☆衛星☆ラジオ "WorldSpace"　-1-

注．この記事は2003年6月に執筆されたものです。ここでご紹介している"WorldSpace"の放送は，ほとんどが有料化するなど，だいぶ様変わりしてしまっています。その点については，本記事-2-の文末に[追記]としてまとめましたので，ご参照ください。(2005/04/15記)

月並みな言い方ですが，技術の進歩はすごいものです。
しかし，ポケットに携帯電話というコンピュータ搭載のマイクロ波の通信機があり，未来の世界で怪獣や宇宙人を倒すために使われていた(?!)レーザー光線も，CD・MDプレーヤーで持ち歩ける今，進歩なんて感覚さえ麻痺しかかっています。(@_@)

そんな驚きが，私にもなくなった頃に「衛星放送」は登場しました。
日本国内のBS・CS，あるいは海外の衛星も，多チャンネル，高品位の放送に凄さは感じました。
しかし，モノグサな私には，「ラジオ」の手軽さに比べて，ずっと導入に手間がかかるように感じられたものでした。(^^;)

ところが，ここに至って
安価な設備で設置も超簡単
(お金持ちでも器用でもない私には，ここ，重要^^;)で，
海外の衛星デジタルラジオが聴ける
という条件を満たす衛星放送が現れました。それが
"WorldSpace"
でした。

[情報源]

SatRadioJapan
http://www.satradiojapan.com/
日本国内のWorldSpace受信機の販売店。
日本で受信可能な"WorldSpace"ラジオの(日本語での)情報は，ここで知ることができます。
取扱受信機についても，独自の分析や受信実験など研究熱心。後述のように，購入前・後のアドバイスも懇切丁寧。

WorldSpace
http://www.worldspace.com/
ここが本家本元のオフィシャルサイト。
概要やプログラムガイドなどが見られます。それにしても，アフリカ向けのプログラムは充実してます。アジア(日本)向けもこのくらいほしい....と思います。

KAYS 「WorldSpace受信記」
http://www.ne.jp/asahi/kay/kay/WS.htm
短波の英語放送の情報が充実したサイトの一記事。
導入にあたってKAY2さんご自身が遭遇した問題も含めて記されていて，参考になりました(というか，読んでて背中を押されてしまったのですが^^;)。

そんな衛星放送，聞こえるの？

情報収集をしてみると，肝心のナカミは，日本では20の音声チャンネルが受信でき，そのうち半分は音楽専門放送だとわかりました。それに加えて，有線放送でもおなじみの各国英語放送のチャンネル"World Radio Network"なんてのまで聞けるなら，触手は伸びてきます。

"SatRadioJapan"のサイトを見ると，受信機も何種類かあります。私の部屋は大きなものを置くスペースはすでにないので^^;，小型のポータブル受信機は魅力的です。
ただ，短波ラジオと勝手が違うので，受信機選びの決め手がイマイチわかりません。

また，日本ではこの放送に隣接する周波数帯にある，携帯電話等の強力な電波の障害がある(ことに私のいる東京は)という話も気にかかりました。

そこで，購入前に"SatRadioJapan"に，メールで相談です。ほどなく返ってきた答えはこのようなものでした。

• 東京では地方都市に比べ，電波干渉でアンテナの設置場所に制限が多い。
• 東京タワーが衛星の方向にある場合，受信困難と思われる。
• ポータブル受信機なら，"AMI ASR-WS201"が音質も良く，電波干渉にも強い傾向がある。

東京は多少条件が悪そうですが，私の住んでいるところは，幸い東京タワーは，衛星のある方向にはありませんし，私の部屋からも衛星のある空はとりあえず見えます。

決まりです。店長のご推薦，"AMI ASR-WS201"を，混信対策のフィルターとセットで買うことにしました。しめて26,040円。これで新しいメディアが楽しめれば安いものですし，うまく聞こえなくても返品ができるとの店長のお言葉もありましたし。(^^;)

そして，注文から3日目，品物が届きました！

"WorldSpace"専用機で，従来のラジオ(AM,FMなど)の機能はありません。
ラジオ本体は，幅224mm，高さ135mm，奥行60mm，重さ535g(除電池)。電池で使うときは，単2が3本入るちょっと大きめサイズです。

直径145mmと小さいのですが，これで十分受信できます。
ラジオ本体にセットするほか，窓際に置いたり，耐候性もあり外に固定することもできます。

実際これなしでは，ラジオはウンともスンとも言わなかったです。