片手にラヂヲ♪ ホーム > 短波ラヂヲの世界へのお誘い > 「楽器」としてのラジオ?! > The Moscow Coup Attempt |
1. The Failure of Shortwave Radio pt. 1 / 2. Underground Sound / 3. What Is There Is There / 4. Ready Ready / 5. Phone Tap / 6. The Failure of Shortwave Radio pt. 3 / 7. Listening To Static / 8. Seduction of the West / 9. The Failure of Shortwave Radio pt. 2 / 10. End of Transmission (Capitalist Records 40290-01) これまた,全編に「暗号放送」の受信音を織り込んだ音楽だったりするので,たまりません。(^^;) 本作は,ロサンゼルスのプロデューサー,作曲家のDerek Whitacreによるもので,これがThe Moscow Coup Attemptとしての第1作となっています。 ちなみに,この「暗号放送」のネタ元になっていると思われる,世界各地の暗号放送の録音を集めたCD4枚組 "The Conet Project"のDisc-3, track41に,まさに"Moscow Coup Attempt"と題されたトラックがあります。もしかすると,ユニット名の由来かもしれません。 ところで,本作のディスクのパッケージに,こんな謎めいた記述があります。
この"ENIGMA"の記号ですが,"The Conet Project"の解説によると,暗号放送の分類記号らしく,最初のアルファベットは使用言語で,"E"は英語,"G"はドイツ語,"S"はスラブ系言語,"V"はその他の言語,そして数字はそれぞれの分類を示すようです。 1曲目,冒頭からノイズ混じりの暗号放送の数字を読み上げる女性のアナウンスが聞こえ始め,それを背景に,King Crimson風のヘヴィーなギター,リズムに突入します。 3曲目は,唯一暗号放送の音が使われていない,1,2曲目のクリムゾン風とうってかわった,静けさを感じさせる現代音楽風。 ラスト10曲目の最後の最後は,暗号放送の"....end of message, end of transmission...."のアナウンスで電波が切れ,ノイズのみが残ったところでアルバムも終わります。 解説によれば,タイトルの「短波ラジオ」,そしてその「故障」(訳し方によっては「失敗」「失墜」でもありますが)とは,人間のコミュニケーションを象徴するもののようです。 [参考サイト]
|
片手にラヂヲ♪ ホーム > 短波ラヂヲの世界へのお誘い > 「楽器」としてのラジオ?! > The Moscow Coup Attempt |