片手にラヂヲ♪ホームひとりごと「癒し」をCDに求めて「お経」CD (-人-)

作成日:2007/10/25
最終更新日:2016/07/07


「癒し」をCDに求めて〜癒しCD・風景音CDレビュー〜

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「お経」CD (-人-)

<参考>お経がお好きな方「恐怖系」もいかがでしょうか。^^;


「お経」は,日本人の生活に深く入っているものだけに,CDで楽しんで良いものか,はたと考えてしまうこともあります。しかし,その迷いをふっきれれば(^^;),様々な風景音のCDを鑑賞できる人なら,受け入れられるのではないでしょうか。
お経は,言葉で思想を伝達する機能と,言葉の音楽的な力も引き出している,魅力ある表現方法とも言えるのではないでしょうか。


お経(-人-)
「引声阿弥陀経 Sukhavativyuha」
「こころのサウンドスケープ 響」
「世界宗教音楽ライブラリー 21 真言声明」
「天台声明 金剛界曼荼羅供」
「京都音風景 −声明の語らい−」
「お水取り 超絶のサウンド・シリーズ(2)」
「比叡山 延暦寺の声明〜胎蔵界曼荼羅供」
「〜COREZO! コレゾ!BEST!〜 声明」
Victor Twin Best 古典芸能ベスト・セレクション〜名手・名曲・名演集「黛敏郎構成による東大寺お水取り」
日常のおつとめ「真宗 正信偈・阿弥陀経」
「心を整える高野山のお経CDブック」
「比叡山の声明で心を洗う」 NEW!
お経+音楽(-人-)♪
「お経瞑想音楽」
「Aminadab 声明幻想〜時空を越えて」
天台聲明+菅野由弘「虚空星響 A Voice, The Pulser-Ensphere」
「千僧音曼荼羅 Buddist Music with 1000 Shomyo Voices」
「いのち INOCHI 飛騨からの伝言 I」
「Gyo<行>〜Sutra Meets Samba」
海外のお経(-人-)
「JVC World Sounds チベット密教 聲明の驚愕 読経:ギュートゥ・ゴンパの僧侶たち」
「祈りの響き ダライ・ラマ法王14世」 "The Sound of Meditation - The 14th Dalai Lama"
「ブッダのやすらぎの声」
「金剛経」(クムガンギョン)
「佛教 金剛経(クムガンギョン)/千手経(チョンスギョ)」
「地母経」
「佛説阿彌陀佛経」
仏教音楽♪
「Lama Zopa Rinpoche & Faye Wong "Loving Kindness & Wisdom"」
孟庭葦「阿弥陀仏 Amitabha」
齊豫「唱給[イ尓]聽」
「蓮華應聲 Liaen Hua Yin Sheng - 観音霊感真言 The Melody of Pure Enlightenment」
「大悲咒 Da Bei Zhou 梵唱 − 千手千眼無礙大悲心陀羅尼 [藏音修行版]」
"Buddhist Chants & Peace Music - Music for Reflection and Relaxation from The Far East"
"Simply Buddhist Meditation"
「キム・ヨンドンの瞑想音楽(禅II)」
お経(のようなもの)
「大祓詞 Five Scenes - Oharai Norito with Relaxation Music and Mother Nature」
「神拜詞(のりと)」
"La Saint Coran / Cheikh Abdelbasset Abdelsamad"+「偉大なるクルアーン・イスラムの栄光 〜イスタンブールのコーラン朗誦」
∩鐘∩
「日本の風物詩(自然の音シリーズ) 寺の鐘〜余韻〜」
「日本の梵鐘」
「永平寺の朝〜大梵鐘と般若心経〜」
「Singing Rin 聖なる鈴響 〜Tuning of Spirit〜」
「音神話」
「四季の音 冬」
「究極のゆらぎ「癒しの鐘」〜久乗編鐘 Healing Bell」
「韓国の梵鐘」

お経(-人-)


「引声阿弥陀経 Sukhavativyuha」

  • 日本盤 Bamboo BCD-001 (1993)
  • TT:57'41"
  • 御懺法講-声明例時より 1.衆罪伽陀 gatha(7'18") / 2.引声阿弥陀経 sukhavativyuha (reproduce) / 3.後唄 bhasa (6'05)
  • 読経:桜井真樹子

女性の声明独唱による「天台宗大原流声明」。

声以外は,各トラック冒頭のお鈴の音だけで,BGM等もなし。声にはかすかなエコーさえかかっていません。「癒し」よりは,表現としてのテンションが感じられる一枚。

このCDは,ご本人のコンサート会場で購入。ステージでは,お香をたきながらオルゴールや手のしぐさ(すごいきれいな手をしてました^^;)を交えた作品もあり,見応えありました。

「桜井真樹子 ホームページ」
http://www.zipangu.com/sakurai/index.html


「こころのサウンドスケープ 響」(「天台の響 平泉中尊寺 黄金秘宝展記念版」)

  • 日本盤 NHKサービスセンター D20DN2173 (1993)
  • TT:38'12"
  • 1.はじまり 小川のせせらぎ/草履の音/鐘の音/扉の音(3'19) / 2.[声明]三礼如来唄 鐘の音(4'56") / 3.神力品 小川のせせらぎ(5'52") / 4.[声明]四智漢語ノ讃(5'24") / 5.護摩修法 護摩の炎/鐘の音(4'47") / 6.観音経 修行僧のお唱え/鳥の声(5'38") / 7.般若心経 鳥の声(8'14")

天台声明に自然音を絡ませた一枚。

構成は,各トラックのタイトルにまんま示されていますが,お経に自然音を不自然に重ねるような編集はされていません。
むしろ,自然音は各トラックの声明の間をつなぐブリッジのような感じで使われています。

各トラックのお経もほどほどの長さに編集されていて,天台声明のオードブルの趣。(^^;)
自然音の使い方もうまく,流れもスムーズ。お経リスニングの入門用というところかと。

(2010/02/24) △上に戻る

「世界宗教音楽ライブラリー 21 真言声明 Shyomyo Rituel Bouddhique - Ecole Shingon」

「世界宗教音楽ライブラリー 21 真言声明」
  • 日本盤 キング KICC 5721 (2001)
  • TT:57'23"
  • 中曲理趣三昧(Chukyoku-Rishu-Zammai) 1.庭讃(Teisan) 法螺(Hora)/庭讃−四智梵語(Shinchi-No-Bongo)/(Hachi)(6'16") / 2.総礼伽陀(Soraikada)(6'27") / 3.散華(Sange)(4'50") / 4.対揚(Taiyo)(6'35") / 5.唱礼(Shorei) 唱礼(Shorei)(金剛界)/(1)理趣経勧請句(Rishukyo-Kanjo-No-Ku)(12'20") / 6.理趣経 中曲(Rishukyo Chukyoku) (2)経題(Kyodaj)/(5)地文(Jimon)(5'20") / 7.後讃(Gosan) (6)理趣経讃嘆偈(Rishukyo-Santange)/(7)理趣経合殺(Rishukyou-Kassatsu)/(8)理趣経拾廻向(Rishukyo-Hiroieko)/後讃一心略漢語(Shinryaku-No-Kango)(9'27") / 8.(Syomyorai) (Hachi)/称名礼 第1句・第2句(3'16") / 9.称名礼(Syomyorai) 称名礼 第3句/法螺(Hora)(2'46")
  • 演唱者:高野山真言宗(真言声明 南山進流)
  • 録音:1989.11.15/グリンベルゲン(ベルギー/ライブ・デジタル)
  • 原盤:仏 Chant Du Monde (1994)

こちらは,天台声明と比べて,意外とお目にかかりにくい真言声明のCD。
内容は,真言宗の代表的な経立法要「中曲理趣三昧」。(ただし,時間の都合で略されている箇所あり。)

なんと,ベルギーの修道院でのライブです。
ホールの長めに響くリヴァーブのおかげで,ホントにグレゴリオ聖歌のように聞こえます。(^^;)
そんな音色は,耳に優しい柔らかさがあって,声明を音楽として聞く向きには,オススメ。

導師が唱えた後,聴衆が追って唱えるスタイルのお経。
節回しは,天台声明に比べて,いくらか抑揚を抑えた,ちょっと地味な感じがします。
普段,よく聞くアクセントの平板な漢文の「お経」は,6.の「地文」で聞こえます。
人の声以外には,最初と最後に法螺,途中鐘や銅鑼の音がしています。

ちなみに,解説書の曲目に注記があって,原盤では6.「理趣経」の一部((1)〜(8)の小見出しが付いた箇所)が前後のトラック5,7.に間違って入っていること,9.に"Jukai"のタイトルが付いていたが,8.「称名礼」の続きであることが記されています。

(2012/02/18) △上に戻る

「天台声明 金剛界曼荼羅供」

  • 日本盤 日本コロムビア COCF-15271 (1998)
  • TT:72'43"
  • 1.四智讃梵語(乙様)(6'28") / 2.四智讃漢語(4'58") / 3.云何唄(8'00")-散華(6'07") / 4.對揚(6'27") / 5.供養文(10'22") / 6.唱礼(8'03") / 7.五悔(4'32") / 8.五大願(1'30") / 9.百字讃(3'18") / 10.百八讃(9'54") / 11.百智讃梵語(甲様)(1'40") / 12.五悔(切声)(1'39") / 13.随方回向(0'12") / 14.四智讃梵語(乙様)(5'11")
  • 声明:比叡山延暦寺 天台声明音律研究会

6名での天台声明のスタジオ録音。
解説書には,声明,各トラックの詳しい解説とともに,声明譜も付されています。

解説によると「金剛界曼荼羅供」は,天台密教の「曼荼羅供法要」の中の一つ。
6人の合唱ですが,全員が同じ旋律ではなく,ポリフォニックになっていたり,4,8.はほかと違う調性になっていたりもします。
また,トラックの変わり目では,銅鑼のような打楽器の音が鳴っています。

天台声明は,声明にもいろいろある中,一番よく採り上げられているように思えます。こうして聞いてみると,音楽性が強く感じられるのも確かです。

(2008/06/05) △上に戻る

「京都音風景 −声明の語らい−」 "Kyoto Soundscape - Shomyo, The Healing Sound of Music"

  • 日本盤 ティーズ・コーポレーション
  • TT:20'18"
  • 1.散華 sange(9'28") / 2.対揚 taiyo(10'48")
  • プロデュース:大橋智夫

「水琴」のCDブック(「流すだけで運気が上昇する魔法のCDブック」参照)を数冊出している大橋智夫氏のプロデュース作。
これもCDブック付属のCDのようですが,私は中古でCDのみ入手しました。

1.は,川のせせらぎの音に始まり,チャイムの音色のシンセの音も聞こえ始めます。
2分ほどしてやっと声明が聞こえ始めますが,その間も,川のせせらぎ,鳥や虫の声,シンセのメロディーが背景で鳴り続けています。
2.も同様の音が続きますが,収録時間が短いのが,なんとも残念。

BGMや効果音を入れているお経CDは,韓国や中華圏のものではよく出くわしますが,日本のものでは珍しいかもしれません。
ただ,背景の音は控えめ,かつ音のバランスはよく練られていて,ミスマッチな感じはしません。

(2009/11/23) △上に戻る

「お水取り 超絶のサウンド・シリーズ(2)」

  • ビクター VDR1017 (1985)
  • TT:54'10"
  • 1.初夜の悔過作法(24'01")〔読経/南北問合,花篭配り/供養文〜散花/呪願/称名悔り過/宝号/五体/心経〜比丘申〕 / 2.初夜の大導師作法(9'32")〔貝/如来唄,神分/神名帳〕 / 3.初夜の呪師作法(5'54") / 4.走り〔互為鈴〜四方加持/上座五体〜走り五体〕(11'45") / 5.授戒(2'56")
  • 収録:昭和46年2月28日,3月10日 / 奈良県東大寺二月堂

東大寺二月堂の「修二会(しゅにえ)」=「お水取り」を収録したCD。
3月1日深夜から3月15日未明まで,練行衆と呼ばれる11名の僧侶が連日勤める行法です。その意味合いは「全人類の滅罪と,生きとし生けるもののための祈願」(CD解説)というものです。人類究極の癒しの儀式というべきか。(^^;)

聞こえてくるのは,読経ばかりではなく,鈴の音,広いお堂を歩き回る音などです。
変わった音としては,4.の「走り」の行での木の沓(さしかけ)を履いている僧侶達が走り回る音があります。娑婆界の400年にあたるといわれる天上界の一昼夜に追いつくために,走って行法の回数を満たすのだとか。

僧侶達が広いお堂を動き回っているからか,いずれも音は遠目に聞こえています。
ちょっと迫力に欠ける感じはしますが,張りつめた空気,緊張感は十分伝わってきます。

(2008/03/16) △上に戻る

「比叡山 延暦寺の声明〜胎蔵界曼荼羅供」

「比叡山 延暦寺の声明〜胎蔵界曼荼羅供」
  • 日本盤 ビクター伝統文化振興財団 VZCG-233 (2001)
  • TT:68'50"
  • 1.四智讃梵語 乙様(6'57") / 2.四智讃漢語(5'38") / 3.云何唄(6'25") / 4.對揚(7'32") / 5.供養文(9'14") / 6.唱禮(6'09") / 7.驚覚真言(0'49") / 8.九方便(作礼方便/出罪方便/廻向方便)(6'15") / 9.五大願(1'47") / 10.大讃(3'55") / 11.佛讃(3'48") / 12.甲四智(2'03") / 13.九方便(0'58") / 14.随方回向(0'18") / 15.終讃(四智讃梵語 乙様)(7'01")

天台宗の本山,延暦寺の声明のCD。

解説書によると「曼荼羅供」は,「大日如来を本尊とする曼荼羅を供養する密教法会」(解説書)で,このCDに収録された「胎蔵界」,「金剛界」,両方を併せた「合行」があって,式次第(法要の内容)と音用(声明)に違いがあるそうです。

法要の出演者は14人,声は遠すぎす近すぎず,お堂の広さが想像できる響きで収録されています。

何よりも聴いて感じるのは,演者一人一人の声の良さ。
一人の声も,一斉に詠われている時も美しいです。
時折,異なるフレーズを入れる演者の声も聴こえ,コーラスワークとしても絶妙です。(^^;)

他の宗派の声明と比べて,かなりゆったり詠われていて,解説書の経文を見ても,どこを詠んでいるかわからないくらいです。
この緩さゆえ,他の声明のCDに時折感じる,ほとばしるキアイのようなものはあまり感じられず,ただただ癒やされたい人には大推薦です。(^^;)

(2016/04/23) △上に戻る

「〜COREZO! コレゾ!BEST!〜 声明」

  • 日本盤 ビクター伝統文化振興財団 VZCG-538 (2005)
  • TT:51'26"
  • 1.四智梵語(3'59") / 2.心略梵語(2'55") / 3.不動梵語(1'56") / 4.唱礼(11'04") / 5.勧請(04'06") / 6.五大願(01'50") / 7.理趣経(25'35")
  • 高野山金剛峰寺僧侶
  • 録音:1993年7月21日,高野山金剛峰寺奥の院

高野山の真言声明を収録。

1.では,鳥のさえずりから聞こえ始めます。
この鳥のさえずりですが,全体にわたって読経の最中にも所々で聞こえています。
本盤の変わった特徴か。(^^;)

音ははやや遠目で,これが鳥の声が入ってくる理由かも。
一人での読経の声はややぼやけて聞こえ,大勢での読経とやや音量差を感じるものの,全体的にはクリアです。
ただ,ラストの鐘の音が聞こえたところで,フェードアウトというのが玉に瑕。

解説書には,経文などは掲載されていませんが,茂手木潔子氏(音楽学)による,声明全般に関するわかりやすい解説があります。

(2016/04/23) △上に戻る

Victor Twin Best 古典芸能ベスト・セレクション〜名手・名曲・名演集「黛敏郎構成による東大寺お水取り」

  • 日本盤 日本伝統文化振興財団(販売元:ビクターエンタテインメント) VZCG-8513〜4 (2014)
  • [DISC 1]
    • TT:40'26"
    •  1.<初夜上堂>(7'41") / 2.<初夜の悔過作法>読経(4'17") / 3.南北問合〜花籠配り(1'32") / 4.供養文〜如来唄(1'30") / 5.散華(4'47") / 6.咒願(大咒願)(2'42") / 7.称名悔過(6'10") / 8.宝号〜五体(5'43") / 9.五仏御名〜大懺悔〜心経(3'29") / 10.後行道〜廻向文〜比丘申(2'33")
  • [DISC 2]
    • TT:42'52"
    •  1.<初夜の大導師作法>貝(2'54") / 2.如来唄(1'46") / 3.神分(0'37") / 4.神名帳(6'14") / 5.神分〜内手水(1'08") / 6.過去帳(5'14") / 7.神分(0'23") / 8.加供帳〜諷誦文〜神分〜廻向文(2'30") / 9.<後夜の咒師作法>普頌〜貝〜護身〜啓白〜洒水〜結界(6'57") / 10.勧請(5'33") / 11.結界〜四智梵語讃〜三力偈(1'17") / 12.<走り>互為鈴〜発願〜互為加持〜四方加持(2'36") / 13.上座五体〜如来唄〜走り五体(5'40")
  • 構成・語り:黛敏郎
  • 昭和46年 修二会練行衆
  • 解説:横道萬里雄(東京藝術大学名誉教授) / 佐藤道子(東京文化財研究所名誉研究員)

ポップスや純邦楽など,様々な分野の音楽を廉価な2枚組で発売している,ビクターの「TWIN BEST」シリーズの一枚。
純邦楽の括りで,こんなものまであったとは。

東大寺二月堂の修二会(しゅうにえ)は,毎年3月1日から2週間,天下泰平,五穀豊穣,万民快楽などを祈り,人々に代わって懺悔(さんげ)の行を勤める行事。
このCDはその模様を,自作に声明も採り入れている作曲家・黛敏郎(1929-1997)がナレーションを入れ,1974年にLP2枚組で発売されたものの復刻。

モトモトは,1971年にビクターから発売されたLP6枚組があり,本盤はその抜粋。
その後,1枚物のCDに抜粋されたものも数度発売されています。(「お水取り 超絶のサウンド・シリーズ(2)」参照)

「お水取り 超絶のサウンド・シリーズ(2)」と同じなので繰り返しになりますが,音は儀式全体をとらえるよう,遠目に置いたマイクで収録しているので,読経もぼんやり聞こえる感じです。
むしろ,木の沓(さしかけ)を履いた僧侶達が歩き回る「ごとっ,ごとっ」という音の方が目立っています。
華厳宗の読経も,真言宗や天台宗とも違った,独特の節回しです。

ナレーションの入るこの盤は,場面ごとに情景を想像しやすくなっているのが,最大の長所。
なので,お経で癒やされたい人よりは,ちょっとした観光気分に浸りたい人向きといえるかもしれません。(^^;)

ちなみに,付録にはブックレットのほか,別紙で経文も掲載されていますが,これには博士(はかせ)と呼ばれる,音程の高低・長短を示す記号も添えられています。
いろいろな意味で貴重なCDです。

(2016/04/23) △上に戻る

日常のおつとめ「真宗 正信偈・阿弥陀経」

  • 日本盤 ポニーキャニオン PCCG-01038 (2010)
  • [CD]
    • TT:23'39"
    • 1.正信偈(9'06") / 2.阿弥陀経(14'31")
  • [テロップ付DVD]
    • 1.正信偈(テロップ付)(9'30") / 2.阿弥陀経(テロップ付)(14'54")
  • 読経:東本願寺式務部

他にもいくつかの宗派のものがあるようですが,たまたまこれを中古で入手したもの。(CDのブラックホール,ブックオフ,恐るべし。^^;)

「経文を見ながらカラオケの要領で読経するだけで,本格的な佛へのおつとめが自然に身につきます。」(帯から)というCD+DVD,さらにミニ経本が同梱されていて,ちょっとインパクトあります。(^^;)。

クレジットに詳細はありませんが,読経はおそらく10人程度によるもの。
お勉強用なので,BGMなどの演出もなく,読経は淡々と進められます。その演出のなさは良さでもあるのですが,リスニング用としてはちょっと時間が短いか。

DVDは同一内容のものに,フリガナ付の経文が画面に映し出されて進みます。
演出らしいものというと,こちらには各トラックの最後に仏教画が映し出されて,お鈴が鳴ってシメというシンプルなものですが,ちょびっと味わいがあったり。(^^;)

(2010/08/01) △上に戻る

「心を整える高野山のお経CDブック」

「心を整える高野山のお経CDブック」
  • CD付書籍(ソフトカバーA4変/64p/1,200円+税)
  • 高野山一乗院・著
  • アスコム (2015年7月1日第1版第1刷 / 2015年6月20日発売)
  • CD (TT:49'23")
    • 1.半鐘(0'42") / 2.散華(6'45") / 3.対揚(7'46) / 4.唱礼(12'03") / 5.前讃(四智梵語)(3'32") / 6.般若理趣経(12'17") / 7.後讃(仏讃)(2'32") / 8.回向(懺悔随喜)(1'00") / 9.般若心経(2'16") / 10.大師宝号(0'29")

帯の「聞くだけで心がおだやかに!」という叩き文句,ユルめのイラスト^^;,64ページという薄さで,一見安直な癒し系書籍に見えますが,それがなかなか充実した一冊。
「実は,真言宗の教義には,お経を聞くことによって功徳が得られるとは書かれていないのですが」(p.1)と率直に書かれていたりするあたり,良心的姿勢が窺えたりもします。(^^;)

CDはたっぷり約50分,高野山一乗院の本堂で収録された,僧侶6人が唱える朝の勤行がまるまる収録されています。
真言宗の「般若理趣経」を中心に構成され,本来一日ごとに2.+3.または4.のいずれかが唱えられているところ,その3曲すべてが収録されています。

サウンド的には,エコーはほとんどなく,それぞれの声は明瞭,その作為のなさが良さでもあります。
真言宗のお経は,抑揚は抑えめですが,より「音楽的」な天台声明とは好対照で,こっちの方が好みという人もいるかもしれません。(^^;)

書籍としては,その小ささ薄さの見かけによらず,お経の成り立ち,高野山についての解説など基本的な事柄が,簡潔ながら押さえられています。
仏教の基本的知識は,さすがにこの分量では無理ですが,お経の響きも含めて手軽に仏教に接することのできる一冊としても,オススメです。

(2015/06/27 07/01一部修正) △上に戻る

「比叡山の声明で心を洗う」

「比叡山の声明で心を洗う」
  • CD付書籍(ソフトカバーA4変/64p/1,200円+税)
  • 監修:比叡山延暦寺
  • 悟空出版 (2016年4月5日初版第1刷)
  • CD (TT:54'11")
    • 1.総礼伽陀(9'26") / 2.伝教大師画讃(5'15") / 3.九方便(4'14") / 4.声明懺法 敬礼段(6'42") / 5.四智漢語讃(5'47") / 6.引声 甲念仏(4'33") / 7.唄・散華(7'06") / 8.対揚(5'28") / 9.諸天漢語讃(2'06") / 10.特別収録 般若心経(3'33")

比叡山延暦寺の天台声明のCDブックです。

お手軽なお経のCDブックとしては,先に出たアスコム発行の「心を整える高野山のお経CDブック」そっくりの体裁です。
なので「高野山」の続編だと思ったら,版元は全く違うところ。
奥付(この奥付のレイアウトもそっくりですが^^;)を見ても,編集スタッフに共通の人脈らしきものが見いだせません。
唯一,印刷製本の会社が同じなのですが,この手のCDブックを作り慣れているところと考えるのが自然でしょう。

本書の構成も,全ページフルカラーで,前半にお経の成り立ち,後半は比叡山の解説で,「高野山」と同様です。
ただし「高野山」よりも,比叡山や法要の風景の写真が豊富で見応えあります。
前半では,CDに収録された経文の簡単な解説とともに,経文のイメージに沿った写真が配されています。

肝心のCDですが,こちらも読経する僧侶12名の声をクリアに捉えていますが,微妙な違いがあります。
本書のCDでは一人一人の声がきわめて明瞭で,天台声明のポリフォニックなところもきれいに聞こえます。
その代わり,「高野山」で感じられたお堂の響きのような空間の音が感じられません。
よって,スタジオでマルチマイクで録っていると思われます。
この音の違いは微妙で,聴く人の好みもあるかもと。

もう一つ,賛否が割れそうなのは,"特別収録"の「般若心経」。
一般的知名度のあるこのお経の経文も全部掲載し,「ご一緒にとなえてみてください。仏さまのご加護がいただけます」(p.2)と,読者サービスといったところ。^^;
音楽CDで,スタンダードナンバーを"ボーナストラック"に加えるようなものなのでしょうか。(^^;)
鳴り物の音が少ない本編と違い,木魚の音を入れているのは,本編と区別するためかもしれません。

何かと余りに似ている「高野山」との比較になってしまいましたが,これも良書には違いありません。^^;

(2016/07/07) △上に戻る

お経+音楽(-人-)♪


「お経瞑想音楽」 Big Spirit - Meditation Music with Sutra of Buddism

  • 日本盤 キングレコード (1994)
  • 作編曲:渡辺雅二,内山肇

「法華経」 Hokekyou

  • KICS 2166
  • TT:33'09"
  • 1.久遠 Ancient(4'59") / 2.極光 Edge of Beam(4'22") / 3.アンビエント・スートラ Ambient Sutra(3'26") / 4.古代の浪 Swell from the Bygone(5'04") / 5.法華経(中拍子) Hokekyou(2'07") / 6.混沌の終わり The End of Chaos(5'05") / 7.時の蒔絵 Kaleidoscope(3'43") / 8.水の輪廻 Reincarnation(4'21")
  • 編曲:渡辺雅二(1,2,4,6) / 内山肇(7,8)
  • Live Recorded at 大称寺 / Sutra Directed by 石川浩徳 / Co-operated by 日蓮宗僧侶 / Date : Nov. 15, 1993

「観音経」

  • KICS 2167
  • TT:27'42"
  • 1.三宝礼 Samporai(3'43") / 2.無心の抱擁 No Border(4'44") / 3.道場偈 Dojoge(4'33") / 4.花降る里 The Place of God Flower(3'24") / 5.開かれし門 Open Mind(4'25") / 6.呪讃 Jusan(2'30") / 7.千年の思索 Thousand Mercy(4'21")
  • 編曲:内山肇(2,3,5,6,7) / 渡辺雅二(4)
  • Live Recorded at 大雄寺 / Sutra Directed by 石川浩徳 / Co-operated by 日蓮宗僧侶 / Date : Nov. 15, 1993

「般若心経 / 理趣経」 Hannyashingyou, Rishukyou

  • KICS 2169
  • TT:33'38"
  • 1.月の啓示 Message from the Moon(4'13") / 2.歓喜 Cheerful Transport(5'35") / 3.聖輪 Saint Holy(5'40") / 4.アンビエント・スートラ Ambient Sutra(4'20") / 5.海の記憶 The Memory in My Heart(4'43") / 6.生まれくるもの The Birth beyond the Door(4'25") / 7.宿った夢 The Conception(4'40")
  • 編曲:渡辺雅二(1,2,3,5) / 内山肇(6,7)
  • Live Recorded at 大称寺 / Sutra Directed by 仙田雅俊 / Co-operated by 真言宗豊山派 仏教青年会 会長:石井信光 / 三津田辯徳,渡辺隆志,仙田雅俊,熊谷智鏡 / Date : Dec. 2, 1993

「真言声明」 Shingon Shoumyou

  • KICS 2170
  • TT:36'59"
  • 1.四智梵語 Shichibongo(7'03") / 2.微香 The Wind from a Violet(4'03") / 3.對揚 Taiyo(3'26") / 4.静寂のほほえみ Silent Eyes(6'30") / 5.讃華 Sange(7'22") / 6.不動讃 Fudosan(4'48") / 7.涼夜 The Night of Blue(3'45")
  • 編曲:内山肇(1,3,6,7) / 渡辺雅二(2,4)
  • Live Recorded at 大称寺 / Sutra Directed by 仙田雅俊 / Co-operated by 真言宗豊山派 仏教青年会 会長:石井信光 / 三津田辯徳,渡辺隆志,仙田雅俊,熊谷智鏡 / Date : Dec. 2, 1993

「お経の響きと環境音楽,そして自然音が混然と生み出す音響波動が人の心と各臓器に作用し,細胞の活性化を促すという」(帯から)リラクセーションCDのシリーズ。
筆者は,全5枚中上記の4枚を入手しています。(残りは「阿彌陀経」KICS 2768)。

帯には,それぞれに「最近,どうもやる気が出ない」「ちょっと人間関係で悩んでいる」などオススメの効能も書かれています。(^^;)
解説書には,日本語,英語で,各経典ごとの解説のほか,共通で「このCDの効用について〜お経がもたらす「波動」の効用」という文章が収録されています。

内容は,音楽とお経,自然音とお経という組み合わせをメインに,1,2曲音楽のみのトラックもあります。 音楽は,リズムもメロディーもあるドキュメンタリーのサントラ的曲想が多く,その音楽にお経を加えている感じです。
メインはあくまで音楽で,お経は音楽的素材というより,あくまでアルバムのコンセプトと考えたほうがよいのかもしれません。
ただし,内山肇氏作曲のトラックのいくつかにはアンビエント的なものもあって,そこそこお経となじんだ響きがあります。 シリーズ中では「真言声明」収録の氏のトラックが,筆者お気に入り。(^^)

お経の響きに浸りたい向きには,各トラック,CD全体の時間の短さも含めて不満は感じられるかもしれません。(これで定価3,000円なのか…と,筆者は中古でお安く買いましたが^^;。)
逆に,トンガったところのない心地良い音楽を聴きながら,お経のムードにちょっと触れてみたいという人なら,ちょうど良いかもしれません。(^^;)

(2012/07/09) △上に戻る

「Aminadab 声明幻想〜時空を越えて」

「Aminadab 声明幻想〜時空を越えて」
  • 日本盤 日本コロムビア−DENON COCO-80096 (1996)
  • TT:48'14"
  • 1.誘門(1'58") / 2.月(3'35") / 3.海(6'21") / 4.曙光(7'53") / 5.天空(5'25") / 6.悠久の時(5'43") / 7.回帰(4'01") / 8.漂泊(4'47") / 9.大地(3'52") / 10.回帰(4'37")
  • 声明:天台声明音律研究会 / 作曲:玉木宏樹,田頭勉 / 演奏:玉木宏樹(vl.,p.,vib.,chorus),田頭勉(synth),竹鼓舌(bamboo ensemble)

同じコロムビアから出ている「天台声明 金剛界曼荼羅供」(COCO-80095)に収録された天台声明を素材とした作品。

玉木宏樹氏は,TVドラマ「大江戸捜査網」「怪奇大作戦」などの音楽なども手がけた作曲家で,ヴァイオリン奏者としても知られていましたが,惜しくも2012年1月に亡くなっています。
本作は,奇人変人ぶりが伝えられる玉木氏の,本領発揮ともいうべき一枚か。(^^;)

もう一人の作曲家,田頭勉氏は「弛緩」ページほかで採り上げた,1990年代初めにCBSソニーから出た「バイオミュージック」にも参加しています。玉木氏と田頭氏は「純正律」音楽の推進者でもあり,本CDにもそれが反映されています。
演奏に参加しているアンサンブル「竹鼓舌」(ちこたん)は,リコーダー奏者,金子健治氏のグループで,文字通り竹を使った楽器で,オリエンタルな音色を聴かせています。

各曲には「アミナダブ」(1,4,7,8,10),「ネオリエントーソ」(2,3,5,6,9)という曲想?のようなものがついています。
「アミナダブ」は「阿弥陀仏」と関係あるのかと思いきや,フランスの作家,モーリス・ブランショ(1907〜2003)が旧約聖書の登場人物に題をとった造語。
「ネオリエントーソ」も造語で,"新オリエンタリズム"という意味合い。

各トラックとも声明と,オリエンタルなムードの音楽が重ねられています。
声明に重ねられた音楽は,さして前衛的でもなく,思いのほか音楽っぽいです。
声明はフェードイン・アウト,ダビングはあるものの,音色の加工はなく,音楽はリズム,テンポ,音色を巧みに合わせています。どれも最初からこういう音楽だったのではないかと思うほど,はまっています。まさに職人芸。(^^;)

特筆すべきは,拍子がない2つの声明が重ねられ,浮遊感ハンパない3.,清澄なピアノ,玉木氏の多重録音のコーラスの音色と声明とのミスマッチぶりが凄い4.^^;,雅楽的な音楽と声明のミックスが斬新というか違和感がない6.か。(^^;)

(2012/03/03) △上に戻る

天台聲明+菅野由弘「虚空星響 A Voice, The Pulser-Ensphere」

天台聲明+菅野由弘「虚空星響 A Voice, The Pulser-Ensphere」
  • 日本盤 日本コロムビア COCO-80097 (1996)
  • TT:48'42"
  • 1.貧狼 Tonrou(6'30") / 2.巨門 Komon(7'45") / 3.禄存 Rokuzon(8'25") / 4.文曲 Monkoku(9'40") / 5.廉貞 Renjou(6'15") / 6.武曲 Bukoku(4'35") / 7.破軍 Hagun(4'45")
  • 聲明:天台聲明音律研究会 / 作曲:菅野由弘

現代音楽の作曲家,菅野由弘氏(1953-)による,コンピュータ音楽と聲明の共演。
「癒し系」とは言い難いのですが,お経が活かされ切っていて無視できないので,あえて採り上げました。

本作はお経に加えて,中性子星からの電波のデータが素材(協力者のクレジットに,"文部省宇宙科学研究所"の名もある)で,"NASA Space Recording"の香りもします。(^^;)
"中性子星"の電子音は"NASA…"とはだいぶ違ったリアリゼーションで,全編にわたって,鐘のような音色の電子音が特徴的です。

1.の冒頭は「きーーーーーっ」という,雅楽の笙のようなゆっくりうねる高い音色で始まります。
1分ほどすると,編集され変調をかけられた読経の声がしてきます。

以下,読経の声とそれに影のようについたり,時に拮抗するように展開する電子音で構成されています。
電子音には,読経を素材にしたと思われるものもありますが,前面に聞こえる読経自体には過度な変調や編集はなく,そのテンポ,リズムが活かされています。
とりわけ,読経と電子音が錯綜した響きを聴かせる5.が白眉。

ちなみに,菅野氏は癒し系音楽にも手を染めていて,このコーナーでいくつか紹介しているものもあります。
いずれも,クラシックの作曲家が隅々まで手を入れた音楽の良さが感じられます。

(2009/07/14) △上に戻る

「千僧音曼荼羅 Buddist Music with 1000 Shomyo Voices」

「千僧音曼荼羅 Buddist Music with 1000 Shomyo Voices」
  • 日本盤 ビクター VICG-24 (1993)
  • TT:74'01"
  • 1.真言(1'52") / 2.四智梵語・讃(5'49") / 3.除闇の譜(4'51") / 4.云何唄(3'47") / 5.対陽(10'09") / 6.驚覚鈴(0'46") / 7.理趣経,初段(インストルメンタル 摩訶楽)(5'48") / 8.理趣経,善哉,合殺(5'44") / 9.散華(インストルメンタル 拈華の譜)(5'25") / 10.六大経(10'38") / 11.錫杖経(インストルメンタル 霊山楽)(4'55") / 12.般若心経(5'07") / 13.大般若転読(2'35") / 14.廻向(1'22") / 15.御詠歌(2'35") / 16.退堂の譜(2'28")
  • 音楽監督:佐藤允彦 / 構成:林英哲 / 声明:真言宗豊山派僧侶 / 演奏:佐藤允彦(作曲・編曲:3,7,9,11,16),林英哲(作曲・編曲:10),一噌幸弘,中川昌三,梅津和時,高田みどり,YAS-KAZ,岡沢章
  • 1993年3月1日,日本武道館にてライブ録音

こちらは,真言宗のお経。
武道館で「第九」を1,000人でというなら驚きませんが,僧侶1,000人+ジャズ系のプレイヤー8人という編成。1993年って,まだバブルだったんですねぇ。(^^;)

1.は,入場した僧侶がてんでに「真言」を読み上げます。ライブの幕開けらしく,拍手が入っています。
以後は,全部が全部1,000人が一斉に読経しているわけではなく,だいたい独唱と一斉の読経が交互に演唱するパターンです。

この演奏には,主に佐藤允彦作編曲のオリジナル曲が随所に挿入されています。
3.は,現代音楽風無調。7.は,読経に唐突にジャズが突入してきますが,意外と許せます^^;。9.は,読経にミニマル風が絡みます。10.は林英哲の和太鼓ソロ。
11.は読経に合わせたようなアンビエント風。16.はドビュッシー風アコピアノと笛メインの,静謐なシメの曲。クレジットのないほかのトラックでも,読経のバックに演奏が絡んでいるものがあります。

クライマックスは,13.で「大般若経」600巻を大声で唱えながら経文を頭上に跳ね上げ1巻15秒で読み上げ,1人10〜20巻続けるのを1,000人でやるという,騒々しいというか^^;迫力あるサウンド。

お経+音楽というと,現代音楽では黛敏郎の「涅槃交響曲」などの諸作品,ロックならPeople(水谷公生ほか)「Celemony - Buddha Meet Rock」など思いつきます。(つボイノリオ「本願寺ブルース」は知らなかったことにしておきましょう^^;。)
ただし,本作はそれらと違い,あくまで読経をメインにした構成で,そのことが後々の鑑賞に十分堪えうるものにしています。

(2008/06/29) △上に戻る

「いのち INOCHI 飛騨からの伝言 I」

「いのち INOCHI 飛騨からの伝言 I」
  • 日本盤 Buddhaレコード DMCD-1041 (2000)
  • TT:51'46"(1トラック)
  • 1.「いのちのゆらぎ」〜生老病死〜 / 2.「いのちのめざめ」〜慈悲喜捨〜 / 3.「いのちの高まり」〜入我我入〜 / 4.「いのちの祈り」〜輪廻転生〜
  • イグゼクティブプロデューサー:大下大圓 / サウンドプロデューサー:Akira / 製作:飛騨千光寺メディテーションセンター

「飛騨千光寺」の自主製作らしきCD。
解説によると「リラクゼーションと癒しを目的とし,瞑想にもつなげてゆけるように編集してあります」とのこと。

鳥の声とせせらぎの音で始まりますが,まもなく電子音が入り始め,ゆったりうねる低音の上に,緩く繰り返されるメロディーのような音が入った音楽に。しばらくすると,読経の声も聞こえてきます。その音のブレンド,絶妙です。
17分目からは,また違ったシークエンスの音楽に。ゆったりうねる低音の上に,緩く繰り返されるメロディーという構成は同じ。

23分目からは,琴や鼓の音色もある和風ヒーリングの世界。ここにも読経の声が心地よく入っています。読経が止むと,また違うシークエンスの音楽に。
33分目からは,読経の声+緩くたなびくストリングシンセ,コーラスの音色の音楽に。むちゃくちゃ耽美的。
続いて38分目からは,Tangerine Dream的なメロディーの曲に流れ込み,43分目からは再び読経と流れるようなストリングシンセのアンサンブルでシメ。

それにしても,近年の作にしては妙にアナログチックなシンセの音です。
と思いつつ解説を見ると「音楽プロデュース」は,ヒーリング音楽の先駆者の一人,伊藤詳。(「働く女性のための心理音楽」参照)
解説書には,この道に入るきっかけとして「私の友人でもある(中略)クラウス・シュルツ氏」の名前も。本作の芸風は,ストレートに影響を感じます。(^^;)

(2010/02/24) △上に戻る

「Gyo<行>〜Sutra Meets Samba」

「Gyo<行>〜Sutra Meets Samba」
  • 日本盤 PolyGram PHCF-3515 (1999)
  • TT:51'05"
  • 1.道場偈 Dojo-ge(2'21")/ 2. 開経偈 Kaikyo-ge(1'23") / 3.方便品 Hoben-pon(3'04") / 4.自我偈 Jiga-ge(6'49") / 5.神力偈〜普門偈 Jinriki-ge - Fumon-ge(6'12") / 6.欲令衆(訓) Yokuryo-shu(Kundoku) (5'22") / 7.自我偈(訓) Jiga-ge(Kundoku) (10'22") / 8.陀羅尼品 Darani-hon (1'23") / 9.宝塔偈 Hoto-ge(0'47") / 10.以要言之 Iyogonsi(0'42") / 11.唱題 Daimoku(10'45") / 12.奉送 Buso(1'48")
  • プロデューサー:小野敏郎

なななんと,お経とサンバのパーカッションの共演。^O^;
あの手この手の"癒しCD"をさんざん聴くと,たいがいのものには驚かなくなりますが,こいつに背後を襲われては勝負になりませんでした。(^^;)

その発想のモトがまたすごいです。
解説書にプロデューサー氏(あの小野リサのお父様らしい)の言があり,氏は15歳の時に北朝鮮の山の中のある日蓮宗のお寺に修行に出され,ブラジルで15年間音楽関係の仕事をし,本作を自身の葬儀用にと考えたとのこと。
しかも,こんなムチャな企画が大手メーカーで通ったというのもまた。(^^;)

読経は法華経を6人の僧侶で,リズム隊はブラジル人2人を含む4人です。
さらに驚くことに,両者は同時録音とのこと。(@o@)

肝心の音ですが,思いの外両者違和感なく共存できてます。
1,2.では,パーカッションはお経のテンポに合わせてゆっくりやってますが,3.からサンバらしいアップテンポのリズムが炸裂します。(^^;)
お経は,パーカッションにキモチ合わせて,一定のテンポをとっている感じもします。 以後,パーカッションのテンポは緩急取り混ぜ,意外に飽きずに聴き通せてしまいます。

白眉は,ミッドテンポのパーカッションとともに「南無妙法蓮華経」を,ミニマルに10分延々繰り返す11.。
聴いている最中,成仏できたような気がいたしました。^人^;

ちなみに,ジャケもこれまた横尾忠則シゴト。

(2009/07/14) △上に戻る

海外のお経(-人-)


「JVC World Sounds チベット密教 聲明の驚愕 読経:ギュートゥ・ゴンパの僧侶たち」

  • 日本盤 JVC VICG-5040 (1990)
  • 1.サンワ・デュパの聲明(53'16")

チベット亡命政府のあるインド・ダラムサーラでの1989年の録音。CDの制作スタッフが,ダライ・ラマ14世から直接推薦を受けたという僧侶グループによるもの。

PLAYボタンを押して,いきなり「ぅ゛〜〜ぉぅ〜〜ぅぉ゛〜〜」という超低音の人の声のロングトーンです。10名での読経ですが,全員この超低音で唸りまくります。
この唸り声が干渉しあっているようで,人の声から出ているとは思えないハーモニクスもあります。
23分目から,鐘や太鼓,ラッパの音の演奏も入ります。

ある意味,現代音楽として,超絶技巧の声楽として聴くこともできそうです。(^^;)


「祈りの響き ダライ・ラマ法王14世」 "The Sound of Meditation - The 14th Dalai Lama"

  • 日本盤 ミップス (無番号) (2000?)
  • TT:32'03"
  • 1.天(5'30") / 2.地(4'54") / 3.響(9'25") / 4.水(9'48") / 5.風(2'25")
  • 音楽:生方則孝
  • 協力:チベットハウス ジャパン

世界初とされる,ダライ・ラマ法王14世の2000年の来日時の読経を収録,法王の言葉を記したブックレットがセットになったCD。

政治絡みではよく名前を聞くものの,本業のお経はちょっと意外。(^^;) 解説によると,法王がこうした録音の商品化に積極的ではなく,そのために法王の読経のCDが珍しいものになっているようです。
ちなみに,本盤はチベットハウスジャパン(ダライ・ラマ法王日本代表部事務所)がクレジットされているので,公式のもののようです。

各トラックとも冒頭とラストに,雷鳴,せせらぎのような環境音をともなったアンビエント・ミュージック的な音楽が少し流れます。
お経は,PAを通して響いている感じのややダミ声の法王と,ナムギャル寺院の僧侶によるもの。
チベット密教のような重低音がおどろおどろしく唸るものではなく,言語の違いと木魚や鐘の類がないほかは,私たち日本人がイメージするお経と,そう違ってはいません。

30分強の短めの収録時間,短めのトラックに細切れにしたことで,聴きやすいとも言えるのですが,響きに浸り切るには物足りなさもあります。

(2013/08/18) △上に戻る

「ブッダのやすらぎの声」

  • 日本盤 サンガ・ジャパン SMCH-00001 (2002)
  • TT:73'45"
  • 1.礼拝(0'36") / 2.三帰依(1'09") / 3.五戒文(1'01") / 4.仏陀の九徳(1'24") / 5.法の六徳(0'44") / 6.僧伽の九徳(1'45") / 7.三宝に対する懺悔(1'21") / 8.諸仏の教え(1'59") / 9.因縁の教え(3'58") / 10.歓喜の言葉(1'12") / 11.宝経(ラタナ スッタン)(11'31") / 12.慈経(メッタ スッタン)(4'30") / 13.28人の仏陀を念じる護経(2'43") / 14.祝福の偈(1'53") / 15.祝福法要(27'08") / 16.仏随念(10'52")
  • 読経:Rev.K.Pannaloka Thero

日本テーラワーダ仏教協会という団体の制作したCDで,2001年スリランカ・Kiritaramaya寺での録音。

収録されているのは,スリランカ・タイ・ミャンマーなどの出家教団が継承している南伝の仏教,テーラワーダ仏教(初期仏教,上座仏教,根本仏教・原始仏教などとも呼ばれる)のお経です。

経典は,古代インドの言葉であるパーリ語で読まれていて,日本のものとはかなり感じが違います。鐘や木魚の類がないせいか,むしろコーランに近い感じにも聞こえます。

特筆すべきは丁寧な解説書で,経典それぞれの持つ意味,さらにローマナイズしたテキストと翻訳が付されています。読んでいて,思わず背筋が伸びてきます。^^A

日本テーラワーダ仏教協会
http://www.j-theravada.net/


「金剛経」(クムガンギョン)

  • 韓国盤 Soodo Media SDCD-3304
  • TT:38'32"(2トラック)
  • 1.金剛経[原本](19'25) / 2.金剛経[原本](19'05)

これは韓国のお経CD。こちらは,オーソドックスな男性の独唱。

お経自体は,日本で聞かれるものと節回しも似ていますが,ところどころに入る木魚の連打が特徴的。このCDでは,バックに笛の演奏と鳥の声が入っています。

韓国・ソウルの曹渓寺(チョゲサ)のそばを通りかかって,漏れ聞こえたお経に聞き入った思い出もあります。


「佛教 金剛経(クムガンギョン)/千手経(チョンスギョ)」

  • 韓国盤 Soodo Recoeds SD2CD-3405 (制作年不明)
  • [CD1] TT:38'32" 1.金剛経A(19'25") / 2.金剛経B(19'05")
  • [CD2] TT:39'35" 1.千手経 - 原文(19'51") / 2.千手経 - 韓国語(19'42")

前述の「金剛経」と「千手経」をカップリングした2CD。

CD2「千手経」もCD1「金剛経」同様,笛の伴奏などが入っています。
「千手経」は,サンスクリットで詠んでいるものと,韓国語で詠んでいるものの2バージョン。2.を聞くと,少し韓国語を勉強してると,なんとなし韓国語だとういうのがわかる感じです。

違いは微妙ですが,所々に入る木魚の音が「金剛経」では,叩き始めて徐々にテンポを早めていくのに対して,「千手経」ではテンポが一定していることか。

(2009/02/15) △上に戻る

「地母経」

「地母経」
  • 台湾盤 愛華音樂出版社 AHD-0012 (2003)
  • TT:59'19"
  • 1.(29'40") / 2.(29'37")

台湾で買ってしまったお経CD。現地語の台湾語のものです。副題に「南港三聖宮灌音」とあります。
ジャケの表記によると,トラック数は8なのですが,実際のトラック数は2しかありません。しかし,計算しきった音楽のように,ほとんど同じタイミングです。(^^;)

お経と言っても,木魚のほか弦楽器(たぶん胡弓や月弓)や太鼓,銅鑼などが奏でられていて,メロディーをもって歌われています^^;。何も知らずに聴いたら,民謡としか思えないでしょう。
そして,その演奏が終わると,ありがちな木魚や鐘を叩きながらの読経になります。 そんな構成のセットが何回か繰り返されます。
なんと言ってもこのCD,おもしろいのは,これを唱えているのが,複数の年配の女性の声というところです。

それにしても,台湾のお経のCDって,妙に聴いてて楽しかったりするのは,なんでなんでしょ?(^^;)

(2008/11/30) △上に戻る

「佛説阿彌陀佛経」

「佛説阿彌陀佛経」
  • 台湾盤 豪記影視唱片 CD-2054
  • TT:29'26(1トラック)

台湾のお経CD。ジャケの仏様,優しそうというか,なんかカワイイです。(^^;)

冒頭,鳥の声と二胡のメロディーが流れてきて,これがBGMになるかと思いきや,お経が始まると止みます。こちらは男性複数名のもの。

肝心のお経ですが,ほかのものに比べて旋律的でリズミカルです。
ピッチ高めの木魚の音が,絶え間なく一定のテンポで入っています。お鈴の音も,リズミカルにわかりやすいタイミングで入ってきます。
複数名で読み上げているお経も,読む人でピッチやフレーズが入るタイミング,音の延ばし方など微妙に違っているのがおもしろいです。
さらに,ところどころでテンポや節回しが変わり,曲想(?!)自体が変化し,最後は唐突に二胡と琴のごく短い締めの音楽で終わり。実にプログレ的で,聴いてて楽しいです。(^^;)


仏教音楽♪


「Lama Zopa Rinpoche & Faye Wong "Loving Kindness & Wisdom"」

  • 百代唱片 (2CDs+2Books)
  • Disc1 Invocation to Twenty-One Taras (Lama Zopa Rinpoche) TT:46'56"
    1.皈依及發菩提心願文(3'30") / 2.四無量心(5'45) / 3.迎請偈及七支供養偈(3'43") / 4.度母祈請文及短曼達讚(8'30") / 5.二十一度母咒(8'13") / 6.誦讚和益偈(14'10") / 7.迴向偈(1'43")
  • Disc2 Invocation to Maitreya (Lama Zopa Rinpoche & Faye Wong) TT:31'20"
    1.皈依及發菩提心願文(3'42") / 2.發殊勝心(2'32") / 3.宗[口客]巴大師瑜伽法(6'36") / 4.遙呼上師頌(6'14") / 5.佛説聖佛母般若波羅蜜多心經(5'07") / 6.彌勒佛咒[王菲獨唱](4'38") / 7.迴向偈(2'29")

"大乗仏教保存財団"なる世界規模の団体を率いるという,ネパール出身のLama Zopa Rinpocheが吹き込んだ,世界一大きな菩薩像を作るためのチャリティCD。

お経と言っても日本のものとかなり節回しのノリが違って,旋律は酔って歌った民謡みたい(失礼^^;)です。BGMにニューエイジ風シンセ音楽が入っていますが,ことごとく調和がとれてません。(^^;)

なんと,Disc2には中華ポップスで高名な女性シンガー,王菲(フェイ・ウォン)が参加。BGM中のコーラスのほか,5.で朗読,6.では本作中異質な仏教ポップを1曲やってます。


孟庭葦「阿弥陀仏 Amitabha」

  • 台湾盤 原動力 PBD-029 (2001)
  • TT:40'51"
  • 1.遇見阿彌陀佛(8'31") 2.光明指引(3'01") 3.念念不忘阿彌陀(7'39") 4.憶念(5'28) 5.祈請阿彌陀(7'03") / 6.美麗新世界(3'33") / 7.阿弥陀佛揺藍曲(5'30")
  • 演唱:孟庭葦

中華ポップスつながりでもう1枚。

中華圏では「仏教音楽」は一ジャンルなしていて,様々なものが出ていますが,そんな中の1枚。

こちらは90年代に人気を誇った女性シンガー,孟庭葦(モン・ティンウェイ)の1枚。
当時,歌手を引退して本作を作ったことになっていました(その後,2005年に新作が出ています)。

中身はというと,中華メロディーのニューエイジ風演奏に「南無阿弥陀仏」(なむあみとふぉ)という歌詞が乗っているだけです。
彼女の声が入っているのは,トラック1,3,5,7で,その間に演奏曲が挟まって入っています。
歌声に凝ったところもなく(もともとそういう芸風ですが^^;),案外違和感はありません。


齊豫「唱給[イ尓]聽」

  • 台湾盤 金牌大鳳 ED03E20/ED03E21/ED03E22 (2004)
  • 「一 - 因此更美麗」
    • TT:44:01
    • 1.懺悔文(15'11") / 2.大吉祥天女咒(14'46") / 3.般若波羅蜜多心經(14'02")
  • 「二 - 發現了勇氣」
    • TT:46"19"
    • 1.大慈大悲觀世音(16'03") / 2.大悲咒(15'04") / 3.六字大明咒(15'10")
  • 「三 - 所以變快樂」
    • TT:41:25"
    • 1.般若波羅蜜多心經(4'19")* / 2.大悲咒(4'21")* / 3.六字大明咒(5'41")* / 04.懺悔文(5'31")* / 05.望江南歸依三寶贊(5'20") / 06.夢(3'58") / 07.蓮花處處開(3'43") / 08.大吉祥天女咒(4'05")* (*:「一」「二」収録曲の短縮版)

1978年,「校園民歌」(キャンパスフォーク)の流行期にデビュー,一世を風靡して以来今なお活動中の女性歌手の重鎮,齊豫(チー・イー)の仏教音楽集,全3枚。
お経は,いずれも北京語で歌われています。

台湾を含む中華圏では,有名どころの歌手が,この手の宗教音楽を出すことは珍しくなく,齊豫は"The Voice"という英語版の心靈音樂(スピリチュアル・ミュージック)も出しています。

CD1とCD2は,15分前後の曲が3曲ずつ入っています。
CD1の1曲目は,大陸的でクラシカルな格調高さを感じる仏教音楽で,聴きごたえあります。
ただし,他の曲は,本来なら4〜5分のポップスのフォーマットの曲を数回繰り返した感じのものが多く,ちょっと飽きます。
CD3は,4〜5分の曲が8曲,そのうち5曲はCD1,CD2収録曲の短縮版で,案外この1枚で聞く方が楽しめそうです。(^^;)

どうせわからない中国語なら,お経でもラブソングでも,齊豫の歌声が好きだからという熱心なファン向け。(^^;)

(2010/11/14) △上に戻る

「蓮華應聲 Liaen Hua Yin Sheng - 観音霊感真言 The Melody of Pure Enlightenment」

  • 台湾盤 梵音文化事業有限公司 A-001 (1993)
  • TT:56'08 (2トラック)
  • 1.合唱(27'42") / 2.音楽(27'42")
  • 演唱和聲:心蓮心 / 作曲編曲:江孝文

さらに台湾の仏教音楽をもう1枚。
これはお経ではなく,きちっと構成された合唱曲。

演奏はシンセを使ってはいますが,ニューエイジ風ではなく,管弦楽曲的に編曲されていて,楽曲の完成度は高いです。合唱曲と言っても,歌は小編成のコーラスで,そこはポップス的にも聞こえます。
2.は,単にコーラスを抜いたカラオケ(?)版。


「大悲咒 Da Bei Zhou 梵唱 − 千手千眼無礙大悲心陀羅尼 [藏音修行版]」

  • 中国盤 廣東杰盛唱片 1000380 (制作年不明)
  • TT:69'54"(1トラック)

ありがちな,仏教音楽のCDですが,なんと,中国大陸製。(^^;)

「大悲咒」は,観音さまの「大慈悲」をあらわした経典だそうですが,この盤ではサンスクリットの発音で,穏やかなフォーク風の伴奏に乗って歌っています。

聴いてみると,ある程度の節ごとにワンコーラスずつ,男声合唱,女声合唱,混声合唱の順に歌っています。
それにしても,70分ノンストップで延々歌い続けています。
聴き続けているうちに,こういうのも悪くないとか思えてくるのが,ある意味凄いです。(^^;)

(2012/01/28) △上に戻る

"Buddhist Chants & Peace Music - Music for Reflection and Relaxation from The Far East"

  • 英国盤 Music Collection International 50011
  • TT:73'53"
  • 1. Hanshan Temple(23'44") / 2.Bow to Avaloktiesvara Bodhisattva(50'07")
  • performers : Jin Long Uen(1,2) / Song Huei Liou(1) / vocals : Buddhism Chanting Group(1) / chansonnier : Buddhism Satisfactory and Comfortable Team(2)
  • 愛華音楽出版(台湾)原盤

台湾の「仏教音楽」をヒーリング・ミュージックとして売っているイギリス盤。

内容から推測するに,1.は愛華音楽出版から出ている「寒山寺」(國語版/AD-350001),2.は同じく「南無觀世音菩薩」(台語版/AD-18001)と思われます。
2.は,アルバム1枚分を1つのトラックにまとめているらしく,25分目で曲が区切れています。

いずれも,中華的な国楽的アレンジに男女の合唱で,1.は標準中国語,2.は台湾語の短いフレーズを繰り返しています。とくに2.は「南無觀世音菩薩」とだけ延々と続けています。
曲はごく穏やかですが,さしたる展開もなく,延々と同じフレーズを繰り返す様は,聴き通すのが苦痛になるか,はたまた意外とトランシーか,微妙な一枚。(^^;)

(2012/09/23) △上に戻る

"Simply Buddhist Meditation"

  • 英国盤 Union Square Music SIMPLYCD247 (2010)
  • [CD1]
    • TT:74'41"
    • 01.Avalokitesvara Bodhisattva(22'01")  / 02.Aria Of Wondrous Elixir(27'02") / 03.Verse Of Merit-Transfer(25'36")
  • [CD2]
    • TT:72'30"
    • 01.The Greatest Six-Word Brilliant Dharani(23'59") / 02.Eulogy Of Kuan-Yin's Universal Creed(25'03") / 03.The Scripture Of Repentance(23'26")
  • Two-string : Jin-Long Wen(CD1-1/CD2-2) / Flute : Song-Huei Liu(CD-1-3/CD2-1-2) / Chanting : Buddhist Chanting Group(CD2-3)
  • 愛華唱片(台湾)原盤
イギリスの廉価盤コンピレーション専門のレコード会社から出ている2枚組CD。
フタを開けたら,台湾の仏教音楽専門の「愛華唱片」のCDの編集ものでした。
解説はありませんが,"Aifa Publishing Co.Ltd."のクレジットとともに,トラックごとにオリジナルCDのカタログ番号も表示されています。
それにしても,台湾の仏教音楽を"meditation music"として売るとは,意表を突かれましたが。(^^;)

内容は,中華メロディーのポップス的演奏で延々続くお経の合唱。言語は一部を除いて標準中国語です。
二胡や笛が,メロディーをそのままなぞって音色を重ねているのが味わいか。

CD1-1.が女声合唱,それ以外は混声合唱。
CD2の1.も同様のサウンドですが,この曲だけなぜか台湾語,しかも同じ言葉一言だけ延々繰り返す,一層トランシーな曲。(^^;)
CD2-3.のみ編成も厚めで,ストリングスの音色も聞こえ,より格調高く聞こえる一曲。

(2012/02/18 △上に戻る

「キム・ヨンドンの瞑想音楽(禅II)」

  • 韓国盤 Seoul Records SRCD-3102 (1991?)
  • TT:34'36"
  • 1.'帰巣(5'24") / 2.朝のうた(3'11") / 3.黎明(8'00") / 4.山行(3'10") / 5.詠歌(7'00") / 6.霊山會上佛菩薩(7'47")

韓国の「禅」をお題にしたCD。
お題は仏教絡みっぽいのですが,内容的には伝統音楽"国楽"の分野のもの。
韓国には伝統楽器と西洋楽器の組み合わせで作られている音楽がけっこうありますが,これもそんなものの一つ。

1,2,4.は,韓国の伝統楽器を軽やかにフィーチャーした,イージーリスニング的な曲想。
3,7.は,ゆったりしたテンポで,ミニマルなフレーズを奏する雅楽的な曲。
5.は,立ちこめるストリングシンセの低音の中,笛の音色が漂うアンビエント的逸品。

(2008/09/30) △上に戻る

お経(のようなもの)


「大祓詞 Five Scenes - Oharai Norito with Relaxation Music and Mother Nature」

  • 日本盤 Kamna Inc. FS-001 (2006)
  • 1.Introduction : 建御雷神 Takemikazuchi(2'47") / 2.聖霊の祈り : The Pray of holly spirits(7'05") / 3.太古からの祈り : The pray(8'00") / 4.聖母 : Madonna(6'36") / 5.いのちの波音 : A ripple(8'50") / 6.東雲のおとずれ : Shinonome - Dawns seen(8'34")
  • Director : Murano Sanjin / Voice : Momiji / Composer-Arranger : Pierre Grill / Nature Sound : Joe Okuda

なんと,こちらは神道の祝詞を使った癒しCDです。

「大祓詞(おおはらいのりと)」は,CDの解説によると「神の意図を言霊(コトタマ)として宣る」もので「この言霊の響きは,自己を浄化し,家族を浄化し,地域を浄化」するのだそうです。

女性の声で読み上げられる祝詞のバックには,自然音とシンセ(一部女声コーラス)を使った曲(4.では"アヴェ・マリア"のメロディーが聞こえる)が使われています。

「高天原に神留座す。皇親神漏岐神漏美之命以て。」で始まる大祓詞は,トラックを変えながら淡々と続いていきます。
解説に全文が載っていますが,このCDを聴くだけでは意味までは思いが至りません。(もしかしたら,これが日本国憲法でも気づかないかもしれませんが^^;。)ただ,気楽に聴く分には,ただただ心地よく響きます。

(2008/05/06) △上に戻る

「神拜詞(のりと)」

  • 日本盤 京都 市原栄光堂 DCI-96004 (1994)
  • TT:19'46"
  • 1.大祓之詞(5'27") / 2.神社拜詞(0'54") / 3.氏神神社拜詞(1'13") / 4.略神拜詞(0'19") / 5.家庭神棚拜詞(0'59") / 6.祖霊拜詞(0'55") / 7.略祓詞(0'16") / 8.祓詞(0'42") / 9.神拜の作法と心得(8'59")
  • ゑびす神社 禰宣 中川久公(1〜8) / ゑびす神社 宮司 中川清(9)

神拜詞は,神道で神職が独特の節回しで行われる朗誦ですが,それを家庭で実践できるようにという1枚。
癒し系的な意図はなさそうで,音に音楽やエコーなどもなく,淡々と奏上されていきます。

1〜8.が神拜詞の奏上,9.が作法などの解説です。
文体は独特ですが,日本語ではありますので,漢語やサンスクリットのお経よりは何となく意味はわかります。
収録された神拜詞は,解説書にふりがな付で示されていて,自分でも奏上できそうですが,独特の節回しは意外と難しいです。(^^;)

(2012/07/09)△上に戻る

「偉大なるクルアーン・イスラムの栄光 〜イスタンブールのコーラン朗誦」

  • 日本盤 ビクター VDP-1387 (1988)
  • TT:74'02"
  • 1.アザーン(11'40") / 2.第1章「開扉」・第112章「信仰ただひと筋」・第114章「人間」・第2章「牝牛」より(7'13") / 3.第2章「牝牛」・第3章「イムイムラーン一家」より(8'12") / 4.第6章「家畜」より(8'35") / 5.第74章「外衣に身を包んだ男」より(10'07") / 6.第57章「鉄」より(7'58") / 7.第77章「放たれるもの」より(8'04") / 8.第93章「朝」・第94章「張り広げる」・第95章「無花果」・第97章「定め」より(5'24") / 9.第2章「牝牛」より(1'40") / 10.マホメットへの哀歌(4'42")

"La Saint Coran / Cheikh Abdelbasset Abdelsamad"

  • フランス盤 Club du Disque Arabe

VOL.I

  • AAA050 (1992)
  • TT:76'43"
  • 1.Qissar As-Souar(9'14") / 2.Sourat Abassa(3'25") / 3.Sourat Attakouir(7'13") / 4.Sourat Ar-Rahman(5'38") / 5.Sourat An-Nissa(13'36") / 6.Sourat Al Qamar(2'03") / 7.Sourat Almaida(8'44") / 8.Sourat Yassine(7'23") / 9.Sourat Almotaffifine(1'25") / 10.Sourat At-Tariq(17'38")

VOL.II

  • AAA070 (1992)
  • TT:63'44"
  • 1.Sourat Youssef(33'54") / 2.Sourat Elahzab(29'48")

VOL.III

  • AAA080 (1992)
  • TT:51'31"
  • 1.Sourat Taha(27'09") / 2.Sourat Elkahf(24'20")

VOL.V

  • AAA095 (1993)
  • TT:62'05"
  • 1.Sourat Mariam(30'49") / 2.Sourat Alqamar(6'41") / 3.Sourat Arrahman(10'22") / 4.Sourat Albalad(7'48") / 5.Sourat Achchams(6'23")

VOL.VI

  • AAA100 (1993)
  • TT:51'43"
  • 1.Aladan Al-Charhi(4'03") / 2.Al-Fatiha(3'22") / 3.Sourat Al-Baqara(14'11") / 4.Sourat Loqman(12'29") / 5.Sourat Al-Aaraf(12'33") / 6.Sourat Al-Leil(5'03")

この2枚は,これまたお経つながりで,イスラムの教典「コーラン」の朗誦を。
コーランは,日本にいる私の日常ではなじみがないせいか,仏教のお経以上にエキゾチックな音楽として聞こえてきます。

前者は,同じイスラム圏でもトルコのもので,入手しやすい国内盤。ただし,後者とはだいぶ節回しも違い,録音もホールのリヴァーブが効いています。

後者は,短波ラジオで中東の放送局からよく聞こえているものに近い(放送と同一音源?)節回し。それを買ってまで聞く私って^^;A。

(2012/07/09 一部改訂)△上に戻る

∩鐘∩


「日本の風物詩(自然の音シリーズ) 寺の鐘〜余韻〜」

  • 日本盤 Planning Products (made by Apollon) SE-020 (1992)
  • TT:40'35"(1トラック)

なんと,お寺の鐘の音の癒しCD。(^^;)

ナカミは至って単純で,鳥のさえずりがする中,最初の1回目は30秒目,次は1分半目と,1分間隔で鐘の音が鳴るという,それだけです。
そういう構成ですので,実際こういうサウンドスケープがあるわけではなく,鳥の声と鐘の音をミックスしただけのものだと思います。

鐘の音色はやや高めで,余韻もあっさり引いていく感じです。

(2012/03/31) △上に戻る

「日本の梵鐘」

「日本の梵鐘」
  • 日本盤 日本コロムビア COCF-15173 (1981/1998)
  • TT:53'42"
  • 1.本門寺(4'17) / 2.増上寺(5'10) / 3.寛永寺(2'23") / 4.浅草寺(2'10") / 5.題経寺[柴又帝釈天](3'55") / 6.麻布長谷寺(4'10") / 7.安楽寺(2'52") / 8.総持寺(4'45") / 9.建長寺(2'21") / 10.浄智寺(4'10") / 11.寿福寺(4'44") / 12.方広寺(3'40") / 13.妙心寺(3'22") / 14.知恩院(4'36")

お経つながりでは,こんなものも(^^;)。CDでは案外数少ない,お寺の鐘の音です。

各トラックとも,30〜40秒おきくらいに鐘の音が入ります。ちなみに,1.ではほぼ40秒おきに6回音が入ります。(総計108つになっていたりするのでしょうか?^^;)

鐘の音なんて,延々聴いててもつまんないかというと,甘く見てはいけません。

CDの解説書によると,鐘の音には「アタリ」(鐘をついた時の衝撃音),「オシ」(アタリから続いて鳴る高音),「オク リ」(オシの後の余韻)という聞き所があるのだそうで(シンセのADSRですね^^;)。そして,音色は材料の銅と錫の混合比,鐘をつく「撞木」,そしてそのつき方ということになるようです。

実際,音色は単にピッチの違いのみならず,音の濁り具合,余韻の引き具合,さらに同じ鐘でもたたく度に音が微妙に変わるのさえ,素人の私でもわかります。そして,それがきっちり聞こえる録音の優秀さも特筆ものです。

この録音では,鐘の音以外のものはあまり聞こえていませんが,いくつかのトラックで環境音が聞こえるものもあります。4.では「どお〜っんっっ」と鳴るタイミングで,ニワトリが鳴いたりします(わろた^^;)。7.では,背景にセミの声がしていて,いい味わいです。

おもしろいのは14.で,大勢のかけ声とともに,鐘の音が鳴っています(バックでは「止まらずにお願いします」と,観光客への案内らしき声もしています^^;)。
知恩院の大きな鐘は,親綱を引く僧侶1人と子綱を引く僧侶16人がかけ声をあげて鐘をつくのだそうで。([参考]浄土宗総本山知恩院「知恩院の除夜の鐘」)


「永平寺の朝〜大梵鐘と般若心経〜」

「永平寺の朝〜大梵鐘と般若心経〜」
  • 日本盤 日本コロムビア COCJ-30641 (1999)
  • TT:53'41"
  • 1.永平寺の朝(12'22") / 2.永平寺の朝〜大梵鐘(35'16") / 3.摩訶般若波羅蜜多心経(般若心経)〜摩訶般若波羅蜜多心経回向(6'01")

有名な永平寺の,鐘の音をメインに,その朝の音を収めたCD。
"日本音響研究所所長"の鈴木松美氏による"1/fゆらぎ"の解説もあるので,ドキュメントとしてだけでなく「癒しCD」にもという位置づけでしょうか。

1.の最初は,小さく虫やせせらぎの音が聞こえ,目覚ましの鈴が鳴らされるのが聞こえてきます。鈴の音は大きくなったり小さくなったりして,境内を走り回っているのがわかります。
やがて「かんっっ」と木を打つ合図の音が何度か聞こえ,遠くで読経の声も聞こえはじめます。

2.は,口径1.5m,高さ3m,重さ5tという大梵鐘の音で,1分50秒ごとに18回打たれるものを,なんと完全収録しています。
それにしても,この鐘の音響は凄まじいです。
スピーカで音量を控えめにしていると,鐘の音はすぐ引くように聞こえますが,音の良いヘッドホンで聴くと,もの凄い重低音が唸り続けていて,周囲の環境音さえ聞こえません。おそらくCDの再生能力すれすれの音ではないでしょうか。
鳴り始めて1分以上過ぎて,ようやっと周囲の虫の声なども聞こえ始めますが,次の鐘がつかれるまでずっと唸り続けています。
鐘をつく時の僧侶の足音や,吊された"撞木"が動く音も聞こえます。
29分半ころには,太鼓の音や小さな鐘の音などが鳴らされ,やがて遠くから低くかすかに大勢の読経の声が聞こえてきます。

3.には「般若心経」も収められてます。法堂で100人以上の雲水が唱えるもので,読経のリズム感とうねる音も心地良いです。

(2009/09/09) △上に戻る

「Singing Rin 聖なる鈴響 〜Tuning of Spirit〜」

「Singing Rin 聖なる鈴響 〜Tuning of Spirit〜」
  • 日本盤 Sion Inc. SION-01 (2007)
  • TT:47'19"
  • 1.時の滴(4'39") / 2.聖なる鈴響(5'37") / 3.風の波(2'53") / 4.水惑星(2'44") / 5.緑の鼓動(5'49") / 6.月への潮流(9'41") / 7.静かなる祈り(9'53") / 8.Tuning of Spirit(6'01")
  • シンギング・リン:和真音 / 録音・サウンドデザイン:川崎義博 / プロデューサー:龍村ゆかり
  • 1,4,7.収録地:井倉洞(岡山)

仏具の「お鈴」の素材を使い,倍音を多く含んだ長い残響に特徴のある打楽器「シンギング・リン」のCD。タイトルの「鈴響」は"りんね"と読むそうです。

音色は"クリスタルボウル"(別項参照)と似ていますが,シンギング・リンの方が微妙に澄んだ高めの音色を感じます。
それにしても,筆者好みの金属的倍音の多い音色に加え,鍾乳洞でのライブ録音があるのがミソ。
鍾乳洞での録音では,残響の深くかかった水がしたたり落ちる音の中から,ふわ〜っとシンギング・リンの音が浮かび上がってきて,奥行きのある鍾乳洞の空間を満たしていく様が聴こえます。

この種の演奏の録音は,概して長尺になりがちですが,本CDでは比較的短めにまとめられています。
そのかわり,鍾乳洞での録音以外のトラックにもアイデアが投じられています。
5.は虫の声,6.は鳥の声も聞こえる湧き水の音とミックス,8.では6個のシンギング・リンをセラピーの要領でセットして"人体マイク"で録音。(8.は,ヘッドホンで聴いてほしい旨注記があります。)

録音担当が,かつてSt.GIGAでサウンドスケープの録音をしていた川崎義博氏(別項参照)ならば,悪かろうはずはありません。

(2011/08/05)△上に戻る

「音神話」

  • 日本盤 Sion Inc. SION-777 (制作年不明)
  • TT:73'04"
  • 1.第1章 誕生(10'04") / 2.第2章 創造(10'02") / 3.第3章 友愛(10'27") / 4.第4章 調和(10'33") / 5.第5章 祈り(10'28") / 6.第6章 真実(10'15") / 7.第7章 転生(11'03")
  • 音楽製作:片岡慎介 / シンギング・リン:和真音 / 監修:竹下雅敏

さらに「お鈴」つながりです。(^^;)

「シンギング・リン」は「"音響治療"に使われたチベット密教の法具であるチベタン・ボウルと,日本古来の仏教音具であるリンの叡智が出会って生まれた,新しい音響楽器」(インレイカードから)。これを使って「体表にある7つのチャクラの放出・吸収」をするのだそうです。

この楽器は,本CDの制作会社の社長でもある和真音氏の考案だそうで,タイトルはその名前のアナグラムのようです。
音楽担当は「月のテンポ116」の仕事がある故・片岡慎介氏。本CDのタイトルも片岡氏のセンスではないかと勘ぐるのは,筆者だけでしょうか。(^^;)

トラック1を再生すると,まず低く長く立ちこめるシンセの低音が聴こえてきて,やがてそのパックでシンギング・リンらしい低く延びる音が聴こえてきます。
長く響く音色は「クリスタル・ボウル」にも似ていますが,澄んだ音色でピッチは低く感じられます。
ただし,音楽が前面に出ていて,シンギング・リンはその背景でさりげなく聞こえる使い方で,よく聴かないとそれとわからない箇所もあります。

以後も,曲想は明暗織りまぜて,シンギング・リンの音色に合わせ,長いトーンを多用しゆったりした,それでいて明瞭なメロディーラインもある音楽が続きます。
これはこれで悪くないのですが,筆者のようにクリスタル・ボウルのようなカオスな音響を期待すると,見事にハズされますけど。(^^;)

(2011/08/01)△上に戻る

「四季の音 冬」

「四季の音 冬」
  • 日本盤 ソニー・ミュージック・エンターテイメント (1997)
  • Disc 1「季節の音 冬の鐘〜梵鐘」(FCCG 2151) TT:58'47"
    • 1.京都花園 妙心寺梵鐘[昏鐘の打ち始め](2'51") / 2.太宰府 観世音寺梵鐘(3'23") / 3.奈良 東大寺大仏鐘(奈良太郎)(3'24") / 4.福岡早良 西光寺梵鐘(5'07") / 5.加古川 尾上神社<尾上の鐘>(3'25") / 6.吉野山 金峯山寺<旧世尊寺鐘(吉野三郎)>(3'33") / 7.京都笠置 笠置寺<解脱鐘>(2'56") / 8.愛知美浜 大御堂寺(野間大坊)梵鐘(4'09") / 9.鎌倉 建長寺梵鐘(3'23") / 10.鎌倉 円覚寺梵鐘(4'03") / 11.横浜金沢 称名寺梵鐘(2'54") / 12.神奈川伊勢原 霊山寺宝城坊(日向薬師)梵鐘(2'55") / 13.大津円城寺(三井寺)梵鐘(2'19") / 14.京都東山 方広寺梵鐘(2'19") / 15.京都東山 知恩院梵鐘(3'41") / 16.東京 浅草寺時の鐘(3'11") / 17.京都花園 妙心寺梵鐘[昏鐘の打ち終り](2'29")
  • Disc 2「季節の音楽 冬の早朝に〜クリスタリーナ・グラス・ハープ」(FCCL 2152) TT:44'06" (全12曲)
    • 演奏:高橋美智子(グラス・ハープ),クリスタル室内合奏団 / 編曲(2,4-11):毛利蔵人

中古で発見。解説書にビデオ(「四季の丘 冬の幻想」FCVZ 2153,撮影:前田真三)の記述があるので,ビデオとセットで売られていたモノのようです。(「四季の音 夏」参照)
Disc2は,クラシックの名曲を編曲したグラスハープ演奏。高橋美智子氏は,現代物中心のマリンバ奏者として知られている人で,ちょっと意外。

Disc1は日本各地の鐘の音ですが,いずれも3分前後,年代順に並んでいます。それにしても,どの鐘も歴史があって,奈良時代(1-3,17),平安時代(4-6,5は朝鮮渡来),鎌倉時代(7-11),南北朝時代(12),室町時代(13-14),江戸時代(15-16)となっています。

最初と最後を占める「妙心寺梵鐘」の1.は鐘の音のする前に雲板,太鼓,鉦の音で約2分間儀式があり,17.の打ち終わりも同様に儀式で締めています。
鐘の音だけではなく,例えば8では読経の声,6,7.は虫の声があって,6.の最後はスズムシの声でシメる編集もあったり。

いずれのトラックも,頭に十分な間を置いています。
劇作家・演出家のふじたあさや氏の丁寧な解説も,読みやすく楽しみが増します。

[追記]

このDisc 1「季節の音 冬の鐘〜梵鐘」のオリジナルのリリースは,1984年にCBSソニーから出たCD「梵鐘」(32DG 36)のようです。
そのCDの解説書には,前記ふじたあさや氏のほか,オーディオ評論家の高城重躬氏の解説もあり,オーディオファイル向けのリリースだったと思われます。

(2009/09/06 追記:2016/01/15) △上に戻る

「究極のゆらぎ「癒しの鐘」〜久乗編鐘 Healing Bell」

「究極のゆらぎ・癒しの鐘
  • 日本盤 Della Inc. MF-3904 (2006)
  • TT:68'19(7トラック)
  • 1.出逢[であい](11'56") / 2.呼応[こおう](7'15") / 3.虚空[こくう](10'04") / 4.萌風[もえぎのかぜ](10'32") / 5.無窮[むきゅう](11'07) / 6.辿逢[たどりあう](12'47") / 7.悠遠[ゆうえん](4'36")
  • 演奏:小馬崎達也

そして「編鐘」で話をつなげます。^^;

仏壇にある小さな鐘としておなじみの「お鈴(おりん)」のCDです。"癒しCD"として世に出ていますが,このCD,実は人力アンビエントの超傑作だったりします。

「久乗編鐘」は,そのお鈴に音階をつけた楽器です。音階はオクターブに12ありますが,声明の基音の「十二律」で,聴感も西洋楽器の平均律とは微妙に違います。

このCDでの演奏は,決して急いで音を出さず,一音一音を確かめながら奏でています。
お鈴のゆらめきながら長く延びる音が,ゆっくりパラパラと出てきて,ときに渦巻きます。
結果,全曲猛烈に緩い展開の音響の連続といった趣になっています。

一方,演奏に緊張感が満ちているのも感じられます。
この種の即興演奏は,演奏者に集中力が要求されますが,そこに演奏者の高い力量も感じられます。


「韓国の梵鐘」

  • 韓国盤 Synnara/King SYNCD-118,119 (1966/1996) 2CD+booklet
  • Disc 1 (37トラック) TT:51'25"
  • Disc 2 (42トラック) TT:49'59"

これは,なんと韓国の鐘の音CD。1966年の作品をCDで復刻したという,実にシブいもの。

各トラック冒頭に,韓国語で所在地と寺院名のナレーションがついています。(ブックレットでは,やや不鮮明な写真ながら,収録されているすべての鐘やその模様などが見られます。)

ただ,録音時期が古いせいで音がけっこう歪んでいます。しかし,このディストージョンのかかりまくった鐘の音を聞き続けていると,けっこうハイになってきます。(^^;)

Disc2のラストには,雅楽で使われていた「編鐘」を使った演奏も収録されています。


おまけ

ごたさん愛用のお鈴

ごたさん愛用のお鈴です。こちらにお越しいただいた皆様に,もれなくお鈴の音を一発プレゼント。(^^;)

お鈴の音(写真左のものです)
WMA/375kB/1'00"


注意! 冒頭5秒間は無音になっています。音量を上げすぎないように。^^;A


おまけ その2
「Buddha Machine 2.0」

「Buddha Machine 2.0」 a

名前やパッケージからして,お経が永遠に流れ続けると思ったら,ループになったアンビエント音楽を再生するメカでした。(^^;)

ただ,このマシンの開発者の発想のモトは,アジアの僧侶が持っていた「念仏再生機」だったらしく,そちらは本当にお経が流れるものです。

昔のトランジスタラジオのような外観で,ラジオさながらボリューム兼用のスイッチを入れると,音が流れ始めます。
収録されている音は9種類。名前の雰囲気にマッチしたシタールのドローン風から,ピアノの音を使ったもの,アンビエントテクノ風など。スイッチを押すと順に変わります。
音程も変えられるようになっていて,同じ音源でもかなりムードが変わってきます。

さすがにちょっと音は荒いですが,部屋に何となく流しておくくらいの使い方なら,ほどほどにいい感じです。
ヘッドホン端子もありますが,これを歩きながら聴く人っているのでしょうか。(^^;)

(2009/03/17) △上に戻る

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片手にラヂヲ♪ホームひとりごと「癒し」をCDに求めて「お経」CD (-人-)
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