唐突に入ってきます。(出産の瞬間をイメージしているのでしょうか?)ただ,それが終わると,また同様のアルペジオとメロディーが続いていきます。

クレジットされた作曲者ですが,かつて「竜童組」のキーボードや,1990年代に映画音楽で活躍していた故・"川崎真弘"氏ではないかと思われます。

(2009/07/26) △上に戻る

「ママになるあなたに…リゾート気分でリラックス」

  • 日本盤 バンダイ・ミュージックエンターテイメント APCF-5212
  • TT:37'31"
  • 1.波(5'02") / 2.小鳥(3'43") / 3.小川(8'49") / 4.スコール(5'34") / 5.小鳥(3'12") / 6.波(11'09")

「南の島でのリゾートのひとときを満喫するように聞いてほしい,自然音を集めたCDです。」(解説書)とのこと。育児系CDとしては搦め手ですが,既存の効果音を使った低予算の企画臭も。(^^;)

1.は「浜辺に到着」(解説)という設定。やや小さく速めの「ざざっ,さぱぁっ,」という波の音。
2.は,小鳥というか,日本のリゾートではいなさそうな鳥の声。背景に海の「どぉぉぉぉぉぉ」という音が小さくしています。
3.は,水量少なめのせせらぎの音と鳥の声。でも,「ぽぽ,ぽぽ,」というツツドリの声は,日本の高原っぽく聞こえてしまうのではと^^;。5分目になぜか,水量多めの上流っぽい音に場面転換します。

4.は,最初はぱちぱちと音を立て,やがて川の音のようにしか聞こえなくなるスコールの音。「島の天候は変わりやすいもの」(解説)という演出。(^^;)
5.は「雨上がりの小鳥達のさえずり」(解説)。こちらは,エキゾチックな変わった鳥の声が聞こえます。
6.は,「爽やかな風を感じながらプライベートビーチでお昼寝」(解説)という情景。1.と違った,ゆっくり目に寄せて返す「さぁぁぁぁぁ,さぱぁっ,」という波。

余談ですが,ジャケの大きなお腹に手をあてた女性のイラストは,雑誌広告などでよく見かける,現代女性を書かせたら天下一品の福井真一氏の手になるもの。これはちょっとした収穫。(^^;)

(2012/05/26) △上に戻る

「ザ・ベビースーザー The Baby Soother - 泣きやまない赤ちゃんに」

  • 日本盤 ビクター VICG-5226 (1993)
  • TT:25'00"
  • license by British Technology Group, London, England / recorded at Mashroom Studios, England / (c)1979 R.J.Wannel(U.K.)

「このCDには,疲れたり,じれたりして泣きやまない赤ちゃんを落ち着かせる効果のある,ピンク・ノイズをバックグラウンドにした,リズミックなサウンドが収録されています。」と記されていて,何やら予感がして購入。^^;
普通この種のCDは,耳障りが良いだけの音楽ということが多いのですが,これは予感的中,一味も二味も違いました。(^^;)

CDをかけると,低く「ぐぅーー」というモーターのような音と,1秒に1回くらいのシークエンスで「しゃかっ」という音がしています。よく聴くとごく低く小さく「こここここここ…」という音もします。 バックに「さぁーーっ」という音もしていますが,ピンクノイズなのかヒスノイズなのか判然としない音ではあります。
さらに15'25"には,音のトーンが微妙に変わります。明らかに,音をつないでいる感じです。さらに「こっとん,こっとん」という音も入ってきます。

また,イレギュラーに何かが動くような音(あるいは人の声?)も聞こえます。(私には人の気配が感じられるのですが…。^^;)
印象としてはほとんど機械音で,シンセサイズした音ではない感じがします…。

解説書には,イギリスで発売されているというカセットの解説の翻訳で,使用法が掲載されています。
この種のCDにありがちな,"医学博士○○氏"の推薦文や効能の解説はなく,何に基づいてどうやって作った音なのか,全く謎です。(^^;)

しかし,インダストリアル,ドローン系のファンの方には,大穴的にアピールしそうな音ではあります。(^^;)

(2008/01/06) △上に戻る

「0-5歳で決まる! 脳の力を無限に引き出す幼児教育」

  • CD付書籍(ソフトカバー/B6判/224p/税別\1,400)
  • 苫米地英人・著
  • 扶桑社(2011年4月30日初版第1刷発行)
  • 「聞くだけでIQアップ特製CD」
    • TT:31'15"
    • 1.Kiara(15'39") / 2.Triltril(15'34")

「脳に効く」と言いつつ,何にでも「特殊音源」CDの付録を付けている,"脳機能学者"苫米地英人氏の,これはなんと育児書。
一般的育児法から英語教育,音楽教育まで,この手の本としてもテーマがかなり広くとられていますが,書いてあることは案外まともです。(^^;)

それよりも,筆者の興味は,当然付録CD。(^^;)
恒例のやうこさんの音楽で,約15分の長尺の曲が2曲。どちらもやうこさんの長尺の曲に時折ある,ちょっとはじけた芸風。

1.は,短く繰り返すチェレスタ風の音色の上に,これまた繰り返すユーモラスな笛の音色。さらに終始「きーーっーっっ」という高い金属的な音が漂っています。聴きようによっては見事なヘンテコテクノ。(^^;)
2.は,ピアノの音色の短めの繰り返しフレーズを複数組み合わせた,ハツラツとしたアップテンポのミニマル風。この曲,ほとんどピアノだけで構成されていて,めくるめく展開のテンションがハンパないです。一連の苫米地CD中の傑作の一つ。(^^;)

てなわけで,ついに出ます。楽しみにしてます,やうこさんのインストアルバム(目論見通りに運ばれてますなぁ。>筆者^^;)。

(2011/05/10) △上に戻る

「ドクター苫米地流「天才脳」子育て術」

  • CD付書籍(ソフトカバー/四六判/192p/1,219円+税)
  • 苫米地英人・著
  • ミリオン出版 (2011年11月1日初版第1刷 / 2011年9月16日発売)
  • 特製付録「聞くだけで賢くなる特殊音源CD」
    • TT:41'36"
    • 1.High IQ(5'19") / 2.Grow Up(5'03") / 3.Good motor nerve(5'02") / 4.Silence Music(26'10")

苫米地本,間を開けず再びの子育て本です。
付録のCDの音楽は,今回もやうこさん担当。ファンになってしまった筆者的には,彼女のピアノ中心に聴けるのがうれしいです。(^^;)

1.は「子ども・大人ともに脳機能の活性化(IQアップ)」音源。
高めのオルガンのような音色の持続音の上に,哀愁を感じさせるメロディーをピアノが奏でていく曲。

2.は「成長ホルモンが出て子どもは身長が伸びる,大人は若返る」音源。
ストリングシンセが緩くリズムを切る中,前半はオリエンタルなメロディーも入ったピアノ,後半はチェレスタ風の音色。

3.は「子どもは運動神経がよくなる,大人はダイエットに効く・共に自己実現力アップ」の音源。
シンセのアップテンポの弾けるようなリズムに,ピアノもラテンっぽいフレーズを乗せています。

4.は「IQアップ」の音源。タイトル通り「無音状態」の音源とのことですが,実際にはFMの局間ノイズのような「さぁ゛ーー゛ーー」というノイズ,さらに低く弱く繰り返される「っうーーーー」というトーンが聴こえます。
FFTで解析してみると,0〜500Hz,2,500〜3,000Hz,3,500〜4,000Hz,4,500Hz前後にとくに強めにノイズっぽい音域があるのがわかります。
余談ですが,同じ出版社の「観るだけでやせる自己催眠ダイエット」にも同様のネタがあります。(本書には随所に同書のイラストや記事の流用もありますが。^^;)

(2011/09/18) △上に戻る

おまけ

筆者が福岡に行った折,福岡といえば,と思い出したのがここ。(^^;)
このページで数点CDをご紹介している,産婦人科関係に特化した音楽ソフトの制作会社「シンフォニア」さんを拝みに行ってまいりました。(-人-)

福岡の北,多々良川沿いの住宅街の中にありました。
決して派手ではありせんが,住宅街の中にあっては個性的な建物です。
すぐそばをゆったりと流れる多々良川といい,静かで良い佇まいのところです。

そんなところで仕事をしているシンフォニアさん,またどこかで作品に巡り合えればと。(^^)

福岡「シンフォニア」
(2011/07/17) △上に戻る

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片手にラヂヲ♪ホームひとりごと「癒し」をCDに求めていくイク「育児」^^;
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