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注.この記事は2003年6月に執筆されたものです。ここでご紹介している"WorldSpace"の放送は,ほとんどが有料化するなど,だいぶ様変わりしてしまっています。その点については,本記事の文末に[追記]としてまとめましたので,ご参照ください。(2005/04/15記) |
AMI ASR-WS201"WorldSpace"受信機
クラシック専門チャンネル "Maestro"を受信中。 |
届いた品物の梱包をすぐ開けて,受信を試みます。 日本で衛星を受信するための初期設定は,マニュアルにもありますが,あらかじめお店でやってくれています。 ここまでは,全く苦労なし。(^^ゞ |
取扱説明書左からオリジナルの英文マニュアル,SatRadioJapanで付けてくれている簡易日本語マニュアル,さらに日本語の補足。 |
端子類本体右側の端子。上からヘッドホン(ステレオ),電源(DC5.5V),アンテナ(F型コネクタ) |
本体左側のPCデータコネクタオプションのアダプタを接続する(らしいですが,今のところデータ放送は試聴できるものがないようです)。 |
苦闘わずか10分 (^^;Aアンテナを窓のそばに持って行き,衛星がありそうな方向に向け,ラジオのスイッチを入れました。 「........」 反応なし。(^^;) ディスプレイにはひたすら"TDM GONE"という表示。マニュアルを見ると,これは電波が受かっていないということ。 窓のそばでは,どうアンテナを向けても変化はありません。 すると,一瞬「インド音楽」が聞こえて,途切れました。 すると,窓のひさしにさしかかるところすれすれに,電波が受かるポイントがあります!ディスプレイには"SGH"の表示,このインド音楽は宗教チャンネル「Sai Global Harmony」でした。 そのわずかなポイントをとらえて,窓の外のてすりにアンテナを固定,導入は成功です!! 後は何もすることはありません。梱包を解いてから1時間後には,お茶を飲みながらWorldSpaceラジオを楽しんでいたのでした。(^^)v |
音はホントに....(^^)それにしても,導入の簡単さにしては,音質は極上(正確にはFM以上CD未満といったところ)です。 ラジオ本体のスピーカは直径7cmくらいのモノラルですが,やや大きめの筐体のおかげか,低音から高音まで過不足なく鳴ります。ヘッドホンでなら,ステレオでガンガンいけます。 心配された電波障害による「音の途切れ」ですが,私のところでは,運良く1時間に1回あるかないかです。「干渉除去フィルター」を同時に購入したのは,もちろん大正解です。 こんなものもあんなものも聞こえます (^-^)日本で受信可能なチャンネルは,2003年6月現在20(うち3つが有料)。メディアの特性を考えるともっと,とも思いますが....。 それでも,メアテの無料の音楽専門チャンネルは9あり,不足はありません。ポップス,ダンス,カントリー,ジャズ,クラシック,ワールドミュージックとひと揃いあります。(私のお気に入りは,クラシック専門の"Maestro"です。) また,宗教局がいくつかあります。音楽が楽しめる時間もあって,先述の"Sai Global Harmony"ではインド風,韓国の宗教局"CENI"では,韓国の最新ヒットのほかトロット(演歌系)も聞けます。 国際放送も"World Radio Network"で,短波でもおなじみの各国海外向け英語放送が聴けるほか,"Swiss Radio International"は独立したチャンネルがあります。 日本語のチャンネルは,経済専門の「ブルームバーグJP」くらいです。むしろ,日本語があまりない分,他メディアとの違いになって,魅力も感じたりもするのですが....。(^^; 短波ラジオと"WorldSpace"どちらをとる? (^^;Aそれにしても,この安直さには感動します。 それでも,あえて短波ラジオと比較すると,コンテンツの数はまだ短波の方が勝っていると思えます。 今後,WorldSpaceの放送が継続されるのか,さらに有料化されるチャンネルがあるのか,チャンネルの数は増えていくのか,携帯電話等の電波が隣接周波数帯にある日本で,今後障害が増えないかなど,心配はあることはあります。 しかし,微力ながら一リスナーとして,この有望なメディアの成長を願う気持ちに変わりはありません。 そうこうしているうちに,この原稿を書いている2003年6月,デジタル短波放送(DRM)も始まっています。10年先,20年先,何を使って音楽を聴いているでしょう? 今,WorldSpaceを自室のBGMにしながら,ピクニックのオトモで,青空の下,衛星ラジオを聴くなんてのも,ちょっとかっこいいかな,と思ったりしています。(^^) (2003/06/29記) [追記]記事執筆後,2004年からWorldSpaceが運営するチャンネルに始まり,その他のチャンネルも次々と有料化してしまいました〜。(T_T) 2005年4月15日,CNN International (CNNI),World Radio Network (WRN)が有料化したことで,日本で無料で視聴できるのは以下の4つ(実質的に3つ)だけになりました。(SatRadioJapanに,有料チャンネルの視聴契約についての情報もありますので,ご参照ください。)
注.記事中言及した番組のうち,"CENI"と"Swiss Radio International"は,チャンネルが消滅しています。 ワタシ的には,もはや「CRI専用機」と化してます。(^^;) 1ヶ月$9.99の有料チャンネルにしても,日本を含む北東アジア向けは,他地域に比してコンテンツが少なく,魅力に欠けることは否めません。 WorldSpaceは当初,途上国への無料での番組供給が事業の一大目的でした。それが今や,XMやSiriusと張り合う商業放送に変貌したわけです。衛星放送の時代の理想は,ここに潰えてしまったのでしょうか?考えさせられることは,少なくありません。 (2005/04/15 改訂)
[追記2]長らく放置してきたこのページですが^^;,その後WorldSpaceは2008年7月に"1worldspace"と名称を変えたものの,同年10月に倒産@_@という動きもありました。事業は継続されているようですが…。 また,筆者の自宅周辺の環境変化で,WroldSpaceを受信できたのも上記の名称変更があった頃までです。 [参考リンク]
(2010/03/04)
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