片手にラヂヲ♪ ホーム短波ラヂヲの世界へのお誘い「BCL」用語集受信報告書の書き方

独断と偏見で語る 受信報告書の書き方


放送局に手紙を出そう

ラジオには,いろいろな言語で多種多様な番組が世界中から送られてきています。
もちろん,その番組は,それを多くの人に聞いてもらいたいという思い入れをしながら,日々制作しているスタッフがいます。

もし,好きな放送,番組があれば,ぜひお便りを出しましょう。

しかし,聞いている私たちからのレスポンスがないと,番組を制作しているスタッフには
何人くらい
どういう人が
どのような目的
どのような理解
で番組を聞いているか

そして,電波の伝わり方が不安定な短波では,
きちんと聞こえているのか
がわかりません。

特に,海外向け放送の番組制作のスタッフにとっては,リスナーの反響こそが,ほとんど唯一の実績でもあります。(もちろん,その数は多いほど良いわけです。)

相手が外国の放送局だからと言って,特別な書き方があるわけでもありません。
もちろん,相手が理解できる言語で書く必要はありますが,番組が日本語であれば,日本語でOKです。

そのお便りを番組で採りあげて,スタッフがコメントをよせることもあり,国内のマスメディアより,ずっと親密さが感じられるのではないでしょうか。
そして,短波放送を聴いて,放送局にお便りを出すことで,そんな海外とのやりとりの喜びも見いだせるのではないでしょうか。


"BCL"の伝統芸「受信報告書」

リスナーから放送局に伝えようとする,上記のことがらを簡潔にまとめたものが,"BCL"の世界で言うところの「受信報告書」ではないでしょうか。

「受信報告書」の書式は,多分に自然発生的なものらしく,私は,公式規格の存在を聞いたことはありません。(何か原典とも言える出典をご存じの方,いらしたらご教示ください <(_ _)>)

記入する事柄としては,次のようなものがあれば,形式にはさほどこだわらず,ご自身の表現で良いと思います。

  1. 自分の住所,名前
  2. 聞いた放送局名
  3. 受信日時
    協定世界時 UTC で表現するのが良いと思いますが,日本語放送なら日本時間 JST でもOKです。
  4. 受信周波数
  5. 聞いた番組の使用言語
  6. 使用受信機・アンテナ
  7. 受信状態
    ご自身で聞こえた感じを,自分の言葉で表現すれば十分です。
    わからなければ,SINPOコードを無理に使う必要もないと思います。
    そもそも受信状態は,局ではすでに他の人からの手紙や,設置しているモニターから把握していることも多いものです。
  8. 聞いた番組の概要
    ちゃんと聞いてますよ,ということを示す程度で十分です。
  9. 番組への感想など

そして,放送局からは,その返事として
「ベリカード」(QSLカード)
が送り返されてくることがあります。

これはたぶんに,「聞いてくれてありがとう」というリスナーへのサービスで,受信報告に対する返信の義務が放送局にあるわけではありません

ですから,返信に何ヶ月,場合によっては年単位で時間がかったり,返事がないことも少なくありません。

たいていのところは,何らかの返信はあるものですが,
ベリカードを発行していない放送局
ベリカードの発行に条件がある放送局
もありますので,それは各種情報を参考にしてください。

しかし,私一個人の考えとしては,「聞いてるよっ」と一言スタッフに励ましの声をかけることが本来の,あらまほしきことだと思っています。


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(c) 2001 gota

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