片手にラヂヲ♪ホームひとりごと「癒し」をCDに求めて秘境系

作成日:2007/10/25
最終更新日:2021/10/19

「癒し」をCDに求めて〜癒しCD・風景音CDレビュー〜

「癒し」をCDに求めて・トップ
河川 秘境
カエル お経 恐怖
幕の内 鉄道 睡眠 解脱
特殊 弛緩 育児 苫米地 観光

秘境系

「癒し系CD」の中でも,様々な自然の音をミックスしたものは数多くあります。また,特定の場所で,様々な音を録音したものもあります。

それにしても,リアルにこんなところに行った日にゃ,行き帰りの交通は不便だわ,気候は厳しいわ,毒蛇がいるだの,ヤブ蚊がいるのの,ヒルにくわれるだの,熊が出るのの,タイヘンなんでしょうねぇ。え?行く前からモンクばっか言ってちゃ,一生行けないって?^^;A(録音担当の皆さん,お疲れ様です。<(_ _)>)


国内
「音の浪漫館 ストレスマネージメント 高原 Tableland」
「音の浪漫館 ストレスマネージメント 渓谷 The Canyon」
「森の音 Forest Sound」
「Sounds In Kobe」
中田悟 自然音シリーズ「生命の島、屋久島」
「ヴァージン諸島のやすらぎ Vol.2 カリブ海と自然のささやき」 NEW!
「Grande Pacific Royal」
「Mystic Power Spot Japan」
「屋久島 [森と水の物語]」
「屋久島 [海の物語]」
「α波1/fのゆらぎ 音の風景画 鍾乳洞 −Sound Design−」
「α波1/fのゆらぎ 音の風景画 湿原 -Sound Design-」
「「自然音」虫〜鳥 Nature Sounds」
「水の美音 Beautiful Sounds of Water」
「地球の詩 Pastral Morning 高原の朝」
「Nature Sound Special - Nature」
「やすらぎシリーズ-1 屋久島の鼓動」
「やすらぎシリーズ-3 尾瀬・軽井沢からの便り」
「やすらぎシリーズ-4 北アルプスの風に乗って」
「やすらぎシリーズ-5 北の大地 北海道からの便り」
「やすらぎのネイチャーサウンド-6 湿原〜潤いの地を渡る風」
「立体音響で聴く 秘境・西表島」
「立体音響で聴く 清里高原 Nature Sound Gallery "Kiyosato Plateau"」
「立体音響で聴く 軽井沢 - Nature Sound Gallery」
「立体音響で聴く 高原の朝 Early Morning In Resort」
「立体音響で聴く 青木ヶ原樹海」
「立体音響で聴く 知床・オホーツク」
「立体音響で聴く 小笠原」
「St.GIGA Sound of Earth 知床/夜明けの流れ」
「St.GIGA Sound of the Earth 奈良・吉野・高野山 / 森霊の里へ」
中田悟「Healing Island 癒しの島々・石垣島」
中田悟「Healing Island 癒しの島・屋久島」
「高原 Plateau Natural Sound」
「森 Forest - スーパー・ナチュラル・サウンズ」
「自然音〜ナチュラル・ヒーリング」
「軽井沢―ナチュラルサウンド 避暑地の四季」」
「やすらぎのアルバム・音楽の森 80 石垣島/ナチュラル・サウンド 東シナ海の海」
「天然音浴シリーズ Vol.1 湖 - 四尾連湖(しびれこ) 夜明けの湖 -」
「天然音浴シリーズ Vol.2 森 朝日連峰 ブナ原生林の森」
「天然音浴CDシリーズ Vol.3 牧場〜蔦温泉 放牧地を囲む林」
海外
「BATAD - The rice terraces, Philippines」
「ナチュラル・サウンド・シリーズ8 森 自然の王国〜ささやき〜」
「中田悟・自然音シリーズ 鼓動の島,ハワイ」
「やすらぎのネイチャーサウンド-1 森林〜木々の交響詩」
「熱帯雨林の鼓動 Sounds of the Tropical Rain Forest」
「スーパー・ネイチャー・サウンド / ジャングル」
「ネイチャー・サウンド・ギャラリー アマゾン」
「St.GIGA Sound of Earth カリブ:トリニダード・トバゴ/ロビンソン・クルーソーの島」
坂田和人「マチゲンガ - ピュア・アマゾン」
バーニー・クラウス「デザート・ソリチュード(誰もいない砂漠)」
「Virtual Trip Nature's Ecstasy - Jungle Cruise」
"Water Rhythms - Rain Forest"
"Watersounds from Bhote Kosi - The Big River from Tibet"
"Echoes of Nature - American Wilds"
"Environmental Sounds - Arctic Summer"
"Nature Recordings Presents Vo.17 - Wilderness"
"Wolf Talk"
"Jungle - Sounds of the Earth""
"Old Growth - Earth Sounds"
"Cedar Creek - Earth Sounds"
"The Atmosphere Collection - Early Cape Morning - A Day on Cape Cod"
"Sounds of a Tropical Rain Forest - Gentle sounds to soothe mind, body and soul"
"Wild Sanctuary - Nature Sound Selection"
「森林狂想曲 The Forest Show」
「飛魚樂園 Orchid Island」
「最近的天堂 - The Nearest Heaven」
「發現雨林 Rain Forest Adventue Produced by Xu Ren-xiu」
「戀戀温泉」
「Voyages - 地球天籟系列」

国内


「音の浪漫館 ストレスマネージメント 高原 Tableland」

  • 日本盤 ARC T15P-101 (制作年不明)
  • TT:33'02"(1トラック)
  • ロケーション:軽井沢にて
  • 録音:1993年6月

1990年代初め頃,駅のワゴンなどで売られていたと思しきCDの一つ。
収録時間は30分ちょい短めですが,その中でそこそこ手の込んだ音の展開をしています。

最初は,手前から遠景まで賑やかに鳥の声がしています。
手前で聞こえる鳥の声が入れ替わっていき,奥の鳥の声が聞こえなくなってきます。
さらに,時折せせらぎの音が入っては消え,鳥の声も手前,遠景と組み合わされていきます。
千円CDながら,けっこう手が混んでいます。(^^;)

(2014/01/01) △上に戻る

「音の浪漫館 ストレスマネージメント 渓谷 The Canyon」

  • 日本盤 ARC T15P-104 (制作年不明)
  • TT:37'52"(1トラック)
  • ロケーション:東北山岳奥地にて
  • 録音:1991年5月

1990年代前半,駅のワゴンで売られていたと思しきCD。
ジャケには,赤い橋脚の鉄橋のかかった渓谷の写真があります。

最初は「ちょぽちょぽ」という水の音に,「ふぉぉぉぉ」と風をきる音がしています。鳥の声がしていないところを見ると,深夜かもしれません。
しばらくすると,水の音が水量がやや増えた感じの音になり,11分目あたりから鳥のさえずりが聞こえ始めます。

そして22分目には,唐突に雷が鳴り始めます。けっこう激しいので,リラックスしていた人はちょっとビビるのではないかと。(^^;)
23分目には雨音がし始めます。雨音がしている間はせせらぎの音が聞こえないので,編集がバレバレですが。(^^;)

そして26分目には,またせせらぎの音に戻り,鳥のさえずりの代わりに,カエルの声がしています。

さらに29分目にはセミの声,さらに33分目には虫の声までしてきます。よくぞ40分足らずの間にこれだけ詰め込んだものですが,制作者さんのサービス精神も認められなくもない一枚。(^^;)

(2013/11/17) △上に戻る

「森の音 Forest Sound」

  • 日本盤 Blue Lounge BL-002 (制作年不明)
  • TT:49'09"
  • 1.せせらぎ(14'07") / 2.月あかりの森(11'02") / 3.池のある風景(9'33") / 4.朝もやの森(14'15")

ネット上にも全く情報のない謎のレーベル^^;"Blue Lounge"の一枚。
森林のサウンドスケープの典型というべき,4つのトラックを収録。
音は,存在する要素いずれもがクリアに聞こえています。
同レーベルの番号1番違いの「水景色 Water Scene」には,収録地の表示がありましたが,こちらの盤にはありません。

1.はタイトル通り「ちょぽちょぽ」とする水の音ですが,周囲の鳥の声も明瞭に聞こえていて心地良いです。
2.は,やや賑やかな夜の虫の声。時折「ほっほっ,ほっほっ」とフクロウの声も聞こえます。
3.は,手前でカエルの声が「こ゜こ゜こ゜っ,こ゜こ゜こ゜っ」としていて,その周囲の鳥の声なども小さく聞こえています。
4.は賑やかな鳥の声ですが,空間に響き渡る音色がとても良いです。

(2014/05/06) △上に戻る

「Sounds In Kobe」

  • 日本盤 Felissimo Music (無番号) (1995)
  • TT:60'05"
  • 1.Suma Beach - 6th September 1995(20'00") / 2.Nunobiki Water Falls - 1st September 1995(20'02") / 3.Rokko Mountains - 21st September 1995(20'01")

神戸で収録された自然音のCD。
神戸が"秘境"ってわけでもないのですが^^;,収められている音は,波,滝,山地の鳥の声で,言われなければ神戸のイメージは沸きません。

1.は典型的「ざぁ〜〜っ,さぁ〜〜っ」の波の音。
2.は,滝の音と言っても「どぉわ〜〜」いう音ではなく,「さぁーーっ」という渓流の音という感じ。頻繁にカラスの声が聞こえるのが特徴的。(^^;)
3.も典型的山地の鳥の声。

このCD,中古で入手したのですが,そもそもどういう制作経緯や流通ルートで流れていたか,このFelissimo Musicというレコード会社の情報もなく不明です。(^^;)
この盤が録音・制作された1995年と言えば,あの阪神・淡路大震災があった年です。デジパックのジャケにも,英文の解説はありますが,地震のことは触れられていません。

(2008/06/05) △上に戻る

中田悟 自然音シリーズ「生命の島、屋久島」 Voice of Earth, Islands, Satoru Nakada Recordings, Yaku-Shima, The Circle of Life

  • 日本盤 Kitty MME UPCY-6476 (2001)
  • TT:61'00"
  • 1.淀川上流 I(7'20") / 2.淀川上流II(5'00") / 3.白谷雲水峡 I(4'13") / 4.白谷雲水峡 II(5'15") / 5.辻峠付近(5'05") / 6.ウィルソン株付近(4'57") / 7.縄文杉(6'32") / 8.黒味岳付近(4'34") / 9.鹿の沢(4'03") / 10.西部林道 I(3'16") / 11.永田付近(9'44")
  • Nature Recordings & Producer : Satoru Nakada

癒やし系自然音CDの定番,屋久島ですが,この筋の大家,中田悟氏のものだけで2種類。
先に出ているパイオニア盤と比べて,1トラックは短めで,こちらはオードブルか。^^;

1.は「ちょぽちょぽ」とする川の流れの音を背景に,特徴のある鳥の声がしています。
2.は,鳥の声が後退し川の流れの音がメイン。
3.は,水量を感じられる川の流れの音と鳥の声。
4.もまた,川の流れの音中心。
5.は「さぁぁぁぁ」という雨音(?)と背景に「こぉぉぉ」と渓流の音,時折虫の声がしています。
6.は,ちょろちょろと流れる水の音。鳥や虫の声が背景に聞こえます。
7.は,鳥の声が響き渡る,森の空間を感じさせる音。
8.は,遠目に聞こえる「さぁぁぁぁ」という渓流の音。
9.は「ちょぽちょぽ」と聞こえる水の音。
10.は,渓流の「さぁぁぁぁ」という音。手前で「ちょぽちょぽ」音も聞こえます。
11,は,緩やかな渓流の音に,鳥の声。

(2018/07/16) △上に戻る

「ヴァージン諸島のやすらぎ Vol.2 カリブ海と自然のささやき」
In the Absence of Man series - Mid-Day on Jost Van Dyke - The Waves & Wildlife of a Caribbean Afternoon

  • 日本盤 NECアベニュー A32C-53 (1988)
  • TT:57'23" (1トラック)
  • 原盤:米 Darling Records

Wikipediaによると,Jost Van Dykeは,カリブ海のイギリス領ヴァージン諸島にある小さな島で,面積9km2,人口は約250人の小さな島。 島に電気が通じたのは1991年とのことで,本盤がリリースされた時点では,まさに秘境中の秘境だったわけです。

収録されている音は,波の音と海鳥の声など。
ひたすらに穏やかです。
というか,このCD自体の音がかなり小さいです。
と思ってプレイヤーのボリュームを上げると,14分目のところですぐそばで鳴くウミネコの声に驚かされたりしますが。^^;

(2021/10/19) △上に戻る

「Grande Pacific Royal」

  • 日本盤 Vagally Vakans

2006年設立の若いコンテンツ制作会社,Vagally Vakansが出している,「超グッドバリュー! 癒しのネイチャーリゾート5枚組」と銘打たれた,サウンドスケープCDのお買い得セット。
1枚1,500〜1,600円のものが,5枚1セットで約4,700円。セットとはいっても,箱のようなものはなく,5枚まとめて送られてきただけですが。

バリ,ハワイ,タヒチ,沖縄,プーケットと,環太平洋の有名なリゾートがモチーフになっています。
内容は,場所が場所なので,波の音が多いのですが,各トラックは短めで,いろいろな音の組み合わせが用意してあり,聞き飽きず気軽に聴けるようになっています。
シリーズ名もホテルチェーンみたいな名前で,行ったつもりでくつろいでくださいな,といったところでしょうか。(^^;)

「Grande Bali Royal」

  • VGVK-0001 (2007)
  • TT:41'57"
  • 1.Nirvana Falls(3'58") / 2.Coral Palms Reef(2'50") / 3.Monsoon Lagoon(3'31") / 4.Midnight Ravers(11'06") / 5.Summer Daze(3'25") / 6.Tidal Flow(9'48") / 7.Moon On Ubud(7'17")

1.は,虫や鳥の声と,背景に水の流れの音。
2.は,緩い水の流れの音と,何か動物の声らしい「ごごご,ごごご」とか「きゅーっ,きゅーっ」という音。
3.は,水が滴り落ちる音と,ちょっと変わった声の鳥の声,後半には遠く雷の音など。
4.は,背景にカエルや虫などの声がする中,ごく緩い水の流れの音がしています。この水の音,妙に反響していますが,洞窟か何かでしょうか。最後の方で雷鳴も。
5.は,セミの声が賑やかに聞こえていますが,さりげに背景に波の音が。
6.は,緩い波の音と,小さく虫やカエルの声。
7.は,しんとしたところで,手前でごく緩く水の音がする中,虫の声。

「Grande Hawaii Royal」

  • VGVK-0002 (2007)
  • TT:43'50"
  • 1.Kohala Breeze(3'20") / 2.Diamond Heady Reef(2'14") / 3.Quiet Days In Kahala(3'19") / 4.North Shore Daydream(3'36") / 5.Sacred Hanapepe Valley(3'59") / 6.Lahaina Dolphins(8'18") / 7.Rainy Kona(2'17") / 8.Kailua Beach Sunset(4'26") / 9.Night In Hanauma Bay(4'53") / 10.Big Island Healing(7'26")

1.は,やや遠目に聞こえるゆったり寄せる波の音と,鳥の声。
2.も波の音ですが,波打ち際の音。これにも鳥の声が。
3.は,手前で「ささささ」と草が風になびく音と,ごく緩く寄せる波の水の音。
4.は,やや遠く聞こえる強めの波の音。小さく鳥の声もしています。
5.は「ちょぽちょぽ」と緩い流れの川の音と,遠く聞こえる鳥の声。
6.は,ゆっくりと打って返す波の音。6分目くらいから波の音が引いて,タイトルにある水中のイルカの声に。
7.は,波の音や鳥や虫の声がする中,雨がぽたぽた滴る音。なんとも,微妙な取り合わせ。(^^;)
8.は,波打ち際の穏やかな波の音。小さく海鳥の声もしています。
9.は,手前でしている「ちょぽっ」という程度の波の音と,虫の声。
10.は,カエルと虫の声を背景に,穏やかな波の音。

「Grande Tahiti Royal」

  • VGVK-0003(2007)
  • TT:48'39"
  • 1.Tahitian Gold(7'16") / 2.Pacific Islander(6'55") / 3.Bali Hai Fountain(6'02") / 4.Def Exotica(7'16") / 5.Polynesian Dolphin(7'17") / 6.Teahupoo Surf Breaks(6'36") / 7.Borabora Wild(7'15")

1.は,ゆっくりと寄せては返す波。背景で,数種類の特徴のある鳥の声がしています。
2.は,時々「ちゃぽっ」と音がする程度の波と,背景にカエルや虫の声。
3.は,鳥や虫,動物らしい声もする森林風の音。
4.は,1.と似た波と鳥の声ですが,波が寄せる音が少し速く強めです。
5.は,波の音とともに,イルカの「きゅっ,きゅっ」という高い音色の鳴き声。
6.は,静けさが感じられる,やや遠く聞こえる強めの波の音と,まばらな虫や鳥の声。
7.は,鳥や犬のように吠える動物,虫の声などがしています。

「Grande Okinawa Royal」

  • VGVK-0004 (2008)
  • TT:51'08"
  • 1.Kondoi Beach(7'48") / 2.Ryukyu Surf Breaks(7'57") / 3.Taketomi Monsoon Rain(4'20") / 4.Yonaguni a Full Moon(6'01") / 5.Yambaru Wild River(6'22") / 6.Cape Zampa(5'13") / 7.Maryudo Waterfall(5'30") / 8.Iriomote Reef Lagoon(7'55")

1.は,遠くで「ささぁ」と音がして,手前で「さぱっ」と水の音がする波の音。
2.は,やや強く「ざざざざざ」と寄せる波。
3.は,最初は普通に雨の音で,2分目には鳥もさえずる雨上がりの音に。
4.は,賑やかなセミの声と,穏やかな波の音。
5.は,鳥の声もかすかに聞こえる,川の流れの音。
6.は,かなり強めに聞こえる波の音。
7.は,周囲で鳥の声も聞こえる滝の音。
8.は,奥で「ざぁっ」,手前で「さぁっ」とする波の音。周囲で鳥も賑やかに鳴いています。

「Grande Phuket Royal」

  • VGVK-0008 (2009)
  • TT:43'35"
  • 1.Patong Beach Shores(7'40") / 2.Kata Beach Break(7'19") / 3.Phi Phi Whales & Dolphins(7'18") / 4.Phang Nga Cave(7'19") / 5.Andaman Heaven(7'18") / 6.Cape Panwa Sunset(6'39")

1.は「さぁぁぁぁ」という高い音が目立つ波の音。
2.は,ゆっくり寄せては返す,やや強めの波の音。
3.は「くぅぅぅ,むぅぅぅ」と鳴くクジラと「ちちちち,きっ,きっ」と鳴くイルカの声の水中録音。
4.は,かなり間近に聞こえる,水が緩く「ちゃぷっ,とぷっ」とする生々しい音。
5.は,周りに鳥の声も聞こえる波の音。
6.は,ラジオから聞こえているような中音域の強い波の音と,手前で水が滴っているような音。

(2011/12/12) △上に戻る

「Mystic Power Spot Japan」

  • 日本盤 Vagally Vakans VGVK-1011 (2010)
  • TT:58'38"
  • 1.Lake Toya Healing 北海道・洞爺湖(6'32") / 2.Iwakiyama Jinja 青森県・岩木山神社(6'32") / 3.The Spiritual Nikko 栃木県・日光(6'32") / 4.Bungui Zero Magnetic Field 長野県・分杭峠(6'32") / 5.Holy Nachi Falls 和歌山県・那智滝(6'32") / 6.Izumo-Taisha 島根県・出雲大社(6'32") / 7.Majestic Mt.Tsurugi 徳島県・剣山(6'32") / 8.St.Amanoyasugawara 宮崎県・天安河原(6'32") / 9.Yonaguni a Full Moon 沖縄県・与那国島(5'58")

「北海道から沖縄まで日本有数のパワースポットで霊験あらたかな「気」を収集」という,意表をついた1枚。
しかも,9.以外のトラックが6分32秒のタイミング(実際にプレイヤーで表示される秒数は,1,2秒違いますが)で揃えられていて,ムダにナゾが深かったりします。(^^;)

とは言え,内容は怪しいものではなく,穏やかなサウンドスケープばかり。
漫然とこうした音を聴くよりは,「パワースポット」と言われた方が確かにイメージが湧くのではと。アイデア賞。(^^;)

1.は,「魂を癒す強力な浄化パワーを誇る」洞爺湖。鳥の声,小さく虫の声がする中,「ちゃぷっ,ちゃぷっ」と水の音がしています。川の流れの音ではなさそうなので,たぶんタイトル通り,湖の水の音でしょう。
2.は「日本最強の強い良縁をもたらす」岩木山神社。鳥の声と虫(蝉?)の声。
3.は「日本一運気の強い場所」日光。カッコウなどの鳥の声と,やや流れの速そうな渓流の音。

4.は「最強のパワースポット」分杭峠。解説に「※録音時には未確認の不思議な低周波が収録されています」という問題作^^;。聴いてみると,確かに賑やか目の鳥の声に混じって,ごく弱く「ぅぅぅぅぅぅぅ」という低い持続音がしています。
5.は「すべての悪運を流し去る」那智滝。鳥の声も聞こえる中,滝というよりは,ちょっとこもった音で強めの水の流れの音がしています。
6.は「縁結びの神として"ムスビ"(産霊)の神力があるという」出雲大社。賑やかな鳥のさえずり。

7.は,頂上の神社に「強大なレイキエネルギーがあるとされる」剣山。鳥の声もしていますが,虫の声が強めの風景音。
8.は「異次元の霊場」天安河原。水量多めの川の音。
9.は「島全体がスピリチュアルな雰囲気に満ちている」(ちょっとムリヤリっぽくないか^^;)与那国島。波の音と,多数の蝉らしき虫の鳴き声。

(2011/12/12) △上に戻る

「屋久島 [森と水の物語]」

  • 日本盤 アポロン APCE-5291 (1993)
  • TT:69'38"
  • 1.朝の小鳥達[1](5'01") / [白谷雲水峡にて] 2.原生林の森(3'59") / 3.原生林に降る雨(4'31") / 4.雨の中のせせらぎ(4'47") / 5.切り株の中を流れるせせらぎ(3'18") / 6.原生林の森(4'58") / [川の流れ3景] 7.二大杉付近のせせらぎ(4'28") / 8.三本足杉付近の渓流(3'55") / 9.飛流のながれ(3'32") / 10.朝の小鳥たち[2](4'57") / [屋久杉ランドにて] 11.屋久杉の森(3'57") / 12.朝日に光り,杉の木より落ちる雫(2'55") / 13.湧き出る水の流れ(4'01") / 14.森を育む渓流(4'16") / 15.森の静寂とせせらぎ(5'26") / 16.森と水の物語[ピアノ・ソロ:羽田健太郎](5'35")
  • 監修:立松和平

「立松和平総合プロデュース」と銘打った「GAIA CLUB」シリーズの一枚。解説書の文章と写真を同氏が担当しています。

音は全般に,録った風景音をそのまま切り取ってきた感じで,景気よくいろいろな音がしている感じではありません。とくに3,4.の雨音は,素っ気ない音だけに逆にリアル。(^^;)
タイトルから,どんな音かと気になる5.は,ごく狭い空間を水が通り抜けているような,強いて言えば洗濯機のすすぎの音のような感じ(なんだそりゃ^^;)。12.は,遠く渓流の音がする中「ぴちょっ,ぴちょっ」と,雫が落ちるかそけき音がしています。
随所にある川の流れの音は,4,7,13,14,15が「ちょぽちょぽ....」という感じの緩やかな音,8,9,11が「ざぁ〜〜」という力強い流れの音。
今は亡きハネケンさん作曲・演奏のシメの16.は,ドビュッシーの入ったノリのスローテンポの佳曲。けど,本CDの流れではちょい異質かも。


「屋久島 [海の物語]」

  • 日本盤 アポロン APCE-5292 (1993)
  • TT:73'14"
  • 1.海に注ぐ小さな流れ…春田浜にて(2'36") / 2.サンゴ礁の美しい海…志戸子海岸にて(5'07") / 3.白い砂浜がどこまでも続く…いなか浜にて(7'19") / 4.海ガメの産卵地、遠く口永良部島を望む白い浜…永田浜にて(10'29") / 5.南の海に続く浜…栗生浜にて(15'27") / 6.岩場に砕ける白い波と海中温泉。屋久島の大自然を肌で感じる…平内海中公園にて(10'29") / 7.トロオキの滝近く,小さな美しい入江…鯛之川の浜にて(15'04") / 8.海の物語(ピアノ・ソロ:羽田健太郎)(6'41")
  • 総合プロデュース:立松和平

上記「屋久島 [森と水の物語]」の続編的1枚。
ただし,こちらは海の音を,長めに聞かせてくれる構成。

1.は,遠くで「どぉぉぉぉ」の海の音がしている中,「ちょぽちょぽ」と水の流れる音。2.も遠くで海の音が唸っている中,手前でごく緩やかな波が「さぱっ,ざぷっ」と音を立てています。
3〜5.は,やや強さを感じさせる「どぉっ,ざぁぁぁ゛」という波の音。同じような砂浜の音で,トラックが変わっても気づきにくいくらいですが。^^;
6.も波の音には違いありませんが,波が引く時の音が「ざわざわざわ」という感じの岩場の波の音です。
7.は,波が穏やかに寄せる「ざぷっ,ざぷっ」という感じの音。
8.は,冒頭民謡風の節回しもある,流麗なピアノソロ。こういう曲こそ,自然音と絡ませても良いのではないかと思ったりもするのですが…。

(2011/01/10) △上に戻る

「α波1/fのゆらぎ 音の風景画 鍾乳洞 −Sound Design−」

「α波1/fのゆらぎ 音の風景画 鍾乳洞」
  • 日本盤 アポロン APCS-5052 (1996)
  • TT:60'06"(1トラック)

考えてみたら,鍾乳洞のサウンドスケープのCDなんて,これくらいしかないのではないでしょうか。意表をついています。(^^;)

解説には,詳細な録音データはありませんが,「不二洞」と書かれているので,群馬県上野村にある,総延長2.2kmの鍾乳洞のようです。こんな鍾乳洞が,関東にあるなんてことすら知らなかったのですが。(^^;)

聞こえてくる音は,主に川の源流のような「ちょぽちょぽちょぽ」という弱い水の流れの音ですが,ちょっと他とは違うのは,残響をともなった水がしたたる音があちこちでしているところです。

緩い水の音も良いのですが,手前から奥から不規則に聞こえてくる水のしたたる音が,案外心地良かったりします。ヘッドホンで聴くと,いかにも洞窟という感じの空間を感じられる音の響きの良さもあります。

(2011/07/15) △上に戻る

「α波1/fのゆらぎ 音の風景画 湿原 -Sound Design-」

  • 日本盤 アポロン APCS-5054 (1996)
  • TT:60'15"(1トラック)

解説書には「朝霧の中,一人静かにたたずむ…/一筋のさわやかな風が駆け抜ける/穏やかな朝の空間に繰り広げられる/小鳥と水音のハーモニー」とあります。
ジャケには明示されていませんが,解説書には「湿原/戦場ヶ原」と収録地の記載があります。

音は,緩く流れる水音と,周囲でしているカッコウほかの典型的な高原の鳥の声です。
単なる川の音や鳥の声のCDと違って,両者とも主役でも脇役でもないバランスで聞こえているところが違いか。
音にさしたる変化はありませんが,そこがまた良さ。(^^;)

(2012/04/28) △上に戻る

「「自然音」虫〜鳥 Nature Sounds」

  • 日本盤 コロムビアミュージックエンタテインメント COCJ-36322 (2010)
  • TT:60'13"(1トラック)
  • 録音 虫:1990年,沖縄ヤンバル地方にて / 鳥:2010年6月7日,群馬県山田郡大間々町,林道小平座間線の山中にて
  • エッセイ:高田都耶子(エッセイスト) / 写真:前田真三(丹渓)

2010年7月21日発売の,バリバリの新譜。この種のCDの新規発売が極めて少なくなった中,ちょっとうれしいリリースです。
「虫」は1990年録音ですが,過去にリリースがあったかは不明。「鳥」は録音時期からして初出でしょう。

最初は,虫の声から。「じーーーっっ」と声が満たされている中で,違う種類の虫の声がイレギュラーに聞こえてくるところが味わい。音は,手前から奥まできれいに録れています。
20分目には,クロスフェードして鳥の声のパートに。やや中音域が強く感じられますが,数種類聞こえる鳥の声は,はっきり分かれて聞こえるくらいにクリアです。よく聞くと,遠くで「こぉぉぉぉぉぉ」と,川の音らしきものもしています。
いい音なんですが,なぜ虫と鳥をわざわざ組み合わせたのか,ちょっと意図がつかめないところもなくもありません。(^^;)

余談ですが,インレイカードの下に小さく「※このCDは,自然音採録の為,一部お聞き苦しいところがあります。あらかじめご了承ください。」とわざわざ書いてあります。
他のこの種のCDでは見たことがありませんが,まったく生きにくい世の中になったもの,と。(^^;)

(2010/10/03) △上に戻る

「水の美音 Beautiful Sounds of Water」

「水の美音 Beautiful Sounds of Water」
  • 日本盤 Sony Records International - The CD Club FCCC 41344 (1994)
  • TT:60'40"
  • [秘島 西表島(沖縄県八重山諸島)] 1.南風見田(はいみだ)の浜(12'15") / 2.月ヶ浜(11'55") / 3.マリウドの滝(2'45") / [日本最後の清流 四万十川(高知県)] 4.源流(6'01) / 5.上流(6'16") / 6.中流(4'32") / 7.下流(6'10") / 8.河口(7'29") / 9.日本三名瀑 華厳滝(栃木県日光)(3'10")
  • 録音日 西表島:1994年3月27日〜3月30日 四万十川:1994年3月10日〜12日 華厳滝:1994年3月16日

「スーパー・サウンド・アドベンチャー・シリーズ第5弾」とジャケにあります。
効果音ではなく「本当の水の音」を意図し「総重量200kgをゆうに超える機材」で録音したそうで。実際,音の良さのみならず,構成の良さでも聞き飽きない秀作。

1.は「さぁっ,どぷっ」という感じで,短い間隔で穏やかな波が寄せています。
2.は1.と対照的に「ざぱぁっっ,どぉぉぉっ」と,ゆっくり目に打ち寄せる大きめに感じられる波の音。
3.は,滝というよりは,「どぉぉぉぉ」という感じの,低音を含んだ渓流のなような音。鳥の鳴き声が聞こえる心地よい音。
4〜8.は,四万十川の水源から河口までを,約30分とコンパクトにまとめていて,聴いていて楽しいです。8.は,"河口"といいつつ,海の広さを感じさせる「さぁぁぁぁぁ,ざぁぁぁぁぁ」という波の音。
9.は「ざぁぁぁぁぁ゛」という,典型的な滝の音ですが,鳥の声,水の流れや飛沫も感じられる,柔らかめの良い音です。

24頁にわたるブックレットには,スーパーバイザー斎藤宏嗣氏,録音エンジニア宮田真悟氏による,充実したテクニカルノートもあります。
この種のCDの解説でも意外とお目にかかれない,マイクの設置状況が見られる写真が多く,興味深いです。

(2010/08/09) △上に戻る

「地球の詩 Pastral Morning 高原の朝」

  • 日本盤 ソニー FCCL 184 (1985/1992)
  • TT:50'47"(1トラック)

最初は「ほっほっ,ほっほっ」というフクロウらしき声で始まり,いかにも夜明けという感じを出しています。そのうち,他の鳥の声が増えていきます。

10分目以降は,おなじみホトトギスやカッコウの声も聞こえていて,すっかり朝になった感じです。 21分目には,川の流れの音も聞こえます。以後は,ごく穏やかな鳥の声のある風景。

終盤47分目くらいからセミの声も聞こえ始め,49分目にはなんと遠くで西洋的な鐘の音がカランカラン鳴り響き始め,鐘の音が止まったところでCDも終わり。

[追記] セット物の一部らしき本盤ですが,オリジナルは1984年に出たCD「Pastral Morning マインド・リフレッシュ 高原の朝」(CBSソニー 38DG 29)です。同CDのブックレットによると,録音は鳥の声の録音で有名な蒲谷鶴彦氏。

(2008/04/06 2013/08/18追記) △上に戻る

「Nature Sound Special - Nature」

  • 日本盤 ソニー FCCL 50018 (1993)
  • TT:62'12"
  • 1.高原の朝 Pastral Morning(20'37") / 2.流 The Stream(23'06") / 3.アイランド・サーフブレイク−ニューカレドニア Island Surfbreak - New Caledonia(18'27")

こちらは,ソニー・ファミリークラブの「The Best Selections - Celebrity」の1枚。こちらも,鳥,川,波の3点セット。こちらも録音データ等はありません。各20分間ながら,バラエティを持たせた音作りをしています。

1.は,「ほっほっ,ほっほっ」というフクロウの声で始まり,次第に夜が明けていく感じを出しています。11分目には雨も降ってきて,雨上がりの12分目にはウグイス,15分目にはカッコウの声がして,お約束の音はちゃんと入ってます。(^^;)
2.は,川の流れの音です。最初は上流ということか,穏やかな「ちょぽちょぽ」系の音。背景に小さく鳥の声もしています。13分目くらいで音が入れ替わり「さぁーっ」という大きめの川の流れの音になります。
3.は,穏やかな「さぁーっ,たぷっ」という波打ち際の音。後半,鳥の声がしているところもあります。最後の1分間だけ,なぜか波の音が「ざぁーっ」という音に変わります。

[追記]
ソニーからは,この各トラックのタイトルで別にCDが出ているので,その抜粋かもしれりません。(参考:「地球の詩 Pastral Morning 高原の朝」/「マインド・リフレッシュ 流 Mind Reflesh - The Streams」/「地球の詩 アイランド・サーフブレイク―ニュー・カレドニア」)

(2008/04/06 一部改訂)△上に戻る

「やすらぎシリーズ-1 屋久島の鼓動」

  • 日本盤 ダイソー CD-K-91 (制作年不明)
  • TT:33'56" (1トラック)

この種のCDとしては定番の「屋久島」ですが,これはダイソーで100円で売られているモノ。
「屋久杉・原生林遊歩道・春田浜にて神秘的な自然音を現地ロケーションライブ収録」とあります。

まず波の音から始まります。「どぉぉぅ」という感じの,ちょっと強めの波の音がしています。音は少々こもった感じに聞こえます。
その波も,6分目くらいから「さぁーっ」という感じで,手前で水の音が少し「ちゃぷっ」としている音になります。

11分目には音がゆっくり入れ替わり,鳥の声と,その背景に小さくせせらぎの音がしてきます。
そして,15分目くらいから徐々にせせらぎの音の方が大きくなります。
それが19分目には,流れの強さを感じさせる川の流れの音に入れ替わります。
23分目には,再び鳥の声が強くなり入れ替わりますが,まもなくせせらぎの音も再び入り始めます。

(2009/06/20)△上に戻る

「やすらぎシリーズ-3 尾瀬・軽井沢からの便り」

  • 日本盤 ダイソー CD-K-93 (制作年不明)
  • TT:35'59" (1トラック)

ダイソーの100円CD。ジャケには「湿原・森林遊歩道にてさわやかな自然音を現地ロケーションライブ収録」とあります。
収録時間は約36分と短めですが,音はいくつかの音を組み合わせて,変化させています。

最初は「ちょろちょろちょろ」と流れる水の音と,鳥の声の組み合わせ。こちらは湿原の音でしょうか。
12分目に音が変わり,鳥の声がメインになって数も増える感じです。水の音は「さぁーー」という音になって,背景でごく小さく聞こえる程度になります。19分目には,カラスの声も聞こえます。(リアルですね^^;)
22分目からは「どぽどぽどぽ」という渓流の音が入ってきて,こちらがメインになります。やがて川の音は「さぁーーっ」という音に。
27分目には川の音が引いて,再び12分目以降に聞こえていた感じの,鳥の声メインの音に(ここでもカラスの声が聞こえるので,同じシチュエーションの音かと^^;)。

(2008/02/06) △上に戻る

「やすらぎシリーズ-4 北アルプスの風に乗って」

  • 日本盤 ダイソー CD-K-94 (制作年不明)
  • TT:32'56" (1トラック)

ダイソーの100円CD。ジャケには「上高地・穂高・立山にてアルプスの雄大な自然音を現地ロケーションライブ録音」とあります。

鳥の声がかなり賑やかにしています。渓流の音などはありません。よく聞くと,川の音か風の音かは判然としませんが,ごく小さく「こぉーーー」という音が聞こえます。
10分目からは,鳥の声はフェードアウト,かわりに「ちょぽちょぽちょぽ」という小さな水の流れの音がし始めます。14分目には,もう少し水量の多い「どぽとぽどぽ」という流れの音に変わります。ここからは,鳥の声がいっしょに聞こえています。さらに17分目には「ざぁーー」という強い流れの音,18分目には「ざぽざぽざぽ」という水量を感じさせる流れの音と,目まぐるしく変化します。(@_@)
22分目からは,再び鳥の声メインの音になります。よく聞くと,低くカエルの声も聞こえます。27分目以降は,少し落ち着いた感じの,遠目に録った感じの音になります。

(2008/02/06) △上に戻る

「やすらぎシリーズ-5 北の大地 北海道からの便り」

  • 日本盤 ダイソー CD-K-95 (制作年不明)
  • TT:34'59" (1トラック)

ダイソーの100円CD。「富良野・美瑛・釧路にて北海道のあふれる自然音を現地ロケーションライブ録音」とあります。
35分と短い収録時間ながら,北海道の寒気が伝わるような,濃い音が詰まってます。

初めは,周囲で鳥の声が賑やかにしているところを,手前で渓流の「ちょろちょろ」音がしています。やがて,その水音はそのまま,鳥の声は消えて「こぉぉぉぉ」という風の音が背景に立ちこめます。
6分目には,「くぅっ,くくぅ」と鳴く多数の鶴の声と,それが立てているらしい水音がしてきます。餌を捕っているところでしょうか。13分目には,数羽の声がする中,背景で緩い渓流の音,風の音が小さく聞こえる音になります。
24分目くらいからは,小さく波の音と風の音がする中,流氷の「きゅぅーっ」「ぐぅぅぅぅ」という音が聞こえ始めます。(せっかくの流氷の音ですが,ジャケに説明がないので,わかる人にしかわからないかもしれませんが。^^;)

(2008/02/06) △上に戻る

「やすらぎのネイチャーサウンド-6 湿原〜潤いの地を渡る風」

「やすらぎのネイチャーサウンド-6 湿原〜潤いの地を渡る風」
  • 日本盤 ダイソー CD-K-106 (制作年不明)
  • TT:45'46" (1トラック)

ダイソーの100円CD。「釧路,尾瀬,霧多布など国内有数の湿原にて収録」とジャケに記載されています。

手前で水の流れの音が「ちょぽちょぽちょぽ」とごく緩やかにしていて,周囲でこれまた小さめの音でカッコーなど鳥の声がしています。ほとんど大きな音がしません。
45分間,音の展開,変化はさっぱりないのですが,それゆえのこの音の緩やかさは好みです。(^^;)

余談ですが,タイトルを見て,ドビュッシーのピアノ曲「野を渡る風 (Le vent dans la plaine)」を思い起こしました。このダイソーのCDのシリーズには,英仏中韓の各言語での表示もあるのですが,こちらのフランス語タイトルは"Terrain marecageux",単に「湿原」です。(^^;)

(2008/02/11) △上に戻る

「立体音響で聴く 秘境・西表島」

  • 日本盤 デラ NSG-001 (1993)
  • TT:41'18"
  • 1.森の夜明け[ユツン川河口の森](6'08") / 2.朝の海辺[美田野浜](4'11") / 3.せせらぎ〜森の小川[琉球大学熱帯農学研究所付近](5'10") / 4.風とマングローブの叫び[浦内川の河口付近のマングローブ林](4'01") / 5.鳥とせせらぎ[クーラ川中流](5'01") / 6.渓流[タカビシの森](3'19") / 7.滝[タカビシの森](3'26") / 8.とびはぜ〜水との戯れ[ゲータ川河口](4'33") / 9.森〜夜は眠らない[浦内川河口付近の水田地帯近く](5'27")

デラの"Nature Sound Gallery"シリーズの1枚。CDには,各トラックについて簡潔に解説が付されています。この種のものにしてはトラック数が多めですが,流れはうまくできています。ただ,ムードに浸るにはちょっと各トラックの時間が短いかと。

1,2.は鳥の声がメインですが,2.は波の音との組み合わせです。
4.は,静かに遠目に海の音がするなか,ときどき「ぱきっ」という音が聞こえます。干潮時にマングローブの枝が折れる音らしいです。
5〜7.は川の音という流れでつながっています。
8.は"トビハゼ"が水面ではねる音が,ひたすら「ちょぽっ,とぽっ」としています。背景に虫の声も聞こえます。
9.は虫の声がする中,遠くで"オオクイナ"の信号のように規則的な「ぽっぽっ,ぽっぽっ」という声がしています。そこに時折,カエルの声が彩りを添えます。


「立体音響で聴く 清里高原 Nature Sound Gallery "Kiyosato Plateau"」

  • 日本盤 デラ NSG-002 (1993)
  • TT:48'47"
  • 1.春の訪れ(11'14") / 2.霧の中のせせらぎ(4'35") / 3.雨上がりの朝(7'15") / 4.せせらぎ(4'28") / 5.吐龍の滝(2'40") / 6.ウグイス(3'38") / 7.小川と小鳥(6'24") / 8.初夏〜カッコウ(8'31")

解説によれば,八ヶ岳高原道路や美し森などでの,春から初夏にかけての録音。
各トラックは,切れ目なしにつながっています。

1.は,音がクリアな分,鳥の声がかなり賑やかに聞こえます。
2.は「霧」が音になっているか微妙ですが^^;,1.とはうって変わって静けさを感じる音。
4.は,川というよりは,水が流れ落ちているような「しゃー」という感じの音。背景で鳥の声も聞こえています。
5.も,滝というよりは,穏やかな川の流れのような音。
6.は,せせらぎの音を背景に「ほーほけきょ」の声が続きます。トラック最後の方で「けきょけきょけきょけきょ」の鳴き声も。

(2008/07/22) △上に戻る

「立体音響で聴く 軽井沢 - Nature Sound Gallery」

  • 日本盤 デラ NSG-003 (1993)
  • TT:43'56"
  • 1.信濃路の朝[信濃路自然歩道,長日向付近](7'01") / 2.小川のせせらぎ[千ヶ滝西区](6'36") / 3.カッコウ[白糸ハイランドウェイ,峠の茶屋付近](4'37") / 4.川の流れ[軽井沢レクの森](4'10") / 5.白糸の滝[白糸の滝](3'24") / 6.鳥達の午後[信濃路自然歩道,長日向付近](5'35") / 7.せせらぎ[野鳥の森](5'53") / 8.初夏の森[白糸ハイランドウェイ,峠の茶屋付近](6'38")

日本の癒し系CDにありがちな「軽井沢」。(^^;)
そんな中でも,デラのこのシリーズは,シチュエーションがわかりやすく,音も極めてクリアでわかりやすいです。

3.は,タイトルにあるカッコウよりも,キビタキやハトの声の方がメインに聞こえているかも。(^^;)
5.の滝は,川の音のように穏やかで,手前で鳥の声がしていたりします。

デラの自然音のシリーズに概して言えることですが,個々の音の音圧レベルが高いのか,カンカンした音にも感じられるのが難点。そのときの気分によって良し悪しが感じられるかもしれません。電子音響としては,素晴らしいモノなのですが。(^^;)

(2009/03/17)

「立体音響で聴く 高原の朝 Early Morning In Resort」

  • 日本盤 デラ NSG-005 (1993)
  • TT:45'04"
  • 1.春の訪れ(14'22") / 2.雨上がりの朝(7'20") / 3.安らぎの森(10'36") / 4.新緑の季節(12'44")

これも"Nature Sound Gallery"シリーズ。とくに変わったところはない,割にありがちな森林物。各トラックの時間は,浸ることもでき聴きやすくもある長さ。

ジャケの記載によると,収録地は富士山麓,清里高原,軽井沢,内容紹介の記述によると,録音時期は4月中旬〜5月。

1.は,ウグイスやカッコウの声が聞こえる,典型的日本の森のイメージ。
2.は,にぎやかな1.より音数少なめで,鳥の種類も違い虫の声も聞こえます。
3.も音数少なめですが,ウグイスの声が目立っています。
4.は,タイトルのイメージどおり,2,3.に比べて,音数も多く溌剌とした感じに仕上がっています。(ということは,CD全体では"急−緩−急"の構成ということか。)


「立体音響で聴く 青木ヶ原樹海」

  • 日本盤 デラ NSG-006(1995)
  • TT:45'36"
  • 1.ざわめく森の樹々(11'28") / 2.真夜中の樹海(9'51") / 3.小鳥たちの目覚め(12'53") / 4.カッコウの季節(11'22")

その名を聞いて「神秘に満ちた大自然」ではなく,「自殺の名所」とされてしまう「青木ヶ原」です^^;。本当は,遊歩道もあって森林浴もできるところなのですが。

1.は夕暮れ時の音で,セミの声に始まって,にぎやかな鳥の声,川の流れの音も聞こえてきます。

2.は,本当に何もかも寝静まった真夜中という感じで,ときどき「かさっ」と草木らしき音がする程度の,むちゃくちゃ静かなトラックです。
解説にまで「静まり返った暗闇の中,耳を澄ますと何か物音が…。不気味で冷たい風が頬を撫でていくと身体に寒気が走った…。」とか。(無意味な解説をつけるなよ。^^;)
なんでこんなトラックを入れたのでしょうか。よく聞くと,そこにいないはずの人の声が…てなことはないんですが。(^^;)

3.は,いかにも夜明けという感じで,ウグイスなどの鳥の声が少しずつしてきます。
4.は,タイトルどおりカッコウの声をメインに,他の鳥の声も。

…それにしても,これが後に廃盤になっているのは,やっぱり場所のイメージのせいですかねぇ。(^^;)

(2009/12/10) △上に戻る

「立体音響で聴く 知床・オホーツク」

「立体音響で聴く 知床・オホーツク」
  • 日本盤 デラ NSG-401 (1999)
  • TT:68'25"
  • 1.フローズン波[斜里町](7'49") / 2.流氷のいななき[羅臼町](12'21") / 3.流氷波[羅臼町](6'43") / 4.シマフクロウ[羅臼町] / 5.雪解けの沢[知床国立公園](8'14") / 6.カムイワッカ湯の滝(3'50") / 7.男の涙[湯の華の滝](3'59") / 8.五湖の断崖(3'55") / 9.鳥のさえずり[知床国立公園](5'23") / 10.初夏の岩尾別川(8'36") / 11.タンチョウヅル[釧路湿原](2'45")

さらに,"Nature Sound Gallery"シリーズです。これも各トラックの解説付き。
各トラックの時間が短めで,ムードに浸るには向いてませんが,1〜3.の流氷のストレンジなサウンドをおもしろがって聴くのが鑑賞のポイント。(^^;)

1.は波の音ですが,さすが流氷でシャリシャリ音がしています。
2.は,背景に小さく流氷がきしむ「ぐく゜っぐぐく゜〜ぅ〜」という音が続く中,時折手前で「どさっ」「ごそっ」「ぐぃ゜〜っ〜」「どぱっ」と流氷がぶつかり擦れる音がしています。うねる背景音は,なんとも電子音楽的。(^^;)
3.は,海岸に打ち上げられ,中が溶けて空洞になった流氷に,波が流れ込んで「ちゃぽっ,とぽぽぽっ」という音がしているところ。
ほか,7.は知床に「男の涙」って演歌かい^^;,とか思ったりしますが,そういう名前の断崖から流れ落ちる滝。よって,水が流れ落ちる音,海の波の音,海鳥の声がいっしょに聞こえます。
8.も,波の音とともに,岸壁から地下水が流れ落ちる音。それにしても,どの音も,自然の作り上げた壮大なシカケでできた音です。


「立体音響で聴く 小笠原」"Nature Sound Gallery - Ogasawara Islands"

「立体音響で聴く 小笠原」
  • 日本盤 デラ NSG-404 (2001)
  • TT:69'17"
  • 1.宮の浜〜波〜(8'21") / 2.三日月山〜小鳥のさえずり〜(8'06") / 3.大村海岸〜波と珊瑚砂〜(8'16") / 4.ザトウクジラのソング(8'10") / 5.イルカたちの鳴き声(4'05") / 6.初寝浦の浜辺(8'14") / 7.ヤシの木を揺らす風(7'50") / 8.コペペ海岸〜穏やかな波〜(8'12") / 9.宮の浜〜小鳥のさえずり〜(8'01")

ありそうで意外と少ない,小笠原の風景音の一枚。
されど,ナカミはなかなかバラエティに富んでいます。

1.は,間を開けて「さっ」「さぱっ」「とぽっ」と音がする,ごく緩く音色も柔らかい波の音。背景で聞こえる鳥の声もいい味。
2.は,ウグイス,ツグミなどの声がしています。そう賑やかではない分,背景で「こぉぉぉぉぉぉ」と,低く静かに波の音らしきものも聴こえます。
3.も,1.同様の穏やか目の波の音。こちらの方が,少し強さを感じますが。

中盤は,クジラとイルカ。4.は,ザトウクジラの声の水中録音。かなり間近で聞こえていて,盛りのついた猫の合唱みたいに賑やか^^;。
5.は,解説によると,研究家から借りた音源を編集したもの。「きゅーっっ」という声のほか「ちちちち」というパルス音もしています。

6.は「どぉぉっ」「ざざっ」という,強めの波の音が絶え間なくしています。手前で波が引く「しゅわーーっ」という音も,くっきり聴こえます。
7.はCDでは珍しい,風でざわめく椰子の葉の「ざぁぁ゛ぁぁぁ゛」という音。波や滝のようにも聞こえる音です。
8.は,3.と似た感じの穏やかな波の音。
9.は,強めの波の音+早朝のかなり賑やかな鳥の声。意外な組み合わせですが,聴いててなかなかキモチいいです。(^^)

(2011/04/17)△上に戻る

「St.GIGA Sound of Earth 知床/夜明けの流れ」 "St.GIGA Sound of Earth - Ambient Soundscape 1 : SUNRISE Into the Morning Forest, Shiretoko"

「知床/夜明けの流れ」
  • 日本盤 東芝EMI TOCT-8500 (1992/1994)
  • TT:54'35"
  • 1.夜明けの流れ(6'39") / 2.陸志別川・せせらぎと鳥の声(11'38") / 3.やがて森の朝へ(24'20") / 4.湖畔に溢れる音(11'56")
  • Produced and Directed by St. GIGA / Yoshihiro Kawasaki, Kazuo Nogawa
  • Live Recorded at SHiretoko, Hokkido on June 1, 11, 12, 14 & Nov. 30, Dec. 3, 1991

先を行き過ぎていたBSデジタル放送「St. GIGA」音源のCD。このシリーズは,当時12枚出ていましたが,今となっては入手難。やっと入手したのが,この一枚。(「OCEAN BLUE」参照)

収録地は,主に「遠音別岳の山裾を流れる春刈古丹川と陸志別川の上流域」。"Recording Notes"には9ヶ所録音地が記されています。
ブックレットに収録された,録音スタッフの一人,野川和夫氏のエッセイも読み応えあります。

4つのトラックに,上記の音源がミックスされているようで,全体の構成もなかなか凝っていて,飽きずに聴き通せます。
1.はまず,水量少なめの「ちょぽちょぽ」音から始まって,水量を増した音に入れ替わります。そのまま続く2.では,ウグイスやツツドリなど,賑やかな高原の鳥の声も加わってきます。鳥の声は,一つ一つがクリアに聴こえます。
3.に入ると,川の流れの音は引いて,鳥の声だけが続いていきます。その鳥の声も,数回音が入れ替わっています。
4.では,鳥の声のほか,背景にカエルの声も聞こえています。トラック後半は,賑やかなセミの声がメイン。

St. GIGAは,独自に100回近くの自然音収録をして,ライブラリに2,000本のDATテープがあったそうですが,どこかでまた聴けないものでしょうか…。

(2011/04/02)△上に戻る

「St.GIGA Sound of the Earth 奈良・吉野・高野山 / 森霊の里へ」 "St.GIGA Sound of the Earth - Ambient Soundscape 11 : Prayers for the Spirit of Nature"

「St.GIGA Sound of the Earth 奈良・吉野・高野山 / 森霊の里へ」
  • 日本盤 東芝EMI TOCT-8510 (1994)
  • TT:62'42"
  • 1.奈良・東大寺二月堂「お水取り」(12'21") / 2.奈良・あしびの森(8'40") / 3.吉野・天川・坪内谷の春 演奏:風の楽団(25'00") / 4.高野山・広谷の風景(16'39")
  • Live Recording at Location 1: Nara, Yoshino, Kumano on May 5-12, 1991 / Location 2: Nara on Mar. 2-3, 1992 / Location 3: Yoshino on Apr.4-7, 1992 / Location 4: Koyasan on June 14-17, 1992 / Music Performed by "Kaze No Gakudan (Wind Travelling Band)" at Tenkawa on June 6, 1992

このページで既に数枚紹介している,かつてのBS-PCM放送"St.GIGA"制作の音源。

この盤は自然音そのままではなく,複数の音源を組み合わせて構成しています。
エンジニアには,同局のディレクターで,サウンドデザインの領域で有名な川崎義博氏ほか,数名がクレジットされています。

1.は,静かなところで聴かないと聞こえないくらいの音量で,奈良・東大寺二月堂下のせせらぎの音から。
少しすると,その背景にごく小さく,何かを叩く儀式らしい音が聞こえ始めます。
そして,せせらぎの音の中,小さめの音量のまま,5分目以降は読経さらに法螺貝の音も聴こえてきます。このかそけき音のバランスが絶妙。

2.は,1.のせせらぎの音がそのままつながり,鳥の声がともに聞こえ始めます。

3.も2.からそのままつながり,主にウグイスの声がする中聞こえるせせらぎの音は,少し水量が多めに感じられる渓流の音になっています。
3分半過ぎ頃から11分目にかけて,音楽がごく小さな音で入っています。音をごくゆっくり引き伸ばした,民族楽器で演じている雅楽のような音楽で,違和感なく風景音に溶け込んでいます。(バンドのメンバーに「1000 Windbells Installation」の岡野弘幹氏の名前も見えます。)

4.も,水の流れの音が続きますが,水量少なめの音になり,鳥の声も変わるので,環境が変わったのがわかります。のどかです。ただのどかです。(^^)

(2012/05/26)△上に戻る

中田悟「Healing Island 癒しの島々・石垣島」

  • 日本盤 パイオニアLCD PICW-1019 (1997)
  • TT:44'58"
  • 1.波のよろこび(15'08") / 2.マングローブと鳥たち(11'52") / 3.沢の響き(4'07") / 4.水の生命(いのち)(13'49")
  • Natural Sound Art : Satoru Nakada

下記記事同様,中田悟の作品。
各トラックは中断なしに続き,トラックの最後の方で,少しずつ音が入れ替わって,次のトラックに受け渡していく構成です。

本作では,波,川の音がありますが,いずれも静謐さを感じさせる音でまとめられています。
1.は,まばらに「ちゃぷっ」と音がするだけの,ごくごく穏やかな波の音。
2.は,同じように穏やかな波の音と,ごく小さい音で鳥の声がしています。
3.も,静けさを感じさせる水の流れの音。
4.は,水の流れが,さらに水量を感じさせるものになっています。

最後の最後,音がフェードアウトした後も,余韻に浸れるよう,無音の部分も余裕をもってとってあって,こんなところにもキアイを感じます。(^^;)

(2011/12/04)△上に戻る

中田悟「Healing Island 癒しの島・屋久島」

  • 日本盤 パイオニアLCD PICW-1020 (1997)
  • TT:47'39"
  • 1.生命(いのち)の森(12'52") / 2.屋久杉の呼吸(10'05") / 3.光の水(5'59") / 4.沢の涼しさ(10'11") / 5.樹々の祈り(8'28")
  • Natural Sound Art : Satoru Nakada

自然音録音の第一人者,中田悟氏の作品。
例によって,ビジュアルもしっかりしていて,写真家テラウチマサト氏の写真がブックレットにちりばめられています。

トラックは5つに分けていますが,似た音が切れ目なくつながっています。
1〜3.は「ちょぽちょぽ」と音がする渓流の音に,鳥の声が聞こえています。
4〜5.も似た音が続いていますが,水の音に「さぁー」という音が入ってきています。
各トラックの区切り,タイトルもあまり気にせずに,ひとまとめで聞いてしまうのが正解。(^^;)

(2008/08/10) △上に戻る

「高原 Plateau Natural Sound」

  • 日本盤 ビクター VDR-5064 (1986)
  • 1.高原 〜朝もやの中で(42'24")

「高原」とは,なんともそっけないタイトルです^^;。
解説によると,録音は1986年5月中旬の清里高原・清泉寮付近と,八ヶ岳西麓・美濃戸付近。それぞれの音で,前半・後半を構成しています。

全体に音量は小さめで展開もごく緩く,良くも悪くも録音した素材にそれほど手を入れていない感じです。静かな環境下か,ヘッドホンでないと聞きとりにくい音なのが難点か。

前半の最初は鳥の声で始まります。6分目ほどで,解説にある朝6時の「聖アンデレ教会の鐘の音」が,遠くにかすかに聞こえます。14分目で聞こえる鳥の声が少し変わってきます。背景に車の音のような唸る音,17分目には人の声らしきものさえかすかに聞こえます。そのあたりから,川の流れの音らしきものが小さく背景に聞こえてきます。このあたりで,後半の八ヶ岳の音に入れ替わっているのかもしれません。その後は,終始鳥の声が主に聞こえています。


「森 Forest - スーパー・ナチュラル・サウンズ」

  • 日本盤 ビクター VDR-25214 (1989)
  • TT:59'08"
  • 1.Early Morning(20'08") / 2.Mist(5'28") / 3.Gentle Breeze(4'12") / 4.Calm Noon(21'43") / 5.Bird Calling(2'04") / 6.Forest(5'23")

ジャケに「三陸海岸をはじめ,自然あふれる日本の秘境を訪ねた最新デジタル録音」,「三次元マイクロフォン"アーヘナ・コプフ"」(ダミーヘッド・マイク)使用が謳われています。

1.は,やや遠くからの,深いリヴァーブのかかったウグイスの声から聞こえ始めます。夜明けらしく,次第に鳥の声の数が増えていくのもわかります。
2.以降,この種のCDにしては,トラックをマメに区切っている感じはします。各トラックは,よく聞けば鳥の種類や音数が若干違っていて,違うシチュエーションで録られた音だというのはわかります。ただ,他のトラックと特別違った印象はありません。

全体に音数が少なめに感じられますが,音の一つ一つは非常にクリアに浮かび上がって聞こえているのが,このCDの特徴と言えそうです。ただ,そのせいか雑然とした雰囲気には欠けていて,他のCDの森の音とは多分に違う音ではあります。

(2008/01/15) △上に戻る

「自然音〜ナチュラル・ヒーリング」

  • 日本盤 ビクターエンターテイメント VICG-41066 (1995/1999)
  • TT:77'11"
  • 1.Forest[森](27'30") / 2.Stream[せせらぎ](19'50") / 3.Wave[波](29'43")

ビクターの各ジャンルを網羅した「BEST ONE」シリーズの1枚として出たもの。某診療室院長の推薦の言葉があるほかは,録音データ等はありません。"癒しの王道"^^;の3種類の音が,いずれも長目に入って1枚にまとまっているということでは,お買い得かも。

1.はウグイスの声などが聞こえる,典型的鳥の声の音。なんと言うか,ノイズや音の濁りのようなものがなく,場の空気が感じにくい音です。ちょいリヴァーブがかかった感じもして,なんかこの世のものではない雰囲気もしなくはありません。(^^;)
2.は,「さぁーーっ」という大きな水の流れの音と,手前で「とぽっ,とぽっ,ちゃぷっ」と岸辺に波が打ち寄せる音がしています。
3.は,これまた典型的「ざぁーっ,どぱぁっ」の波の音。


「軽井沢―ナチュラルサウンド 避暑地の四季」

  • 日本盤 ポニーキャニオン DMW90579 (1990)
  • TT:49'57"
  • 1.晩秋の軽井沢(4'59") / 2.高原の春−小鳥たちのさえずり(26'11") / 3.高原の夏−涼やかなせせらぎ(18'44")
  • 制作:ニッポン放送

定番,軽井沢のせせらぎや鳥の声です。

1.は「ざぁ゛ー」という感じの,川のせせらぎの音メイン。
2.は鳥の声中心。バックで小さくせせらぎの音がします。途中,カラスの声も聞こえるところは,リアリティたっぷり。(^^;)
3.は「たぽたぽ,ちょぽちょぽ」という感じの川の流れの音。

(2008/12/23) △上に戻る

「やすらぎのアルバム・音楽の森 80 石垣島/ナチュラル・サウンド 東シナ海の海」

  • 日本盤 ポニーキャニオン DMW90580 (1990)
  • TT:49'35"
  • 1.米原(ヨネハラ)の夜(25'01") / 2.於茂登岳(オモトダケ)−526mの鳥(7'59") / 3.底地(スクジ)海岸(5'08") / 4.野底(ノソコ)の引き潮(11'23")
  • 制作:ニッポン放送

盤に解説書がなく,詳細はわかりませんが,セット物の中の一枚のようです。(この種のセット物の内容は,既発盤があることも多いのですが,情報がありません。)

「石垣島」は,波の音,あるいは島内の森林の音や鳥の声など,この種の盤で採り上げられることが多い場所ですが,この盤では波の音が中心。
概してクリアで,心地良い音です。

1.は,「ざぱっ,ちゃぱっ」という感じの,比較的穏やかな波の音。音が異様にクリアで,波が寄せるたびに,ステレオの音が右から左,左から右へ動く感じのする音です。(^^;)
2.は,遠くにせせらぎの音がする中,鳥の声もちょっと距離を置いて聞こえている感じの音。あまり明瞭な音ではないのですが,リアルなことはリアル。(^^;)
3.は,遠くで「どぉぉぉぉ」とごく低く唸る音がする中,手前の方でせせらぎのように切れ目なく,水の寄せる音がしています。シチュエーションがわからないのですが,ちょっとユニークなサウンドスケープ。
4.は,波というよりは,時折「さぱっ」というごく小さな波も来ていますが,せせらぎにも近い「たぽたぽたぽ…」という音が切れ目なく続いている音。

(2010/12/08) △上に戻る

「天然音浴シリーズ Vol.1 湖 - 四尾連湖(しびれこ) 夜明けの湖 -」

  • 日本盤 ポニーキャニオン POCR-00138 (1995)
  • TT:39'57"(1トラック)

四尾連湖は「富士川に沿う山中にある周囲4キロ足らずの小さな湖」で,その「6月の夜明け」を捉えた音。

最初の7〜8分は,「しゅわしゅわ」と雨音らしいノイズがする中「ほっほっ」とフクロウの声だけがしています。
8分目くらいになると,夜が明けたらしく,鳥の声が聞こえ始め,雨音もじきに止んで賑やかになってきます。

捉えられている鳥の声などは,隅々までクリアですが,その分かなり賑やかに聞こえます。夜が明けてからは,ウグイスの声さえなければ,まるで熱帯雨林のようでさえあります。(^^;)

(2008/07/22) △上に戻る

「天然音浴シリーズ Vol.2 森 朝日連峰 ブナ原生林の森」

  • 日本盤 ポニーキャニオン POCR-00139 (1995)
  • TT:42'25"

解説によると,山形県・朝日連峰での"5月下旬"の録音。
最初からウグイスの声が聞こえて,なかなかベタです(^^;)。聞こえてくる音は鳥の声だけで,渓流の音などはありません。

スピーカーで聴いても一つ一つの音がよく聞こえ,とくに高音の抜けの良さが感じられます。ヘンな話,異様に感じられるほどクリアな音です。逆に,他の同種のCDにある,その場の"空気"のようなものが感じにくいとも言えます。
解説によれば「ダミーヘッド型のマイクロフォン」使用とのことです。

余談ですが,ジャケに椎名誠,木原光知子,高田文夫といった業界の人のコメントを載せているところは,さすがフジサンケイグループ。(^^;)

(2008/02/03) △上に戻る

「天然音浴CDシリーズ Vol.3 牧場〜蔦温泉 放牧地を囲む林」

「天然音浴CDシリーズ Vol.3 牧場〜蔦温泉 放牧地を囲む林」
  • 日本盤 ポニーキャニオン PCCR-00140 (1995)
  • TT:41'27"(1トラック)

癒し系自然音のCDとしては,意表をついた「牧場」のCD。
八甲田山の麓,蔦温泉の放牧地のサウンドスケープ。

基本的な音は,主にカッコウやウグイスなどの声が聞こえる,日本の高原の音といっしょです。
ちょっと違うのは,それに加えて比較的小さな音ではありますが,牛の鳴き声が時折聞こえること。それと,他の自然音CDでは案外聞こえてこない,虫の羽音も聞こえています。

それにしても,和めます。牛の声が聞こえるだけで,癒され具合が違います。(^^;)
サウンド全体に,聞こえてくる音が概して間近よりは,遠目に聞こえていて,広々した空間を感じさせてくれるところがミソです。
それだけだけど,すんごくいいです。ブックオフで見つけたら買っておきましょう。(^^;)

(2011/05/10) △上に戻る

海外


「BATAD - The rice terraces, Philippines」

「BATAD - The rice terraces, Philippines」
  • 日本盤 Bamboo Record BBR-1602 (2016)
  • TT: 60'10" (1トラック)
  • Recorded in Batad, Banaue, Ifugao, Philippines. 26th,Nov, 2015 Full moon night.
  • Recorded by Eiji Suzuki

カエルのこえ バリ島」を録音・制作していた鈴木エージ氏の「高音質PCM録音で満月レコーディング」の自然音CD。
フィリピン,ルソン島の北部中央のコルディレラ山脈の標高1,000〜2,000mの山腹にある,世界遺産にもなっている棚田群のサウンドスケープです。

収録されている音は,南国の夜の山地の虫やカエルの声がひしめいて聞こえるところを,作為なく捉えています。
時折近くで虫やカエルの声がするものの,それらの音はむしろ背景になっていて,全体の音量は大きくないかわり,無数の虫やカエルの声から棚田の風景の広さ,空間を感じさせる録音になっています。

とっても緩い音響で,変化もさしてないので,気持ちよく浸れます。
まさに「分かる人には分かるんだけどなア」(公式サイト)という一枚。(^^;)

(2017/05/30) △上に戻る

「ナチュラル・サウンド・シリーズ8 森 自然の王国〜ささやき〜」 "FOREST from Forest"

  • 日本盤 Joy Sound KC-010 (制作年不明)
  • TT:44'33"
  • 1.(22'17") / 2.(22'14")

駅のワゴンで千円で売られていたと思しきCD。

トータルタイム,各トラックのタイミング,内容,そしてジャケにある「ヨーロッパ諸国での森林及び有名自然公園地でのロケーション」という文言まで,ダイソーの100円CD「やすらぎのネイチャーサウンド-1 森林〜木々の交響詩」と一致。(よって,内容についてはそちらをご覧ください。^^;)

盤はピクチャーディスクで,ダイソー版より美麗。

ダイソーのCDや駅のワゴン売りのCDが同一音源ということはよくあるのですが,音源がどこからどう流れているのか,ウォッチャーの筆者的には興味深いところ。(^^;)

それにしても,同じシリーズの「イルカ・クジラ〜サウンド・ウォッチング〜」と同様,サブタイトルのヘンな英文,なんとかならんのかと。(^^;)

(2010/08/01) △上に戻る

「中田悟・自然音シリーズ 鼓動の島,ハワイ Voices of The Earth Islands Satoru Nakada Nature Recordings Hawai'i The Wild and Beautiful」

「中田悟・自然音シリーズ 鼓動の島,ハワイ」
  • 日本盤 Kitty MME-Universal Music UMCK-1066 (2001)
  • TT:65'38"
  • 1.マウイ島ワイルア(10'33") / 2.カウアイ島ハナレイ(11'35") / 3.ハワイ島オピヒカオ(9'17") / 4.カウアイ島ハエナ(9'45") / 5.ハワイ島カラパナ(6'54") / 6.ハワイ島キラウェアボルケーノ(9'47") / 7.ハワイ島ポホヒキ(7'45")

数多くの自然音の録音を残している,中田悟氏のシリーズの一枚。解説によると「春と秋のハワイの表情」。波,河川,鳥,虫と,ハワイの自然,全部入りという感じです。(^^;)
各トラックは切れ目なくつながり,それぞれに違った音色,表情が感じられる絶妙の構成。柔らかめの音色のおかげで,聞き飽きません。

1.は,遠くから録った感じの大きめの波の音。手前で様々な鳥の声もしています。
波は規則正しく「こぉぉぉぉぉ,しゅぅぅぅぅ」と,まるで風のようにも聞こえます。波の大きさを,一層感じさせてくれる録音です。

2.は,鳥の声もする中の穏やかな波の音。手前で緩やかに「とぱっ,とぽっ」と音がしていますが,背景に小さく「さぁーっ」と長い周期の大きそうな波の音も聞こえています。

3.は「斜面を下る滝のそば」の音。鳥の声もしています。滝といっても,音色が柔らかいせいか,水が落ちている感じはなく「さぁぁぁぁぁ」という,ほとんど渓流の音です。

4.も同様の滝の音。3.よりも手前に流れている水の音が生々しく聞こえます。まばらに遠く鳥の声もしています。

5.は,ホントに渓流らしい感じの「さぁっーー」という音。「夜の森」の音で,鳥の声はありませんが「ひゅいっ,ひゅぃっ」という,カエルのものらしい不思議な,規則正しい鳴き声がしています。

6.は,有名なキラウェア火山の山頂近くのカルデラの夜。活火山のイメージとは正反対の,静寂さの中の虫の声。よく聞くと,ごく小さく遠く低くうねる波らしき音もしています。

7.は虫つながりで,夜のビーチの音。やや強く,しかしゆっくりと寄せる波の音の隙間を埋めるように,虫の声が聞こえています。

(2010/05/03) △上に戻る

「やすらぎのネイチャーサウンド-1 森林〜木々の交響詩」

  • 日本盤 ダイソー CD-K-101 (制作年不明)
  • TT:44'36"
  • 1.(22'27") / 2.(22'09")

ダイソーの100円CD。「ヨーロッパを中心に著名な森林,自然公園等で収録」と記載があります。

1.の出だしは,リヴァーブのかかった,ちょっと幻想的な鳥の声の数々。
9分目には,小さく渓流の音も聞こえる場面に変わります。前から引き続きリヴァーブのかかった音と,リヴァーブのない音が混在して聞こえるところがあります。カエルの声らしき「こっこっこっこっこっ」という声も。
そのまま後半の2.へ切れ目なしに続いていきます。一瞬虫の羽音が聞こえたり,ハトやカラスの声があったりと,妙にリアルなところもあります。

(2008/02/17) △上に戻る

「熱帯雨林の鼓動 Sounds of the Tropical Rain Forest」

  • 日本盤 テイチク TECX-20148 (1992)
  • TT:58'24"
  • 米Essex Entertainment原盤

イルカの詩」同様,米原盤の"Natural Relaxation Sound Series"の一枚。

始めに鳥の声が聞こえてきます。まもなく「うーっ」と大きく聞こえる鳥(猿?)の声も現れます。この賑やかさは,確かに熱帯雨林的ではあります。
さらに1分過ぎから「ざぁ〜っ」という音が入ってきます。川の流れの音のようにも聞こえますが,手前でぽつぽつ音がしているので大粒の雨のようです。
それから最後まで,この雨音と背景で聞こえる様々な森の生き物の声という構成で続きます。

(2008/01/15) △上に戻る

「スーパー・ネイチャー・サウンド / ジャングル Super Nature Sounds - Jungle - Srilanka & Thailand」

  • 日本盤 デラ NSS-301 (1996)
  • TT:43'51"
  • 1,スリランカ南東部の象,ヒョウ,ワニ,フラミンゴなどが生息する日没前の水辺[Srilanka Yala-National Park](14'00") / 2.タイ国境近くのヤシの木に覆われたジャングルの島[Thailand Kho Mak](15'07") / 3.スリランカ南部の水鳥やワニが棲む夕暮れ時の鳥のコロニー[Srilanka Tissamaharama](14'42")

タイトルどおり,南アジアの密林の音。
各15分の3つのトラックは,「急-緩-急」の構成です。

1.はスリランカ南東部,ヤーラ国立公園の動物の水場での録音。
鳥,虫,動物の声が絶え間なく,渾然一体となって聞こえています。ヘッドホンで聴くと,むちゃくちゃやかましいです。(^^;)

2.はタイ東部,カンボジア国境近くのマーク島での録音。
一転して,生き物が目を覚まし始める早朝の静けさを感じられる音で,まばらに虫,鳥,猿の声がしています。

3.は,スリランカ南部の町,ティッサマハーラマ周辺のジャングルの鳥のコロニーでの録音。
主に聞こえているのは,これまたやかましいほどの鳥の大群の声です。ところどころで,猿の声らしいものも聞こえます。

(2010/05/03) △上に戻る

「ネイチャー・サウンド・ギャラリー アマゾン Healing of Wild Sketch - The Rio Negro, The Amazon unexpected」

  • 日本盤 デラ NSV-903〜4(CD+DVD) (2006)
  • [CD]
    • NSV-903
    • TT:64'51
    • 1. バルセロス下流の島(7'52") / 2.ネグロ川本流,バルセロス西岸(19'11") / 3.マナウス上流のラゴ(5'50") / 4.バルセロス西岸上流(5'36") / 5.ジャッカミ近くの鳴き砂ビーチ(6'54") / 6.ネグロ川本流,バルセロス西岸上流(5'56") / 7.サンカルロス下流の岩場,コロンビア領(4'51") / 8."月光に輝く石"上流のコロンビア領ビーチ(8'37")
  • [DVD]
    • NSV-904
    • TT:55'06"
    • 1. オープニング / 2.Bird's Eye Vies-鳥になる / 3.Time of Illusion-幻想の刻 / 4.Towering in the Jungle-密林にそびえる / 5.Portait of the Tropical Rain Forest-熱帯雨林の肖像 / 6.Inside the Tropical Rain Forest-密林回避 / 7.Details of the Tropical Greenery-熱帯植物のフォルム / 8.Blue and Green of the Amazon-アマゾンの蒼と碧 / 9.Face of the Rio Negro-大河の表情 / 10.Natural Garden-自然庭園 / 11.Mosaic of the Water-水のデザイン
    • 写真:天野尚
    • 音楽:宮原恵太,吉森信,久米由基

英文のタイトルのとおり,アマゾンというか,リオネグロのサウンドスケープ。

1.は,虫の声と鳥の声が一緒に聞こえる,いかにも夜明けという感じの音。時折手前で,動物なのか「どぽっ」という水音がしたり,「ごごご」っという鳴き声らしいものもしたりします。
2.の最初は,鳥よりは虫の声が塊になったような,「きぃぃぃ〜」という音が目立ちますが,徐々に鳥の声が多くなってきて,最後はいかにも熱帯雨林という賑やかな音になってきます。
3.は「こここここ」と,キツツキの声がするなか,多数の鳥や虫の声がしています。
4.は,虫の声がする中,いろいろな鳥の声が乗っている感じ。
5,6.は,主に虫の声,といってもけっこう賑やかです。6.の後半では,「こここここここここ」という,カエルの長鳴きも聞こえます。
7.はカエルさんの出番です^^;。虫の声に混じって「ぐぁっ,ぐぁっ」と聞こえます。
8.は,ちょっと異様な音で,虫の声がする中,遠くでカエルの声がノイズっぽく「こぉぉぉ」としています。最後の1分間に,「ふぅぅぅぅ」と動物っぽい声も聞こえます。タイトルの由来は「満月の夜に川の中の白い石が月光に照らされ光っている場所」のこと。

DVDでは,世界各地の自然風景写真を撮り続けている写真家,天野尚氏のフォトを105枚見せてくれています。
バックには,同社から出ているゆったりしたテンポのピアノソロCDの収録曲が流れています。

(2011/02/07) △上に戻る

「St.GIGA Sound of Earth カリブ:トリニダード・トバゴ/ロビンソン・クルーソーの島」 "St.GiGA Sound of Earth - Ambient Soundscape 6 : Rain-Forest & Surf - Robinson Crusoe's Island"

「カリブ:トリニダード・トバゴ/ロビンソン・クルーソーの島」
  • 日本盤 東芝EMI TOCT-8505 (1992/1994)
  • TT:60'44"
  • 1.強い陽射しの波(23'31") / 2.楽園の森(15'30") /3.海賊の夢のなかへ(21'41")
  • Produced and Directed by St. GIGA / Yoshihiro Kawasaki, Akira Naruoka, Takuya Mori
  • Live Recored at Trinidad and Tobago on July 12, 13, 1991

「知床/夜明けの流れ」同様,「St.GIGA」音源のCDのシリーズの一枚。

トリニダード・トバゴは「南アメリカ大陸とは数十キロしか離れておらず,地理的・生物学的には南アメリカの一部」(CD解説)という島国。その波の音と熱帯雨林のサウンドスケープが収録されています。
解説によると,収録地はトバゴ島のパイレーツ・ベイの波とオウム,ロビンソン・クルーソーズ・ケイブの波,トリニダード島のエイザライト・ネイチャー・センター(解説によると,周囲の雨林に169種もの鳥がいるとか)と熱帯雨林となっています。

最初の1.は,音がゆっくり立ち上がってきます。「さざぁっっ,さぱぁっ」という,ほどほどの強さの波の音。 中盤,12分目くらいから鳥の声も聴こえてきます。波の音も周期も少し緩やかで,「さぁぁぁぁ」という穏やかなものになっているので,編集されているのかもしれません。
16分目あたりから,密林っぽい風景音の鳥や虫の声が次第に大きくなってきて,そのまま2.につながっていきます。

トラックが2.に入る頃には,雨音もしてきて,じきに降りやみます。
そう賑やかではありませんが,1.の後半から「くぁっ,くぁっ」という特徴のある鳥の鳴き声も終始しています。その音の響き具合に,いかにも鬱蒼とした熱帯雨林の空間が感じられます。

3.は,2.に引き続き密林の音から,2分目くらいから波の音が聞こえ始め,9分目あたりで完全に入れ替わります。
波の音は,「さぁぁぁ」とそう強くない音で,周期もゆっくり目。
最後のフェードアウトも,2分近くかけてゆっくりと。CDのシメの余韻に浸れます。

緩く音が入れ替わっていく全体の構成といい,St.GIGAのスタッフの制作だけあって,音作りが巧みです。
本盤にも,録音,制作担当の川崎義博氏による,読み応えのある解説があります。

(2011/08/12) △上に戻る

坂田和人「マチゲンガ - ピュア・アマゾン」

  • 日本盤 ビクター VOCG-25 (1993)
  • TT:66'08"
  • 1.夜明け(6'16") / 2.沼(6'52") / 3.太陽(5'57") / 4.虫たち(5'28") / 5.鳥たち(6'47") / 6.雷鳴(8'01") / 7.吠え猿(7'00") / 8.蛙たち(10'14") / 9.夜更け(9'26")
  • 収録地:ペルー・アマゾン Parque Nacional del Manu / 1991年9,10,11月収録

写真家・坂田和人氏が,アマゾンでDATに収録したサウンドスケープ。「マチゲンガ」とは氏が滞在した集落に住む部族の名前のようです。
ブックレットには,解説とともに鮮やかな写真の数々が収められています。ちなみに,パッケージの紙は全て再生紙を使用しているそうで,かなり早い時期のエコへの取り組みかと。

音は極めてクリア。どれも熱帯ならではの音で,日本の音風景とはまるで違います。
1〜3.までは継ぎ目なしで虫や鳥,動物の声,4,5.はタイトルどおり虫や鳥の声がメイン。
6.はほとんど雨音で,最後の30秒間だけ雷の音が。
7.は,熱帯の音源を聴いているとよく出てくる「こぉぉぉぉぉ」というサルらしからぬ声。
8.は個人的にお待ち申しておりました,カエルさん^^;。虫の声のする中聞こえているのは,日本で聞かれるものとは違う「ききっ,ききっ」という感じの,やや音程高めのカエルさん。
9.は,1.と似た音。虫の音が少し大きく聞こえる感じです。

(2008/06/29) △上に戻る

バーニー・クラウス「デザート・ソリチュード(誰もいない砂漠)」 Bernie Krause "Desert Solitudes"

  • 日本盤 フォアレコード FRCP-1009 (1996)
  • TT:60'03"
  • 1.ジュニパー・ウェルズの夜明け(作:バーニー・クラウス)(30'00") / 2.デザート・セレナーデ(作:ラス・ハッペル)(30'01")
  • Engineering & Mixing : Bernie Krause, Ruth Happel
  • 米Wild Sanctuary原盤(1994)

Bernie Krause率いるWild Sanctuaryの自然音のCDは,中古屋で"日本音楽教育センター"(=日本通信教育連盟,後のユーキャン)が通販で売っていたもの(別項参照)をよく見かけます。 本盤は,そのユーキャンが"フォアレコード"として一般流通したもの。

この盤は,インレイカードが日本語解説になっています。
解説には,パーニー・クラウス(通例では"クラウゼ",細かいことですが^^;)氏の「フィールド・ノート」があり,ニューメキシコ南西部の砂漠を1週間も移動していることが記されています。

1.は,最初はかすかに聞こえる風の音と虫や動物の声に始まって,徐々に鳥や動物の声が賑やかになっていく構成。
日本語解説によると「コヨーテ,デザートバード,アメリカンワシミミズクの声が聞かれる」とのこと。
それらの音の隙間から,常に風の音がしているのが味。

2.は,「カラスやママキバドリやモッキンバード」「カエルやコオロギの合唱」がしているトラック。
最初は,風と風が吹き抜ける草の音がする中,生々しく手前でカラスの声がしている,いかにも砂漠らしい,寂寞感ある音ではあります。
その後は1.同様賑やかになってきて,20分目あたりから鳥の声が減っていって,虫やカエルの声に入れ替わっていきます。

(2012/06/30) △上に戻る

「Virtual Trip Nature's Ecstasy - Jungle Cruise」

  • 日本盤 ポニーキャニオン PCCB-00097 (1992)
  • TT:21'43" (1トラック)

「ポリネシアの"聖なる島"ライアテア島」で,カヌーでラグーンや「ファアロア川」を辿っていく音(だそうです)。

いかにも南国っぽい鳥の声がする中,「ちょぽっ,ちょぽっ」とわずかな水の音が聞こえます。たぶん,これがカヌーを漕ぐ音なのでしょう。
ただ,音からは風景の変化のようなものは,良くも悪くも感じにくいです。

しかし,鳥の声にも騒々しさがなく,意外に静かな音です。
鳥の声などが多少間が開いて聞こえる分,音を重ねたりの作為がなさそうなリアルな音に感じられます。(^^;)

(2008/02/19) △上に戻る

"Water Rhythms - Rain Forest"

  • 米国盤 Allegro Corporation CRG 130018 (1997)
  • TT:50'09"(1トラック)

"Water Rhythms"3枚組の1枚。録音地などのデータはなし。

「じーっ,じーっ」という蝉(?)の声から始まり,鳥の声も聞こえます。時折「み゛〜んっっ」と蝉の声もします。

このCDでは,あまり音像の変化はなく,最初に聞こえた音の組み合わせが淡々と続きます。


"Watersounds from Bhote Kosi - The Big River from Tibet"

"Watersounds from Bhote Kosi - The Big River from Tibet"
  • デンマーク盤 Fonix Musik FMF CD 1078 (1993)
  • TT:71'27"
  • 1.Running under ice(6'31") / 2.Crossing steep stone(6'37") / 3.Forming into a mountain-stream(6'46") / 4.Rolwalling Chhu(6'16") / 5.Washi-Water(3'48") / 6.Amatal Kola(3'04") / 7.Bhote Kosi(2'40")
    8.Amatal Kola(4'12") / 9.Washi-Water(7'51") / 10.Forming into a mountain-stream(7'59") / 11.Crossing steep stone(6'05") / 12.Running under ice(9'36")
  • all recordings were made by Henning B. Christensen

川は川でも,秘境中の秘境,チベットです。しかも珍しいデンマーク盤CD。
Henning B. Christensen氏が1992年秋に,ネパールからヒマラヤに足を踏み入れ,そこから流れ下る川の一つ,ボテ・コシを水源から追って録音したもの。

1.の山の上の「ちょぽちょぽちょぽ」という,ごく細い雪解け水から始まって,どんどん下に降りていき水も流れをなしてきて,5.ではシェルパの見つけたという泉,6.ボテ・コシに流れていく川の一つ,そして7.ボテ・コシの流れまでたどり着きます。
さらに,8.からは再び同じところを上っていくという,シンメトリックな構成がユニークです。 いずれのトラックも,水の音が目の前でちゃぽちゃぽ鳴っているような,生々しい音です。

1〜7.各トラックの解説には,録音地の標高も書かれています。一番上の1.は「4600m」,一番下の7.でも「1400m」。
テクニカルノートによれば,録音機材はソニーのDATとステレオマイクですが,お手製のニッカド電源をダウンジャケットの下で暖めているとか。
いろいろな意味で,秘境での録音の凄みを感じさせられます。^^;A

(2008/06/05) △上に戻る

"Echoes of Nature - American Wilds"

  • 米国盤 Laser Light Digital 12 148 (1998)
  • TT:47'41"
  • 1.Deep Woods(4'09") / 2.Songbirds(3'36") / 3.Wilderness Rainshower(14'40") / 4.Frog Chorus(7'57") / 5.Crikets & Wolves(8'14") / 6.Cicadas(3'08") / 7.Midnight Serenade(5'26")

"Echoes of Nature - Rainforest"

  • 米国盤 Laser Light Digital 12 251 (1993) 
  • TT:60'17"
  • 1.Tropical Rain(20'40") / 2.Jungle River(25'20") / 3.Birdsong(13'45")

"Echoes of Nature - Jungle Talk"

  • 米国盤 Laser Light Digital 12 253 (1993)
  • TT:60'32"
  • 1.Jungle Birdsong(16'33") / 2.Turkey Talk(6'02") / 3.Hoots and Howls(17'23") / 4.Crikets(20'31")

他のコーナーでも採り上げている,10枚組"Echoes of Nature - The Nantural Sounds of in The Wilderness"の中の3枚。

"American Wilds"は,各トラックは比較的短いものの,さながら自然音の見本市です。(^^;)
1.では,鳥の声のほか,虫の声,カエルの声(「ごごごごごっ」というウシガエルなど)が聞こえ,そのまま様々な鳥の声がする2.につながります。
3.に入ると「さわさわさわ,ぽつっ」と雨音がしてきます。この雨音,聞きようによっては,アナログ盤のサーフェイスノイズのように聞こえなくもないのですが(^^;)。
10分目くらいからは,雷の音もします。この頃になると,カエルの声もし始め,カエルの皆さん主演の4.に突入します。
4.では,やや遠目に聞こえる,パルスの連続音のような「けけけけけけけ」というカエルの合唱をベースに,ところどころ他の鳥や虫の声が聞こえます。
5.に入ったところで,カエルはフェードアウトして,「り〜っっ〜っっ〜」と,コオロギの合唱が鳴り続けます。4分目に「ぉぉぉ〜ぅ〜」とオオカミの声が遠くでし始めます。で,またフェードアウトすると,6.のセミの声に。コオロギからセミってのも,なんか唐突な展開ですが^^;。しかし,このセミってのが,想像したような景気よくミンミン鳴くやつではなく「じーっ,じーっ」という,夜の虫のような音です。
そして,7.は虫の声の小夜曲に。音数はごく少なく,夜の静寂を強調したツクリの音です。

"Rainforest"は,3トラック通しの構成。
1.では,最初「ぼつっ,ぼつっ」という水がしたたる音とともに虫や鳥の声が聞こえています。(1,2では,虫の声が目立っています。)
やがて,8分目あたりから雨音が激しくなってきて,やがて収まってきます。
続く2.では,虫の声に加えて「ちょぽちょぽ....」と,水音がしてきます。ときどき,鳥らしき「ふぉぅっ」という特徴的な声も聞かれます。2.の最後の方で,川と虫の音がフェードアウト,かわりに鳥の声が入ってきて,そのまま3.につながります。

"Jungle Talk"は,"American Wilds"ではちょっと細切れに感じられた音を,もう少しじっくり聞かせてくれるようなツクリです。
1.は鳥の声ですが,音数は少なめです。「ひょっひょっひょっ」という特徴のある鳴き声の鳥を前面に出しています。
2.は,背景で様々な鳥の声がしている中,ところどころで七面鳥の鳴き声を前面に出しています。「こっこっこ,ここここぐわっ」という感じの声。七面鳥の声なんて初めて聞きましたが(^^;)。
3.は,虫の声から入ります。やがて「きゃんっ,きゃんっ」という鳥の声らしきもの,さらに7分半目くらいから「く゜ぁ〜,ぐぅぅ〜」という動物の鳴き声がしてきます。(「發現雨林」で聞こえていた猿の声とよく似ています。)そして,鳴き声は止んで虫の声が残り,そのまま4.に続きます。


"Environmental Sounds - Arctic Summer"

  • 米国盤 The Nature Company [カタログNo.なし] (1991)
  • TT:51'56"
  • 1.(25'59") / 2.(25'55")

3枚組"Environmental Sounds"の1枚。北極という珍しい場所の音源です。

他とは違って,ややドラマチックに音を組み合わせた構成になっています。解説書には,その音のストーリーが記されています。季節は初夏とされています。

1.は,まず鳥の声(解説によるとsnow goose 白雁)が聞こえ,まもなく現地の先住民族,イヌイットの歌,笛の音がして,じきにフェードアウト,また海鳥の声がしてきます。
10分目以降からは,アシカ,クジラなど様々な海の動物の声がしてきます。16分目には,動物の声とともに,びゅーびゅー吹きすさぶ風の音もします。その後も,様々な海の動物の声がかわるがわる出てきます。

2.の冒頭10分間には,水中マイクで録ったと思しきクジラの声もあります。これが何とも不思議な音で,「きゅぅ〜,ぐぅ〜〜」という声はわかるの ですが,「ぱんっ,ぱんっ」という爆竹のような音,「たんっ,たんっ,たんっ」というタッピング音など,様々な音が絡んで凄まじい音響になっているところ があります。解説によると,これがオスがメスの気を引くための音なんだとか。(@_@)
10分目からは,水上で録られた海の動物の声の数々。さらに,川の流れの音とともに,鳥の声が聞こえ始めます。最後は,1.に出てきた吹きすさぶ風の音と海の動物の声が再び出てきて終わりです。

(2007/11/10) △上に戻る

"Nature Recordings Presents Vo.17 - Wilderness"

  • 米国盤 Nature Recordings CDN10 (1989)
  • TT:58'15"
  • 1.Program 1(29'11") / 2.Program 2(29'02")

解説によると,アメリカ北西部太平洋岸の様々な自然の音。
収録されているのは,主に川のせせらぎ,鳥や動物の声など。
川の音だけが聞こえている部分もあれば,鳥や動物の声も違ったものになっていたりします。

1.は,この種のCDには珍しく,2〜3分で音が入れ替わっていく構成です。
場面転換がせわしないかと思いきや,案外心地よくて,むしろ場面ごとの音の組み合わせの違いを味わえます。
冒頭には,風が吹き抜ける音らしき「しゅわーっっ」という音も聞こえます。
16分目から24分目は,夜らしい虫の声や動物の遠吠えが聞こえる中,「ちょぽっ,たぽっ」というかなり緩い川の水の流れの音がしている場面。
25分目から29分目は,雨の場面らしく,したたる水の音と時折雷の音がしています。

2.は,1トラック1場面。
1.のラスト同様雨のしたたる音かと思いきや,水の流れの音も聞こえるので,たぶん小さな滝の音のようです^^;A。鳥の声も聞こえています。

(2010/06/06) △上に戻る

"Wolf Talk"

  • カナダ盤 NorthSound NSCD 02932 (1992)
  • TT:53'49"
  • 1.(28'55") / 2.(24'51")
  • Produced by Robert W. Baldwin

輸入盤を漁っていると、日本の文化に浸って暮らしている私には思いもかけないものが出てくることがあります。
「幕の内」ページでご紹介した「暖炉」もそうでしたが、本盤もその一つ。
大自然のサウンドスケープですが,メインはなんとオオカミの遠吠えです。^^;

初めに,カエルや虫の声などが聞こえてきますが,まもなくオオカミの遠吠えが聴こえ始めます。
聞こえてくるのは一頭だけでなく,集団で吠えているようで,けっこうやかましいです。^^;
しかし,オオカミのイメージが沸かない東京人の私には,むしろさかりのついた猫の合唱を思い出してしまうのですが。^^;

トラック1の終わりの方で雨が降り出して,トラック2の冒頭まで続きます。
時折雷の音もしますが,雨が降る間もオオカミの遠吠えは聞こえています。
トラック2の5分目を過ぎたあたりで雨は止んで,また鳥の声も聞こえ始めます。
10分目あたりからは,川のせせらぎの音も入ってきます。
こうした展開で,不自然に音が出たり引っ込んだりしている感じがするのが難点か。
しかし,それでも日本では聞けないオオカミや鳥の声など,日本の彼方にある大自然を伝えるサウンドスケープではあります。

(2017/08/28) △上に戻る

"Jungle - Sounds of the Earth"

  • オランダ盤 Oreade Music ORN 5540-2 (1997)
  • TT:67'03"
  • 1.Part 1(33'28") / 2.Part 2(33'33")
  • Nature sounds recorded and mastered by David Sun

"ジャングル"の音というと動物がひしめき合っていて,騒々しいイメージもありますが,この盤の音は音が遠目に録られているからか,わりにおとなしめです。(^^;)

1.の冒頭は,奥の方で鳥や虫(セミ?)の声がするなか,時々手前でオウムやサルらしき声がしている程度です。トラックの後半になると,ライオンやゾウの声も聞こえます。

2.の冒頭は,鳥の声がほとんどなく,遠くで虫の声が少し聞こえているので,夜なのでしょう。合間に,ゴリラらしき声が聞こえています。
4分目あたりで,昼らしい鳥の声なども聞こえる場面になります。1.よりも幾分賑やかな感じに聞こえます。
手前に何かいるらしく,足音などが聞こえます。

(2010/05/23) △上に戻る

"Old Growth - Earth Sounds"

  • 米国盤 Peter Roberts Productions PRCD2002 (1989)
  • TT:43'17"
  • 1.Volume Refference Tone(0'21") / 2.Cathedral of Giant Trees(10'13") / 3.Spotted Owls Remembered(3'48") / 4.Gentle Rain(3'45") / 5.Marbled Murrelets(11'17") / 6.Root Chamber(3'15") / 7.Rainy Creek(6'02") / 8.Old Slough(4'34")
  • recorded by Gordon Hempton

森の中の鳥や水の流れ,雨音などが収録されています。
録音地は明記されていませんが,解説には"LAT.47 30' N" "LONG.124 W"とあるので,アメリカ西海岸のカナダ国境近く,シアトル周辺のようです。

それにしてもこのCD,音が繊細かつ小さいです。筆者が普段使っている適当なラジカセの類ではとても音が聞こえません。(^^;)
トラック1.は50Hzのレファレンストーンですが,解説の指示ではこれが聞こえなくなるところまで音量を調整しろとあります。
加工なしのリアルな音を収録しているわけですが,このCDの再生はよほど音の良いオーディオ,きれいに音を出せるヘッドホンが必須です。そうして再生すると,きわめて繊細かつリアルな音が現れます。(解説には,ダミーヘッドを持った録音担当のGordon Hempton氏の写真があります。)

2.は静けさを感じる森の音。鳥の声(キツツキのドラミングの音が特徴的)のほか,深く静かな「こぉーー」という広い空間を感じさせる"空気の音"も聞こえます。
3.にはフクロウの「ほおっ」という声も。
4.は,タイトルどおり雨音ですが,流れる水の音も聞こえます。
5.もまた渓流の音も聞こえる森の中の音ですが,雨が降っているのか「ぽたっ,ぱたっ」という音も聞こえます。
6,7.はいずれも水の流れの音。
8.は,これも雨音。こちらにも「ちょぽちょぽちょぽ」と水の流れの音が一緒に聞こえます。

(2008/05/18) △上に戻る

"Cedar Creek - Earth Sounds"

  • 米国盤 Peter Roberts Productions PRCD2005 (1990)
  • TT:42'01"
  • 1.Volume Reference Tone(0'21") / 2.Rainfall at Dawn(4'31") / 3.Receding Tide Reveals Creek(8'20") / 4.Mouth(3'20") / 5.Lower Reach(4'00") / 6.Cedar Creek(3'23") / 7.Deep Wood(4'18") / 8.Upper Reach(3'20") / 9.Root Chamber(3'02") / 10.Trickle Falls(1'16") / 11.Groundwater Emerges(3'10") / 12.Source(2'58")
  • recorded by Gordon Hempton

前述"Old Growth"と同じシリーズの一枚。録音地も記されている緯度経度が同じで,同じ地域での録音のようです。 ただし,この盤では水の音が中心です。Gordon Hempton氏の録音は,とりわけ水の音がきれいだと思います。

2.は,ちょっと聞くと渓流のような水が流れる音にも聞こえるのですが,木の葉に雨が「ぽつっ」と当たる音がリアルに聞こえています。3分目くらいから雨音が強くなります。 3〜6.は,湧き水のようなところから,渓流を下っていく水の流れのようです。 7〜12.は,音から察するに,たぶん逆に水源までさかのぼっていっているようで,水の流れはどんどん細くなっていって,12.ではタイトルどおり,川の流れの源の源,雨音です。

(2008/08/10) △上に戻る

"The Atmosphere Collection - Early Cape Morning - A Day on Cape Cod"

  • 米国盤 Rykodisc RCD 30014 (1986)
  • 1.Early Cape Morning(60'00")

なんと,ロック・ポップスのリイッシューで超有名なRycodiscから出ている,自然音のCDです。

アメリカ東海岸のCape Codでの録音。ライナーノートには,辺鄙な場所に電源がないこと,あちこちから聞こえる航空機の音の問題があったと書かれています。(ただし,録音日時,季節等は不明です。)

最初は,まばらな鳥と虫の声で始まり,次第に賑やかになってきます。やがて鳥の声だけになってきて,夜明けから昼までの流れだとわかります。
そして,40分目あたりになると,鳥の声に混じって虫の声がし始め,また鳥の声がまばらになってきて夜になったのがわかります。最後の10分間はやがてまた鳥の声がし始め,再び朝になっていく様子が聞こえます。


"Sounds of a Tropical Rain Forest - Gentle sounds to soothe mind, body and soul"

  • 米国盤 SPJ SPJN 4586 (1999)
  • TT:58'23"(1トラック)
熱帯雨林の音のCD。録音データや解説などはなし。
音は,高めの音があまり伸びない,ちょっとこもった感じの音です。

最初聞こえてくるのは鳥の声ですが,すぐサルらしき「ううっぅぅっっ」という声が間近でします。
1分過ぎには,けっこう大粒な感じの雨音と流れる水音が聞こえ始め,それがだんだん強くなってきます。
けっこう強そうな雨音の中も,鳥や動物の声がしています。
結局,最後までさしたる展開はなく,雨音は最後まで続きます。

熱帯雨林の音というよりは,案外雨音+ランダムに聞こえる生き物の声という楽しみ方ができてしまう,大穴的CDです。(^^;)

(2011/05/10) △上に戻る

Wild Sanctuary - Nature Sound Selection

[米:Wild Sanctuary Communcations原盤, 1992]

アメリカのWild Sanctuary Communcationsというところから出ているシリーズもので,日本でも下記のところから発売されていたようです。

私はこれを中古で手に入れたのですが,全7枚を輸入盤1枚含めてバラバラに入手しています^^;。(「vol.5 不思議の海」は「」,"Loons of Echo Pond"は「カエル」ページ参照)

各盤とも簡単な解説があり,録音地,収録されている鳥や動物などの情報があります。"Loons of..."にRuth Happel,ほかはBernie Krauseというプロデューサーの名前がクレジットされています。

「七つの聖域 vol.1 目覚めの森 Woodland Journey」

  • 日本盤 日本音楽教育センター OCD-11001
  • TT:60'27"(1トラック)

アイダホ山地のグレー湖畔で録られた鳥の声が中心。最初は音量は控えめで,いかにも夜明け前という感じです。
そして30分目くらいから,夜が明けたのか,次第に鳥の声がにぎやかになってきます。
でも,ラスト5分間はなぜか虫の声。(^^;)

「七つの聖域 vol.2 緑の草原 Green Meadow Stream」

  • 日本盤 日本音楽教育センター OCD-11002
  • TT:60'17"(1トラック)

川のせせらぎの音と鳥のさえずりの組み合わせ。30分目くらいに一度フェードアウトしますが,その後の音もそれほど変わった感じではありません。
録音地は「山脈の高所にある水々しく(ママ)茂った緑草地」とだけ記されています。

「七つの聖域 vol.3 夜明けの湖 Dawn at Trout Lake」

  • 日本盤 日本音楽教育センター OCD-11003
  • TT:58'52"(1トラック)

まばらな鳥の声から始まります。その後もほとんど鳥の声で,次第ににぎやかになっていくのはvol.1と同様。
時折,カラスの鳴き声(解説によると"ステラーカラス")も聞こえます。

「七つの聖域 vol.4 アフリカのうた/自然の声 Nature Sound Selection African Songcycle / Natural Voices」

  • 日本盤 日本音楽教育センター OCD-11004 (1992)
  • TT:33'33"
  • 1.African Songcycle(16'31") / 2.Natural Voices(17'00")

このシリーズには珍しく二本立て。なのに収録時間はわずか33分ほど。
1."アフリカのうた"は,ケニアの小さな池の一昼夜のサウンドスケープ。最初は朝らしく鳥の声が聞こえ始め,それに様々な動物の声が入ってきます。10分目くらいになると,もう夜なのか,カエルや虫の動物の声の組み合わせ。
2."自然の声"は,シリーズ中異色の,様々な自然音のコラージュ。遠雷の音で始まり,すぐ波の音がし始め,3分目には波の音に重ねて生き物の声,次は川の流れの音に鳥や虫など,さらに雷の音と鳥の大群,川の流れの音と鳥や吠える動物の声など。えらく密度が濃いというか,目まぐるしいというか。(^^;)

「七つの聖域 vol.6 アマゾンの一日 Amazon Nights」

  • 日本盤 日本音楽教育センター OCD-11006
  • TT:60'30"(1トラック)

まず虫の声で始まります(ということは,夜から始まってるのか?)。
10分目には,動物なのかカエルなのか「ぐぐぅ,ぐう゛ぅぅ〜」という低く響く音が聞こえます。
24分目から数分間は,雨も降ってきます。雨上がりの27分目くらいからは,カエルの声も聞こえ始めます。
が,また30分目で一度フェードアウトです。
後半は,虫の声から始まり,じきにカエルの声も聞こえ始めます。
そして35分目には雨に雷で,カエルさん,ゲンキになってきます(^^;)。
最後はまた虫の声でシメです。

(2008/02/15 一部改訂) △上に戻る

「森林狂想曲 The Forest Show」

  • 台湾盤 風潮音樂 CB-19 (1999) 2CD
  • [CD1] TT:53'37" 1.森林狂想曲(4'38") / 2.晨歌(5'43") / 3.野鳥情歌(6'13") / 4.日安,亞熱帶(6'32") / 5.水徑(7'06") / 6.沈睡森林(3'46") / 7.(Bouns 1)晨鳥之歌(純自然聲音)(14'00") / 8.(Bouns 2) 樹蛙之歌(純自然聲音)(5'33")
  • [CD2]「台灣森林自然聲音圖鑑」TT:31'41"(33トラック)

この種のCDのツクリの丁寧さでは,向かうところ敵なし^^;の"風潮音樂"の1枚。音源の収集に5年を費やしたという力作中の力作。

CD-1は,自然音+音楽で楽しめます。1.では,フルートとバイオリンがメインのアンサンブルに,カエルの声がうまく絡んでいます。4.は渋い笛の音色とセミの声で始まり,後半に入る川のせせらぎの音がいい味です。音楽なしのボーナストラックの7,8は,それぞれ朝の玉山国家公園の鳥,山間部の夜のカエルの声を,編集なしの音で楽しめます。

CD-2は,鳥やカエル,セミなどの声を,1トラック1種類ずつ冒頭の中国語のナレーションとともに聞くことができます。
おもしろいのは,解説に「改版通知」とあり,当初36種収録していたものの,正確を期すために専門家と相談のうえ3つを削除した,とあります。至って良心的で,頭が下がるばかりです。<(_ _)>


「飛魚樂園 Orchid Island」

  • 台湾盤 風潮音樂 Wind Records CB-41 (2001) 2CD
  • [CD1] TT:46'16"
    1.飛魚樂園(7'25") / 2.青青草原(5'01") / 3.海洋傳説(5'28") / 4.飛[口巴],藍色翅膀(6'11") / 5.霧中天池(6'36") / 6.[口都][口都]霧(5'13") / 7.星子(5'42") / 8.人之島(4'22")
  • [CD2:蘭嶼的一天 自然聲音札記 A Day in Paradise - A Collection of the Sounds of Nature] TT:29'11"
    <報晨>1.棕耳鵯 / 2.芋田中的澤蛙 / 3.蛙之獨白
    <午后> 4.刻J眼之歌 / 5 .天池 / 6 .草蝉的話
    <日落> 7.風與草合唱 / 8.夜蟲向晩天 <夜曲> 9.角[号鳥]之歌(1) / 10.角[号鳥]之歌(2) / 11.角[号鳥]之歌(3)
    <聴海> 12.石礫浪花 / 13.一隻鳥向海洋 / 14.藍色心跳聲 / 15.紅頭村海唱 / 16.情人洞聽海

台湾の南東にある孤島「蘭嶼」での自然音がメイン。島は観光ガイド本にも出ていて,原住民族のヤミ族が暮らし「トビウオ祭り」もやっているとか。

CD1は,島の各種環境音とアコースティック楽器での演奏のミックス。1.は冒頭に島の女性ボーカルの伸びやかな声が聞けます。

CD2は,自然音のみを朝,午後,日没,夜,海のパートに分けて収録。

中国語+英語の解説のあるブックレットには,島の自然の風景,住民の漁の様子などが,フルカラーで納められています。


「最近的天堂 - The Nearest Heaven」

「最近的天堂 - The Nearest Heaven」
  • 台湾盤 風潮音樂 Wind Music CB-50 (2002)
  • CD1(TCD-5044/TT:40'37") 1.序曲―霧(5'27") / 2.逗嘴(0'17") / 3.最近的天堂(4'33") /4.群蛙(0'22") / 5.牧神的夜宴(4'18") / 6.抗議(0'27") / 7.相遇(桃花源記)(4'50") / 8.畫眉(0'29") / 9.野性的呼喚(3'27") / 10.炎夏(0'22") / 11.穿過雨林的風(4'08") / 12.競鳴(0'39") / 13.伏流(5'26") / 14.築巣(0'31") / 15.終曲一霧(動物謝幕版)(5'17")
    CD2「最近的天堂〜生態現場專輯」(TCD-5045/TT:57'29") 1.雨林印象(4'49") / 2.報春(2'54") / 3.晨曦霧影(4'13") /4.議論(2'24") / 5.對峙(2'37") / 6.池畔(3'10") / 7.叫陣(1'51") / 8.猴臉歳月(2'54") / 9.婉轉(1'59") / 10.午后(2'13") / 11.雨舞(4'41") / 12.合唱(1'20") / 13.聒噪(1'45") / 14.K色吟唱(3'36") / 15.擁擠(1'52") / 16.發現水窪(3'12") / 17.山居(2'07") / 18.領域(3'00") / 19.蜿蜒(3'14") / 20.閑情(2'39")

台湾の癒し系音楽の雄「風潮音樂」にあって「歴時7年.耗資百萬.近百珍貴物種録音」という,癒しCDには稀に見る超大作。(^^;)

CDの解説によると,ここで採り上げられている「福山植物園」は,台北県と宜蘭県の境界にあって,雨の日が年240日,年間総雨量が3,500mmに達するところだそうです。
現地録音の自然音,音楽,そして現地撮影の美麗なカラー写真を散りばめたブックレットで構成されています。そもそも手を抜いたところのない風潮音樂の「聽見大自然」シリーズにあって,とりわけ濃い作りです。

CD1は,音楽+自然音。音楽はクラシカルな編曲のものが主。
自然音は,音楽の隙間を埋めるように聞こえてくるタイミングが絶妙。解説書には,各トラックごとに「動物演出」として収録されている動物が列挙されています。
CD2は自然音のみ。各トラックは短めですが,トラック間のつながり具合はごく自然で,流しっぱなしにして心地良いです。8.では猿が鳴いたり動き回っている様や,11.では雨音に雷の音も聴けます。16.は,ケロマニア至福の一時。(^^;)

(2008/11/30) △上に戻る

「發現雨林 Rain Forest Adventue Produced by Xu Ren-xiu」

「發現雨林」
  • 台湾盤 風潮音楽 Wind Records TCD-5036 (2000)
  • TT:56'50"
  • 1.頑猴對録(15'02") / 2.青蛙交響詩(10'47") / 3.昆蟲協奏曲(10'25") / 4.群鳥合唱團(20'34")

台湾出身の探検家,徐仁修氏によるニカラグア,マレーシア,パナマでの録音。密林の音4点詰め合わせで,なかなかお買い得です。(^^;)

1.は猿の鳴き声各種。最初は,虫の声も聞こえる中「ぐぉ゜〜っ〜っ」と鳴く猿の鳴き声がフィーチャーされています。猿と言うよりは,ウルトラ怪獣 の声みたいです(^^;)。中半はやや遠目に「ほっほほっほっほっ」という声が入っていて,雨音も入ってきます。最後は,鳥の声のようにも聞こえる「きき きききっ」という声など。

2.は,お待たせしました,カエルさんです。音はやや遠目に風景の全景の音を入れていて,これも虫の声といっしょに数種類のカエルさんの声が同時に聞こえます。これも,音が数度入れ替わって場面転換しています。

3.最初に雨音からしてきて,小さく「ぶ〜〜ん」と虫の羽音もしています。しばらくすると雨音が止んで,数種類の虫の声がしてきます。中盤は,蝉の声が聞こえます。

4.は,やはり日本では聞き慣れない鳥の声の数々。いっしょに虫の声がしてたり,いかにも山奥という感じの音です。


「戀戀温泉」

「戀戀温泉」
  • 台湾盤 風潮音樂(Wind Records) TCD-5043 (2001)
  • TT:55'52"
  • 1.野溪〜烏來温泉(5'59) / 2.穀r〜知本温泉(6'43") / 3.春水〜安通温泉(5'05") / 4.水雲間〜泰安温泉(6'09") / 5.戀戀温泉郷〜北投温泉(5'35") / 6.朝日〜酷温泉(5'02") / 7.關仔嶺之戀〜關子嶺温泉(5'10") / 8.華燈〜礁溪温泉(5'51") / 9.暖水〜寶來温泉(4'40") / 10.四重溪〜四重溪温泉(5'36")

これほど温泉好きの多い日本でも見かけない,温泉をテーマにした音楽+風景音のCDが,なんと台湾に。^^;

だいたい,音楽で温泉を描写するというのが,難しいところです。
そこは有名温泉の特色を見いだすべく,プロデューサー(筆者個人的にファンの呉金黛さん^^)自らバックパッカーと化して取材をしたことが,ブックレット冒頭の英文解説に記されています。

その甲斐あって,民族楽器を含むアコースティックのアンサンブルの音楽は,押しつけがましくなく,現地収録の水の音,集う人の声,周辺の自然音などの風景音と心地よく絡んでいます。中でも10.は,取材した民謡の歌声にアンサンブルを重ねた,ユニークな1曲。

ブックレットも充実していて,各タイトルの温泉の写真,中国語での解説のほか,泉質,効能なども付されていて,目でも楽しめます。
行ってみたくなるじゃないですか。^^;

(2008/11/30) △上に戻る

「Voyages - 地球天籟(Voice of The World)系列」

  • 台湾盤 概念音樂有聲 Concept Records (2006)
  • 原盤:Int'l Entertainment Group

「天堂樂園 Winds of Bali」

  • BS-01(2CD)
  • CD1(TT:39'08") : 1.The Winds Of Bali(5'31") / 2.Meditation of Ubud(4'53") / 3.Mount Agung(4'32") / 4.Tyger's Eye(5'51") / 5.Journey to Singraja(3'57") / 6.Klungkung Festival(8'11") / 7.Island Sunset(6'11") 作・編曲:Gary Fry
  • CD2-生態紀實-(TT:11'41") : 1.Living in Heaven(2'20") / 2.The Whispering of Birds and Insects(2'17") / 3.Quiet Rainforest(2'17") / 4.The Rhythm of the Seagulls(2'20") / 5.The Sound of the Mersh(2'18")

「非洲一族 Sands of Kalahali」

  • BS-02(2CD)
  • CD1(TT:42'03") : 1.Sands of Kalahali(3'52") / 2.Okavango Delta(5'41") / 3.The Last Eden(5'24") / 4.Ritual of the Lion(5'40") / 5.Desert Dawn(5'26") / 6.Tswana Nomads(5'52") / 7.Enchantment(5'03") / 8.Nxaj Pan Reserve(5'03") 作・編曲:Alan Hewitt
  • CD2-生態紀實-(TT:9'20") : 1.An Ecological Documentation of the Kalahari(1'56") / 2.Zebra's Monologue(1'46") / 3.Conversation of the Monkeys(1'36") / 4.Music of the Birds and the Wind(1'58") / 5.The Winds Wild Dance(2'02")

「亞馬遜的呼喚 Amazon Rain Forest」

  • BS-03(2CD)
  • CD1(TT:42'29") : 1.Amazonia(4'27") / 2.Amazon Rain Forest(5'26") / 3.Waterfall(4'47") / 4.Jungle Cathedral(6'02") / 5.The Last Conquistadors(5'25") / 6.Village Of The Xingu(5'07") / 7.Amazon Sunset(5'59") / 8.The Final Frontier(5'14") 作・編曲:Alan Hewitt
  • CD2-生態紀實-(TT:10'39") : 1.The Rainforest Song(2'04") / 2.Hidden Jungle(2'14") / 3.The Sound of Passing Insects(2'00") / 4.Voice of the Singing Rain(4'05") / 5.The Drumming of the Waterfall(2'14")

「海洋体験 Big Sur」

  • BS-04(2CD)
  • CD1(TT:41'49") : 1.Big Sur(5'44") / 2.Jade Cave(5'58") / 3.Legend Of Lobos(4'57") / 4.Redwood Retreat(5'27") / 5.The Whale's Song(4'58") / 6.Santa Lucia(4'57") / 7.Camel By The Sea(5'30") / 8.Surreal Shores(4'16") 作・編曲:Alan Hewitt
  • CD2-生態紀實-(TT:11'17") : 1.Tide(2'21") / 2.Woodland Wonder(2'11") / 3.Seabirds and the Tide(2'22") / 4.The Sea Lion Stomp(2'08") / 5.Whales at Play(2'13")

台湾で買った癒し系CD。
概念音樂有聲は「台灣鐵道聲音紀實」という大傑作もモノにしている癒し系音楽専門レーベル。
"風潮音楽"に続けということでしょうか,こんな自然音とニューエイジ音楽の組み合わせのCDのシリーズも出しています。ただし,こちらはオリジナルではなく,海外原盤。

シリーズ通して,概してシンセ中心のやけに壮大な音楽で,バックの自然音の良さを損なっている感じです。(思うに,自然音と音楽を組み合わせた曲作りは,日本を含めアジアのお家芸です。^^;)
いずれも2枚組で,もう1枚は自然音のみのものですが,こちらもいかんせん,収録時間10分程度とココロザシが低すぎます。
ジャケやブックレットはフルカラーで,各地の風景などが収められていて,極めて美麗。

「天堂樂園」は,典型的なエスニック繰り返しリズム+オリエンタルメロディー。
「非洲一族」「亞馬遜的呼喚」「海洋体験」は,シリーズの自然音録音も担当のAlan Hewitt氏の曲。音楽自体にエスニックさはあまりなく,80年代中期のTangerine Dream風演奏に徹しています。音楽自体は悪くないのですが。(^^;)

(2008/12/13) △上に戻る

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片手にラヂヲ♪ホームひとりごと「癒し」をCDに求めて秘境系
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