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RAIの鳥の唄テープを使って,楽器以外の物音も使って音楽を作る, この分野の創始者,フランスのPierre Schaefferが「鳥−RAI」"L'oiseau - RAI"という,そのものずばりRAI(イタリア放送協会)のISの鳥の声を加工して,短い音のパターンを繰り返したり,再生速度を変えたりして作った音楽があります。まるっきり愛らしい別の鳥の声になっていて,一聴してRAIのIS(かなり古くからあったようですね)とはわかりません。 それにしても,当時は海外放送というメディアが,こうして採りあげられるほど,身近なものだったということでしょうか。 Schaefferは,もとは放送局の録音技師で,そうした技術に関わっているうちに,物音をテープの上で組み合わせた音楽を発想したようです。 ちなみに,最初の作品は,「鉄道のエチュード」"Etude aux chemin de fer"(1948, 3分)で,鉄道の走行音をリズミカルに組み合わせた作品でした。 ちなみに,彼との共同作業で知られるPierre Henry(1929〜)という人もいて,彼も同傾向の音楽を進め,最近ではコンピューターにも手を染めています。 そして,最近「テクノ」の流行にともなって,Schaeffer, Henryともにミュージシャンやファンの間でも評価が進んでいて,Henryの音楽をリミックスした盤(そんなことしなくても,もともとそういう音楽なんだけど^^;)なんて企画ものも出ています。 [参考CD]
"L'oiseau - RAI","Etude aux chemin de
fer"ともに,この盤で聞けます。
以前,同じタイトルで,これにSchaefferの講演の録音のCDが1枚多く収録されていたものも出ていました。(INA-GRM INA C 1006-9)
"Musique sans Title"はこちらで。
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