片手にラヂヲ♪ホームひとりごと「癒し」をCDに求めて「水」の音

作成日:2008/05/08
最終更新日:2021/10/19

「癒し」をCDに求めて〜癒しCD・風景音CDレビュー〜

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「水」の音

ここでは,「水」を使った音の癒しCDをいくつかご紹介。


「水景色 Water Scene」
「大自然との出逢い(自然の音シリーズ) 雨音のささやき Nature Sound」
「日本の風物詩 鹿おどしのこだま Relax Sound」
「α波1/fのゆらぎ 雨音の調べ Raindrops」
「デジタル最新録音による効果音大全集36 水とその関連音」
「α波 1/fのゆらぎ Gift of Nature 雨音のモノローグ」
「やすらぎシリーズ-10 竹と水のハーモニー」
「Nature Symphony - 雨音のささやき 〜 Relax Sound」
「自然純水」
水琴窟
「日本の風物詩 水の琴 Relax Sound」
「パワースポット VOL.1」
「倍音オーケストラ 水琴窟とタンプーラ」 NEW!
「やすらぎのネイチャーサウンド-5 水琴窟〜雫滴の調べ」
「日本の音風景 水琴窟」
「自然音 水琴窟」
「京都音風景 ―水琴窟の調べ― CD-Book」
「流すだけで運気が上昇する魔法のCDブック」

「水景色 Water Scene」

  • 日本盤 Blue Lounge BL-003 (制作年不明)
  • TT:49'13"
  • 1.珊瑚の波音[沖縄・ケラマ諸島](14'04") / 2.早春の小川[信州・志賀高原](9'36") / 3.雨の情景[京都・美山町](11'00") / 4.楽園の海[タイ・コマーク島](14'20")

ネットでも情報の出てこない謎のレーベルからのリリース。
ジャケはコバルトブルーの水面をデザインし,解説もインレイに1,2行程度と,デザインはすっきり小きれいです。

1.は,「ちゃぽっ,ちゃぽっ,ざぁっっ」という感じの穏やかな波の音。波が寄せる間もやや長く,合間に水が砂にしみる「しゅぁぁぁ」という音も聞こえます。

2.は,小川の「とぽとぽとぽ…」という音と,にぎやかな鳥の声が聞こえています。音はどちらも,ちょっと音が堅めに感じられるくらいにくっきりしています。

3.は,雨の音で,手前で水が滴っている音がしています。解説には「カエル達の大合唱」とありますが,カエルや鳥の声は控えめに聞こえます。

4.は,この盤唯一の海外録音。「さぁーっ,ざっ」という波の音に,虫の声や鳥の声がしています。随所で,特徴のある「ほほほほ…」という鳥の声がしています。
解説によると,「スコール直前」らしく,5分半目あたりから,「どぉぉぉぉ」と,遠く雷の音がし始めます。シメにふさわしい静けさです。

全体の構成もうまく,各トラックの取り合わせに不自然さはなく,続けて聴いても違和感はありません。
強いて難点を言えば,どのトラックももう少し聴きたい感じがすることか。

(2010/05/03) △上に戻る

「大自然との出逢い(自然の音シリーズ) 雨音のささやき Nature Sound」

  • 日本盤 Planning Products SE-006 (1991)
  • TT:40'05"(1トラック)

おなじみ,駅のワゴンで1,000円で売られていたと思しきCD。
製造元はアポロンらしいのですが,アポロンの雨音CDとは,トータルタイムが違うので,別の音源のようです。

音はごくおとなしく,ちょっと音量を上げないと,それとわからないくらいです。(^^;)
まるで,ヒスノイズのような雨音を背景に,「ちりちりちり…」という感じで水の滴る音が聞こえています。

(2009/09/06) △上に戻る

「日本の風物詩(自然の音シリーズ) 鹿おどしのこだま Relax Sound」

  • 日本盤 Planning Products SE-016 (1992)
  • TT:40'26"(1トラック)

駅売りのワゴンの千円CDと思われます。

音は最初の20秒間は,虫の声だけがしていますが,水の流れる音と鹿おどしの音がフェードインしてきます。(音は同時に録ったものではないことがわかります。)
その後,虫の声はしていたりしていなかったりします。

鹿おどしの音のピッチは,やや低めに感じられ,軽くリヴァーブもかかっています。
鹿おどしの音がする前の,水が口から流れ落ちる音,鹿おどしが動く時のきしむ音も聞こえています。

(2009/02/15) △上に戻る

「α波1/fのゆらぎ 雨音の調べ Raindrops」

  • 日本盤 アポロン APCS-5014 (1990)
  • TT:60'03"(1トラック)

「雨音」の録音は,うっかりすると「さぁーーっ」という,ヒスノイズとしか思えないものもある中で^^;,この盤は「ぽつぽつ」音のほか,ちょろちょろという水が流れる音もして,雰囲気は出ていてとりあえず合格です。

全編とくに展開はなく,同じ音が続いてますが,落ち着いた音で,聴いていて心地よいです。

(2009/02/15) △上に戻る

「デジタル最新録音による効果音大全集36 水とその関連音」

  • 日本盤 キング KICG 1121 (1995)
  • TT:42'11" (32トラック)
  • 日本サウンドエフェクト研究会 / 監修・解説:玉井和雄

効果音のCDですが,水の音で統一されていて,聞き通してもおもしろいです。(^^;)

水の音というと,武満徹「水の曲」(1960)というテープ音楽の傑作を思い起こしますが,この効果音のCDでは,いろいろな水の音のバリエーションを確かめつつ聴けます。
水絡みということでは,水泳,水滴,水に落ちる音,噴水,庭園の筧や泉水,水中のあぶくなど,いろいろあります。中には「河童の泳ぎ」「よどみながら流れる水」とか,何をどうやって作るのか想像し難いものもあります。(^^;)

解説にもあるように,苦労して録られた音の数々だけあって,一つ一つ聴き応えがあります。
そんなわけで,本CDは解説書をあえて見ずに,ランダムに再生しつつ聞き入るのがオススメ。

(2008/01/12) △上に戻る

「α波 1/fのゆらぎ Gift of Nature 雨音のモノローグ」

  • 日本盤 日本クラウン CRCI-20490 (2000)
  • TT:60'09" (1トラック)
  • 収録場所:屋久島(鹿児島県)

雨音が「さぁぁぁぁ」とする中,手前で水が落ちる音などが生々しく聞こえています。

雨音以外の,雷や鳥の声など,他の音は一切していません。
屋久島での収録とのことですが,言われないとわからないです。^^;

音に展開などは一切ありませんが,音量,音質も適切で聴きやすいです。

(2014/04/20) △上に戻る

「やすらぎシリーズ-10 竹と水のハーモニー」

「やすらぎシリーズ-10 竹と水のハーモニー」
  • 日本盤 ダイソー CD-K-100 (制作年不明)
  • TT:45'26" (1トラック)

ダイソーの100円CDです。「京都・奈良の古寺,有名日本庭園にて静寂と神秘をかもしだす鹿威しの音・水と竹の音のハーモニーを現地ライブロケーションライブ収録」とジャケにあります。
庭園の鹿おどしの音ですが,効果音のCDを除けばありそうで案外ないものです。

「ちょぽちょぽ」と水の流れの音,周囲で小さく鳥の声(ウグイスなど聞こえます)もする中,10秒に一度規則的に,鹿おどしの「こんっっ」という音が鳴っています。鹿おどしがバウンドする音,音がする前に水がこぼれてくる音もはっきり聞こえます。
鹿おどしの音は海の波以上に規則正しいうえ,最後まで音のバランスの変化や展開もないという,ミニマルの極みです。(^^;)

これを聞いてリラックス,というか,お茶をすすり本でも読みながら流しておくのにいい感じです。ラジオもテレビもレコードもなかった時代のBGMって,これだったのかなぁ,と。(^^;)

(2008/02/07) △上に戻る

「Nature Symphony - 雨音のささやき 〜 Relax Sound」

  • 日本盤 ピジョン FX-26 (1991)
  • TT:40'05"(1トラック)

雨音のCD。
入っている音は,「さぁーーーっ」という音と,手前で滴っている水の音がメインです。しかし,よく聞くと小さく「ちょぽちょぽ」という水の流れのような音もしています。
音はごく静かで穏やかです。
そんな音が変化なく続くのではありますが,流しているうちに案外なじんできます。(^^;)

(2008/06/05) △上に戻る

「自然純水」

  • 台湾盤 錦茂傳播 Chinmao Communication 92620 (制作年不明)
  • [Disc 1 蛙・鳥・蟲] TT:63'17"(12トラック)[
    Disc 2 風・鳥・蟲] TT:62'49"(12トラック)
    [Disc 3 鳥・蟲・雷] TT:62'39"(12トラック)
    [Disc 4 水滴・鳥・蛙] TT:62'43"(12トラック)
    [Disc 5 海・鳥・蟲] TT:62'25"(12トラック)
    [Disc 6 鳥・海・猴] TT:62'57"(12トラック)

台湾で買った6枚組,149元(日本円約500円)の激安CD。
錦茂傳播は,様々な分野の激安セット物をむやみやたらに出している,怪しい会社です。^^;
以前,その中から「自然鳥語」をレビューしたこともあります。
「自然純水」もまた,同様になんとも雑というか,シュールというか,そんな一品。

6枚組のすべてのトラックが,各5分,12トラックで,水の音(海,川,水滴,雨音)とその他の音(蛙,鳥,風,雷,虫,鶏,犬,猿)の,3,4種類の音の組み合わせ。
水の音はせせらぎや洞窟で水が流れているような響きの音とか,屋内で水が滴っているような響きもあって,各トラックごとにあらゆる組み合わせが試されています。
それにしても,波の音と虫の声とか,川と海の音とか,あげくは猿とか,考えにくい組み合わせの数々,もはやカオス。^^;

しかし,それはそれとして聞き流していると,案外ありです。
自然音というよりは,サウンドオブジェクトだと思って聞けば,なかなかいい瞬間もあって,それなりに楽しめます。^^;
こういうものを,わざわざ台湾で買うとか,聞いて楽しむとか,理解されにくいことはわかっていますが。^^;

(2019/07/07) △上に戻る

水琴窟

"水琴窟"(すいきんくつ)の音を使ったものは,なさそうで意外とあります。

簡単に解説すると,日本庭園に設置されている音を出す仕掛けで,底に小さな穴の開いた甕が逆さに土に埋められていて,その上に設置された手水鉢(ちょうずばち)から流れ落ちる水が甕の穴から滴り落ちて,その音が甕の中で反響する仕組みです。

名前にある"琴"というよりは,甕が響いているガムランのような金属的かつパーカッシブな音と,水が滴るの音の2つが聞こえます。
流れ落ちる水の量で,音のテンポやリズム,音程も微妙に変わっている感じです。いにしえのアンビエント・テクノです。(^^;)


「日本の風物詩 水の琴 Relax Sound」

  • 日本盤 Planning Products SE-017 (1992)
  • TT:40'42"(1トラック)

「水琴窟」の音を収録した一枚。
ほかの盤の音は,周囲の音をシャットアウトしていますが,こちらは設置場所で人が聴く音に近いようで,周囲の鳥の声や,また小音量ですが,近くを通る自動車の音までも聞こえています。(収録地等は,クレジットがありません。)
水の音は,絶え間なくリズミカルに聞こえています。時折水が多めに落ちるらしい,賑やかになるところもあります。
もしかすると,最もリアリティがある水琴窟のCDかもしれません。(^^;)

余談ですが,この盤,他でいくつか紹介している謎のレーベル「ピジョン」のものと,ジャケのデザイン,カタログ番号など同一仕様です(「ピジョン」のロゴだけがありません)。おそらく,同一の会社から出ているものでしょう。

(2008/05/07) △上に戻る

「パワースポット VOL.1」

「パワースポット VOL.1」
  • 日本盤 ヴォルテックス VOR-012 (2010)
  • TT:65'01"
  • 1.鞍馬(14'23") / 2.伊勢(12'02") / 3.熊野(12'43") / 4.出雲(13'32") / 5.高千穂(12'19")
  • Produced by VORTEX
  • 解説:音・環境プロデューサー 大橋智夫

「日本を代表する5カ所(鞍馬・伊勢・熊野・出雲・高千穂)のパワースポットの空間を音楽を通して再現することに成功しました」という一枚。

各トラックとも「水琴」の音と,テンポも展開も緩めのシンセ音楽。
意表をついているのは,その「水琴」に,それぞれの土地で採取された水を使っているというところ。(^^;)

1.は「京都盆地の岩肌からしみ出す鞍馬の自然水」,2.は「三重県・大台ヶ原の原生林から湧き出た宮川の水」,3.は「世界遺産の熊野古道より湧き出る天然水」,4.は「出雲大社の奥座敷にある奥出雲の水」,5.は「祖母山系のふもとで採水された水」とのことです。

もっとも,この盤では主役はあくまで音楽で「水琴」の音は,脇役という感じです。
ただ,音楽も「水琴」の音を計算に入れた感じの音程,テンポがあり,ロマンチックなうねりもあって,随所で聴こえる水琴の音が効果的に活きています。
(ただ,そんな佳曲の作曲者さんのクレジットがないのが残念ですが。)

(2012/12/17) △上に戻る

「倍音オーケストラ 水琴窟とタンプーラ」 Overtone Orchestra Sui-kin-kutsu & Tampoula

「倍音オーケストラ 水琴窟とタンプーラ」
  • 日本盤 グリーン・エナジー (制作:フィールド) GECB 2001 (1994)
  • TT:42'11"
  • 1.黎明(20'42") / 2.光明(21'27")
  • 水琴窟:奈良・当麻寺西南院
  • Tampoula Player:Yasuhiko Minamizawa, Mariko Minamizawa, Kenji Inoue
  • Recorded on Nov. 2, 1993 from5.00 a.m. until Sunrize at Taimadera Sainan-in & Byodoji Studio

こちらは,水琴窟とインドの伝統音楽の弦楽器,タンプーラの三重奏という組み合わせ。 よくぞこんな組み合わせを思いついたものと思います。^^;

水琴窟の音は,虫の音色と一緒に聞こえています。
そんな水琴窟の音と,タンプーラの音色が,音量のバランスを変えながら続いていきます。

それにしても,タンプーラの音色の使い方が独特です。
タンプーラは,メロディーを奏でず,ミニマルに一つの音だけを延々と引き伸ばしています。
しかし,「倍音オーケストラ」の名の通り,響きはかなり複雑です。
3丁のタンプーラのそれぞれのチューニングも,少しずつずらしているのかもしれません。 聞いてて飽きません。(^^)

(2021/10/19) △上に戻る

「やすらぎのネイチャーサウンド-5 水琴窟〜雫滴の調べ」

「やすらぎのネイチャーサウンド-5 水琴窟〜雫滴の調べ」
  • 日本盤 ダイソー CD-K-105 (制作年不明)
  • TT:44'32"

なんと,ダイソーの100円CDに「水琴窟」がありました。
「岐阜県大雄寺,三重県円光寺など国内有数の名刹にて収録」とあります。

音はきわめて明瞭,かつ周囲の環境音がほとんど聞こえない(音の少ないところで音量を上げると,かすかに虫の声らしきものが聞こえる)ので,甕の中にマイクを仕込んでいる(?)のかもしれません。

水琴窟のCDはそう多くはなく,聞く機会はなかなかないのですが,それが105円で手に入ってしまうとは,ありがたい限りです(-人-)。ダイソー,あなどれません(^^;)。

(2008/02/08 一部改訂2008/05/08) △上に戻る

「日本の音風景 水琴窟」

「日本の音風景 水琴窟」
  • 日本盤 ビクターエンタテインメント VICG-5379 (1994)
  • TT:50'40"(1トラック)
  • 1994年6月14〜15日,群馬県高崎芸術短期大学水琴亭にて現地収録

「水琴窟」のデジタル録音。
下記「自然音 水琴窟」の音源のオリジナルのリリースと思われます。(解説文などは,同じものを流用しています。)

音は,一つ二つの水滴が「こんっ,こんっ」とまばらに聞こえるところから,だんだん水滴の数が増えていって,アップテンポなリズム感も感じられるような,パーカッシブな音になっていく数分間のシークエンスが繰り返されています。
水の流れ具合で音に微妙に変化があって,同じものにはならないところがミソです。

この録音の白眉は,ラスト10分間のシークエンス。
なんと,ハネたりズムで見事にスイングしています。(^^;)
録音全体に,聞かせ所を押えた構成になるような編集も,巧みに施しているかもしれません。

カメの中の空間まで感じられるような,奥行きが感じられるような録音もまた優秀です。

(2010/02/14) △上に戻る

「自然音 水琴窟」

  • 日本盤 ビクターエンタテイメント VICG-41164 (2005)
  • TT:78'59"
  • 1.水琴窟〜群馬県・創造学園大学 水琴庭園(40'03") / 2.水琴窟〜岐阜県美濃市・今井邸 水琴窟(38'54")

「水琴窟」を2種類収録したCD。
CDの容量めいっぱい収録してくれています。

1.は,ダイソー盤とも音色,音程とも似ています。40分の間に多少音の起伏があって,12分〜19分あたりでは,水量も増えているようで賑やかなところもあります。
そこを音のバラエティととるか,リラックスして聴くのにちょっとじゃまに感じるか,賛否割れるかもしれません。(^^;)

2.は,1.と比べてやや音程が低く,音色も少し違うもの。
こちらも,多少落ちていく水量に変化はありますが,1.ほどに賑やかなところはありません。

(2008/02/26) △上に戻る

「京都音風景 ―水琴窟の調べ― CD-Book」 "Kyoto Soundscape CD-Book - Suikinkutsu, The Healing Sound of Music, Produced by Toshio Ohashi"

  • CD付書籍(ハードカバー/四六判/32p/\1,905+税)
  • 紫翠会出版(1999年7月4日初版第1刷発行)
  • TT:18'41"
  • 1.相国寺 瑞春院〜春(4'47") / 2.妙心寺 退蔵院〜夏(4'49") / 3.瑞厳山 圓光寺〜秋(4'25") / 4.大橋家 苔涼庭〜冬(4'38")
  • プロデュース:大橋智夫
  • 録音・制作:有限会社ティーズ・コーポレーション

水琴窟を基にした「水琴」を開発,商品化している大橋智夫氏による,水琴窟紹介のCDブック。
本は,ページ数少なめながら,フルカラーの水琴窟や周辺の風景の写真,水琴窟の解説,宮本亜門のエッセイなどもあって楽しめます。
流すだけで運気が上昇する魔法のCDブック」は,このCDの派生商品。

CDに収録された4つのトラックは,間をおかずつなげられています。
水琴窟の音には,小さな音量で音数も少ないごく緩いテンポのシンセ音楽,さらに1つのトラックの中にも数種類の自然音(鳥,川,蛙,蝉,雨など)が代わる代わる入ってきます。
水琴窟の音だけを聞きたい人には減点ですが^^;,まばらに聞こえる水琴窟の音の間を埋めるように入っている音も,決してセンスは悪くありません。

4種類の水琴窟の音ですが,音程,音色などは筆者にはそう違いは感じられません。
むしろ,それぞれの録音時の水の落とし方,さらにこのCDで組み合わされている自然音との組み合わせ次第かなと。 ところどころ,自然音がちょっと出すぎていると思う箇所もあることはありますが…。

(2011/08/01) △上に戻る

「流すだけで運気が上昇する魔法のCDブック」

  • CDブック(ハードカバー/A5判/80p/\1,500+税)
  • 大橋智夫・著
  • ビジネス社 (2008年5月6日初版発行)
  • TT:9'00"
  • 1.星・Star(3'00") / 2.月・Moon(3'00") / 3.日・Sun(3'00)

このCDブックは,著者が"水琴窟"を応用して創作した「水琴(みずごと)」を収録したもの。このCDブック自体は,水琴とその効用の解説です。

解説によると,水琴窟とこの"水琴"の違いは,水の流れで同様の音が連続して発生しないようにしていること,"二次共鳴体を加えて音量を増幅している点にあるようです。

1.は「ストレスを浄化させる」トラック。1〜3.通して水琴の音のほかに,小音量で中華っぽいメロディーのシンセの音が加えられています。このトラックでは鳥の声も入ってます。
2.は「心と体を生来のニュートラルな状態に」戻すもの。音は1.同様ですが,虫の声がミックスされています。
3.は「プラスのエネルギーを与える」もので,鳥の声入り。

水琴の音は水琴窟とさほど違いは感じないのですが,バックのシンセの音と絡むと,妙にメロディーっぽく聞こえてきます。
悪くないのですが,収録時間が計9分しかなく浸るにはちょっと短すぎます。リピートをかける手はありますが,パターンを覚えてしまいそうで…^^;。(逆に,音は3分間でキメろ,というロケンローラーな方には,ちょうどいいかも。^^;)

ここのところ「聴くだけで幸運が訪れる」などと銘打った,CD付「癒し本」が書店の棚に増えています。
その多くは,耳障りの良いシンセ音楽(有名どころのシンセ系作曲家のものもある)ですが,本書や「癒しのハーモニーベル」のようなオブジェ的な音のものもあって,音響系のファンも目が離せません。(^^;)

このCDは,著者が経営する"ティーズ・コーポレーション"から発売されているシングルCD「京都音風景〜水琴窟の調べ」の音源を使っているとのことです。

(2008/04/27) △上に戻る

(c) 2008-2021 gota

片手にラヂヲ♪ホームひとりごと「癒し」をCDに求めて「水」の音
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