片手にラヂヲ♪ ホーム短波ラヂヲの世界へのお誘い「BCL」用語集

最終更新日:2015/04/11

「BCL」用語集

これらの用語の理解は,(私の考えでは)「ラジオを聴く」ということと,必ずしも本質的な関係はないと思っています。(^^;)

ただし,これらの用語がある程度見当がつけられると,「BCL」サイドから短波関連の情報を得る際,役に立つこともあるので,ご参考に示します。

よって,用語の定義は,技術的正確さよりも直観的理解を優先しています。(このホームページ全体の方針でもあるわけですが....)

技術面でさらに深いところを知りたい方には,下記書籍をお薦めします。

高安良彦著「ワイドバンド受信ガイドブック」
1997, CQ出版社

日本アマチュア無線連盟編「アマチュア無線ハンドブック」
1997, CQ出版社

用語 意味
AkHz(MHz)
"A"=approximatelyの略で,正確な周波数が把握できない場合の表現。
→[VkHz(MHz)]参照
AM "amplitude modulation"(振幅変調)の略。
一般には,531kHz〜1602kHzの放送を指しているが,"BCL"では,電波型式として「DSB」を指すこともある。
→[DSB],[FM]参照
B.C. "Broadcasting Corporation (Company)" の略。
B.S. "Broadcasting System (Station)"の略。
BCL "Broadcasting Listener" の略。
主に日本で,海外の短波放送を聞く人を指す。
海外では「SWL」と呼ばれることが多い。
→[SWL]参照
c/on (off) "carrier on" 電波の出始め(終わり)
→[f/in (out)], [s/on (off)] 参照
DRM "Digital Radio Mondiale" 短波でのデジタルラジオの一方式
DSB "Double Side Band"「両側波帯」の略。
中波放送や短波放送に利用されている電波型式。
→[SSB],[AM]参照
DX "distance" 「遠距離」,転じて「遠距離通信」の略。
"BCL"では,受信の難しい放送局,あるいはそうした放送局の受信をさしている。
→[DXer] 参照
DXer 受信の難しい放送を趣味にしている人
→[DX] 参照
Eスポ 「スポラディックE層」の略。
夏場に遠くのFMが聞こえる現象,あるいはその原因になる電波伝搬の現象を指している。
f/in (out) "fade in (out)" フェードイン(アウト)の略。
受信状態の変化で,f/inは聞こえ始めること,f/outは聞こえなくなっていくこと。
→[c/in (out)],[s/on (off)]
FM "frequency modulation"(周波数変調)の略。
一般には76MHz〜90MHz(海外では88MHz〜108MHz)にある放送を指すことが多い。
→[AM],[DSB],[SSB],[VHF]参照
GMT "Greenwich Mean Time" グリニッジ標準時
=世界標準時 (日本時間−9時間) の略。
ただし,最近は「UTC」と表記することが多い。
→[JST],[UTC]参照
HF "High Frequency"の略。短波帯のこと。
→[LW],[MW],[SW],[VHF],[UHF]参照
ID "identification" の略。放送局名を示すアナウンスほか,放送局を確認する手段のこと。
→[SA]参照
Int. (Int'l) "international", "internationale"(フランス語)の略。
海外向け放送で,よく局名の中に使われる。
IRC "International Reply Coupon" 「国際返信切手券」の略。
1枚で相手国の航空便の最低料金分の切手と交換できる。これの同封が,海外の放送局からの返信の条件になっていることがある。郵便局で1枚150円で売られている。
IS "Interval Signal"の略。放送を始める前に流す,局独特のチャイムなどの音のこと。
→[ID]参照
JST "Japan Standard Time" 「日本標準時」の略。
UTC (協定世界時)+9時間になっている。
→[GMT], [UTC]参照
LSB "Lower Side Band"下側波帯の略。
→[SSB]参照
LW "Long Wave" 「長波」の略。
周波数帯153kHzから285kHzが,ヨーロッパ地域の放送(極東ロシア,モンゴルを含む)で使われている。
→[HF],[MW],[SW],[VHF],[UHF]参照
mb (MB) "meter band"の略
→[波長],[放送バンド]参照
MW "Medium Wave" 「中波」の略。
いわゆる「AM放送」の周波数帯,531kHz〜1602kHzのこと。
"MF"(Medium Frequency)とも呼ばれる。
→ [AM],[HF],[LW],[VHF],[SW],[UHF]参照
Nac. "Nacional" (="National") の略。(スペイン語 or ポルトガル語)
→[Nat.]参照
Nat. "National","Nationale"(フランス語) の略。
国営放送の名前についていることが多い。
→[Nac.]参照
QRK
無線通信用語で「了解度」の意味。
→[SINPO(コード)]参照
QRM
無線通信用語で「混信」の意味。
→[SINPO(コード)]参照
QRN
無線通信用語で「雑音」の意味。
→[SINPO(コード)]参照
QSB
無線通信用語で「フェージング」の意味。
→[SINPO(コード)],[フェージング]参照
QSL(カード) "BCL"の世界ではいわゆる「ベリカード」のこと。本来の無線通信用語では「確認」の意味。
→「ベリカード」参照
QSY
無線通信用語で「周波数変更」の意味。
QTH
無線通信用語で「送信地」の意味だが,"BCL"では「局の所在地」,「住所」の意味で使われることが多い。
R. "Radio" の略。
Rdiff. "Radiodiffusion"の略。(スペイン語 or ポルトガル語)
Rst(n). "Radiostation" もしくは "Radiostantsiya" (ロシア語)の略。
RX "receiver" 「受信機」の略。
→[TX]参照
s/on (off) "sign on (off)" の略。放送の出始め(終わり)のこと。
SA
"Station Announcement",局名アナウンスのこと。
→[ID]参照
SINPO(コード) 「シンポ(コード)」
放送局に受信報告を送る際,受信状態を示すための略号。
S-信号強度, I-混信, N-雑音, P-フェージング, O-総合評価 をそれぞれ,良い順に数字で5〜1の5段階で評価する。
→[受信報告], [フェージング]参照
SSB "Single Side Band"「単側波帯」の略。
業務通信やアマチュア無線で使われる,音声を送る電波型式の一種。「SSB機能」のあるラジオでないと,再生できない。
"USB"(上側波帯)と"LSB"(下側波帯)の2種類のモードがある。
→[DSB]参照
Stn. "station" の略。
SW "Short Wave"「短波」の略。
一般に1.6MHz〜30MHzの周波数を指している。遠距離まで電波が届く性質があるため,海外向け放送や各種通信に利用されている。
→[HF],[LW],[MW],[VHF],[UHF]参照
SWL "Short Wave Listener"の略。短波受信を趣味とする人のこと。
欧米では日本で言うところの"BCL"を指す。日本においては,アマチュア無線の受信を趣味とする人を指し,"BCL"と区別することが多い。
→[BCL]参照
TV "television" の略。
TX "transmission" 「送信」あるいは"transmitter" 「送信機」の略。
→[RX]参照
UHF "Ultra High Frequency"「極超短波帯」の略。
300MHz〜3000MHzの電波でTV放送や各種業務通信に使われている。
→[HF],[LW],[MW],[SW],[VHF]参照
USB "Upper Side Band"上側波帯の略。
→[SSB]参照
UT →[UTC]参照
UTC "Universal Time Coordinated" ="UT"「協定世界時」の略。
日本時間 (JST)−9時間で,現在の世界標準時となっている。
→[GMT]参照
V.O. "Voice Of 〜" 「〜の声」の略。
海外向け放送局でよく使われる名称。
VHF "Very High Frequency"の略。
30MHz〜300MHzの電波でFM放送,TV放送,各種業務通信などが使っている。
→[HF],[LW],[MW],[SW],[UHF]参照
VkHz(MHz) "V"= variableの略で,周波数が放送設備の老朽化やメインテナンス不足などの理由で公称のものとずれている場合の表現。
→[AkHz(MHz)]参照
WRTH "World Radio Television Handbook" の略。
世界中の放送局のデータが網羅されている年刊の書籍。
WS "World Service"の略。
アナ アナウンス,アナウンサーの略。
海賊局 国の主権が及ばない公海上などからの放送。
かつて民間放送が認められなかった欧州で多かった。
→「地下局」参照
過変調 電波に乗った音が割れて歪んでいる状態。
完全ベリ →[ベリカード]参照
キャリア "carrier"「搬送波」のこと。
放送の音声を乗せるベースとなる電波のこと。
→[c/on (off)],[無変調]参照
ジャミング "jamming"「妨害電波」のこと。
ある国が主義主張の違う国からの放送を自国民に聞かせないようにするために,放送と同じ周波数でかぶせる雑音を乗せた電波。
受信報告(書) "reception report"
放送を聞いた時間,周波数,内容,受信状態などを記入し,放送局に送ること,書式のこと。この内容を確認し,「ベリカード(QSLカード)」を送り返してくる放送局は多い。
→[QSLカード],「ベリカード」参照
地下局 "clandestine station"
ある国の政府などに対して,発信元などを隠して反政府的,謀略的な放送を行う放送局。
対象地域外から放送されているケースが多い。
「秘密局」とも呼ばれる。
→「海賊局」参照
トーク(プロ) "talk" 未知の言語で内容がわからない番組を指す。
→[プロ]参照
波長 電波の周波数をHz(ヘルツ)単位ではなく,"m"(メーター)で表示したもの。
波長(m)=300÷周波数(MHz) の関係にある。
→[放送バンド]参照
パラレル "pararell"
同一内容の放送を複数の周波数を使っている場合,同時に出ている別の周波数のことを指す。
搬送波 →[キャリア]参照
秘密局 →「地下局」参照
プロ "program"番組のこと。
フェージング "phasing"
遠くの放送を受信したとき,電波が強弱を繰り返す現象。 
ベリ(カード) "verification card"「受信確認証」
"QSL"とも呼ばれ,受信報告を送った人に対して,放送局が送る受信日時,周波数などのデータを記入したカード。
絵はがきのようなデザインがされていることが多い。
受信日時,周波数等のデータが入ったものを「完全ベリ」と呼ぶ向きもある。
→[QSL],[受信報告]参照
妨害電波 →[ジャミング]参照
無変調 音が乗っていない電波。
→[c/on (off)],[キャリア]参照
メーターバンド →[波長],[放送バンド]参照
放送バンド 放送のために割り当てられている周波数帯。
→[波長]参照

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