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1. Музыка серебряных спиц (Music of the Silver Spokes) / 2. Капитан Африка (Captain Africa) / 3. Песни вычерпывающих людей (Songs of Exhausting People) / 4. Змея (Snake) / 5. Вана Хойа (Vana Hoya) / 6. Рок-н-ролл мертв (Rock'n' Roll is Dead) / 7. Радио Шао-Линь (Radio Shaolin) / 8. Искусство быть смирным (The Art of Being Humble) / 9. Тибетское танго (Tibetan Tango) / 10. Время Луны (Time of the Moon) / 11. Мальчик Евграф (Evgraf Boy) / 12. Твоей звезде (Your Star) / 13. Сутра шел снег (Snow Fell All Morning) / 14. Еще один упавший вниз (Another One Falling Down)
(曲は全てロシア語。題名の英訳は,英語版公式サイトによるものです。) |
なんと,このコーナー初のロシアのバンドです。(^^;) ポップスのアルバムで,曲間をラジオのチューニング音でつなぐ効果はさほど珍しいものではありません。しかしこのアルバムのように,それが短波の音でほぼ全編を通して入っているものは珍しいかもしれません。 Aquariumは,リーダーのボリス・グレベンシコフ Boris Grebenshikov(以下BG,ロシアでも"БГ"の略称で通っている)が,1972年に結成した,ロシアのロックの歴史とでも言うべきビッグネームの1つです。情報統制下のソ連時代にあって,バンドは"Radio Africa"制作当時も非公認で,ファンはダビングされたカセットで聞いていたといいます。 この当時のバンドの基調の作風は,Velvet Underground系というか,Joy Division系というか,ちょい重めのロックです。陰鬱な響きのある,本作収録の"Rock'n' Roll is Dead"は,ロシアのロックの名作の一つとされています。 ただし,本作の作風はシンセの使い方や効果音に特徴があるほか,ジャズ風("Captain Africa", "Songs of Exhausting People", "Evgraf Boy"),レゲエ("Snow Fell All Morning"),ミニマル風("Snake", "Tibetan Tango"),中華メロディー("Radio Shaolin"),さらには音響作品("Your Star")にまで及んでいます。 問題の曲間の短波の音ですが,ノイズっぽいチューニング音が主体です。しかも,けっこうシゲキ的な音で入ってきます。(^^;) さて,本作の後もBGのラジオ絡みは続きます。 お気づきのとおり,これら英語盤のタイトルも"Radio"にこだわっています。 その後のBGですが,"Radio Silence"は見事に商業的に失敗,再びロシアに戻ったものの,間もなくソ連崩壊,社会的,経済的混乱という世相の中,アコースティック主体の瞑想的な作風に入ります。まるで,じきに隠遁してしまうかのようでしたが,現在は落ち着きを取り戻し,なおも現役のロックスターであり続けています。 余談ですが,私(ごた)がこのバンドを知ったのは,ロシアにグラスノスチ(情報公開)の風が吹き始めた頃,短波でロシア語のロックを流し始めた,当時のモスクワ放送からでした。(日本にいるワタシにとっても,ロシアのロックを知る手段が,これまたラジオくらいしかなかったわけでした。^^;) [参考サイト]
"Radio Africa"のCDは日本ではやや入手難ですが,2005年8月下旬現在,英語版もあるこの公式サイトから,アルバム全曲分の高音質MP3がアップされたサイトへのリンク:-)があります。(ただし,ダウンロードサイトは反応が鈍く,落とすのに時間がかかるかもしれません。) ちなみに,"Radio Silence"は日本でも当時CBSソニーからCDとビデオが発売されていました。現在廃盤状態ですが,CDは中古でよく見かけます。 [参考文献]
(2005/08/24記) |
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