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特別企画
激安短波ラジオを
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おことわり
この記事は,あくまでこの種のラジオを使うための参考データです。 |
今回も実売価格2,000円台の機種,「ELPA(朝日電器)」が販売している,周波数アナログ表示の「ER-20T-N」(2,000円前後),周波数デジタル表示の「ER-21T-N」(2,500円前後)です。
ちなみに正体は,いずれも中華ラジオではおなじみのメーカーの一つ「REDSUN」(東信電器)製品で,ER-20T-Nは「RD1201」,ER-21T-Nは「RD1202」がオリジナルの型番です。
<ER-20T-N>
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<ER-21T-N>
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筐体の大きさは2機種とも全く同じ,カセットよりは大きく文庫本より一回り小さいサイズです。
かさばらずポケットにも入るし,持ち歩きにも良い感じです。
ルックスは,前面の右半分が違うだけで,いかにも同じ製造元の兄弟分という感じもします。(^^;)
いずれも筐体の質感,ボタン・ツマミ類の手触りも良く,値段の割にしっかりしていて,10年前の同じ値段の機種に比して格段に質が向上しています。
さらに,周波数デジタル表示のER-21T-Nは「時刻表示」「アラーム」「おやすみタイマー」「バックライト」「ホールドスイッチ」付きで,この値段でここまでやるかと,ちょっと感動したり。(^^;)
激安中華ラジオでは,短波の受信周波数が6MHz帯からというものが多いのですが,この2機種は3.9MHz帯から受信できます。
「ラジオNIKKEI」を聞く場合,とくに冬場の夜間に6MHzや9MHzの受信状態が良くない場合が多いので,この3.9MHz帯が受信できるかは,案外重要なポイントです。
最初にスイッチを入れた印象ですが,いずれもしっかりと音が出るし,感度も良さげです。
以前の中華ラジオは,ここで音が出るかさえ心配だったものでしたが。(^^;)
ただ,いずれもチューニングツマミの動きがやや堅く,操作の微妙なところでツマミから手を離すとちょっと周波数がずれる「バックラッシュ」もあるのが気になります。
あと,受信中に周波数が少しずつずれてくる不安定さも感じられます。
音質ですが,いずれも音は堅め,ノイズがちょっと耳に刺さる感じもしますが,強い電波を受けている分には問題ありません。
さて問題は,肝心な聞きたい放送がきちんと聞こえるかです。
その実力やいかに。
時間 | 放送局 | 周波数 (kHz) |
ER-20T-N | ER-21T-N |
---|---|---|---|---|
夜7時台 | 朝鮮の声 |
621 |
× | × |
6070 | ☆☆ | ☆☆☆ | ||
9650 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
11865 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
中国国際放送 |
11620 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | |
KBSワールドラジオ | 9805 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | |
アルゼンチン海外向け放送 |
6060 | × | × | |
15345 | × | × | ||
モンゴルの声 | 12085 | × | ☆ | |
夜8時台 | KBSワールドラジオ | 1170 | ☆☆☆ | × |
ベトナムの声 |
9840 | ☆☆ | ☆☆ | |
12020 | ☆☆☆ | ☆☆ | ||
台湾国際放送 | 9735 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | |
朝鮮の声 | 621 | ☆ | × | |
6070 | ☆ | ☆☆ | ||
9650 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
11865 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
中国国際放送 | 1044 | ☆☆ | ☆ | |
11620 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
夜9時台 | KBSワールドラジオ | 1170 | ☆☆☆ | ☆ |
HLAZ(FEBC) | 1566 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | |
ベトナムの声 | 9840 | ☆☆ | ☆☆ | |
12020 | ☆☆ | ☆☆☆ | ||
朝鮮の声 | 621 | ☆ | × | |
6070 | ☆☆ | ☆☆ | ||
9650 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
11865 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
中国国際放送 | 1044 | ☆☆☆ | ☆☆ | |
11620 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
インドネシアの声 | 9525 | × | × | |
ロシアの声 |
720 | ☆☆ | ☆☆ | |
7235 | ☆☆ | ☆☆ | ||
夜10時台 | ラジオ・タイランド | 9795 | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
中国国際放送 | 1044 | ☆☆☆ | ☆☆ | |
7325 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ||
台湾国際放送 | 9735 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | |
イラン・イスラム共和国放送 | 13630 | ☆ | ☆ | |
15555 | ☆ | ☆☆ |
[所感]<ER-20T-N>全般に感度の良さはあって,この値段のラジオとしては合格点です。 この種のラジオにありがちですが,周波数表示と実際の受信周波数のずれが甚だしく,慣れた人でないと扱いにくそうです。
<ER-21T-N>短波はER-20T-Nより,少し感度が良く感じられます。 ただし,中波の感度があまり良くありません。 周波数はデジタル表示ですが,上級機にある周波数をぴったり固定する「PLL」回路ではなく,アナログのラジオに周波数カウンターが付いただけのものです。
[結論]「激安中華ラジオ」とは言え,以前のものに比べると格段に落ち着いた動作をしています。 今回は,木造家屋の室内で付属ロッドアンテナだけで受信しましたが,2〜3mのアンテナ線を付け足して使えば,もう少し感度が稼げます。(参考ページ) しかし,「アルゼンチン海外向け放送」のような弱い電波を探る用途には,さすがに向いていません。(^^;) ただし,コストパフォーマンスの良さは認められます。 …さて,さらに10年後,「激安短波ラジオ」はどうなっているでしょうか。(^^) |
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