片手にラヂヲ♪ ホーム短波ラヂヲの世界へのお誘い激安短波ラジオを 再びなでまわす

最終更新日:2004/03/28

特別企画

激安短波ラジオ
再び
なでまわす ^^;

2002年10月に出した記事「激安短波ラジオをなでまわす」では,ディスカウントストアやホームセンターで入手できる,価格2,000〜3,000円の周波数表示が「アナログ」の短波ラジオについて,聴きたい放送が聞こえるか,性能・操作上の問題点を調べました。

そして,最近はこの種のラジオに「周波数カウンター」がついて,受信周波数が直読できるものも,3,000円以内で入手できるようになりました。(@_@)
受信周波数が直読できれば,「激安短波ラジオ」でも,狙った周波数にダイヤルが合わせにくいという壁は,一つ除かれることになります。

そこで,近所のディスカウントストアで2,980円(税別)で入手した「周波数デジタル表示」のラジオを試してみました。

おことわり
この記事は,あくまでこの種のラジオを使うための参考データです。 また,使うラジオ,住んでいる地域,ラジオを置いてある場所,受信する時間,季節などの環境によってかなり違った結果が出てくることがあると思います。その点はお含みおきください。

てなわけで,またもこりずにやってみました。

[実験日時]

2004年2月28日,29日 主に夜間
冬場で,短波受信が少し苦しい時期ではあります。

[実験場所]

東京都内 作者「ごた」邸 (木造モルタル造 2階 四畳半の部屋 ^^;)
比較的電波が通りやすい木造の建物の室内です。

[使用機材]

・AR1-286S 9バンドデジタルラジオ
(中国製,輸入販売元「アンドーインターナショナル」製品)
受信範囲:AM(MW)/FM・TV/SW1-7 (5.9-22.2MHz)
電源:DC3V (電池:単3×2 or ACアダプター)
時計機能(AM/PM表示),タイマー機能(FMのみ) ステレオイヤホン,5m外部アンテナ付

・比較用:ソニー ICF-SW10SONY ICF-SW10

[実験結果]

AR1-286S,ICF-SW10ともに付属ロッドアンテナのみ使用

「受信状態」欄:受信状態の良い順に
☆☆☆〜☆〜× (受信不能)
評価はあくまで主観です
受信時間 放送 周波数 受信状態
AR1-286S (参考)
ICF-SW10
12:00 BBC Worldservice 21660 ☆☆
20:00 ラジオたんぱ 3925 (注) ☆☆☆
6055 ×
9595 × ×
21:00 ベトナムの声 9840 ☆☆☆ ☆☆☆
12020 ☆☆☆
21:00 ラジオ韓国 1170 × ☆☆☆
5975 ×
6135 × ×
21:00 朝鮮の声 621 × ×
6070 ☆☆ ☆☆☆
6520 (注)
7580 × (注)
22:00 中国国際放送 1044 × ☆☆
7190 ☆☆☆ ☆☆☆
22:00 ロシアの声 720 × ☆☆☆
6125 ☆☆
22:00 FEBC (HLAZ) 1566 ☆☆ ☆☆☆
22:00 Radiostantsiya Mayak 549 ☆☆ ☆☆☆
23:00 BBC Worldservice 9740 ☆☆ ☆☆☆
23:00 Voice of America 9760 ☆☆ ☆☆☆
(注) 受信可能周波数の範囲外

[考察]

★主だった放送バンドの周波数はほぼカバー

主要な「放送バンド」は,ほぼカバーしています。

[参考データ]
私が買った機体での実際の受信範囲

AM:522-1685kHz
SW1:5.73-6.70MHz
SW2:6.94-8.05MHz
SW3:9.37-10.69MHz
SW4:11.31-13.02MHz
SW5:14.46-16.37MHz
SW6:17.46-19.66MHz
SW7:21.13-22.70MHz
FM:75.6-109.5MHz

(数値は,機体個々,気温等の条件で多少違うかもしれません。)

ただし「RA-68S」,「RA-36S」同様,「ラジオたんぱ」のある3.9MHz帯(75mバンド)が受信できないのは要注意です。
日本国内で「ラジオたんぱ」を聞く場合,夜は9MHzや6MHzの受信状態が悪くなるので,3.925MHzの受信は必須です。
(基本的に放送に3.9MHz帯を使っていない,欧米に合わせた仕様と思われます。)

★電波の強い放送ならOK,しかし....

以前試した「RA-68S」,「RA-36S」と比べ,短波の感度は良く感じられます。
ただし,受信周波数全般に「サー」というノイズ,地元の強いAM放送が他の周波数でもうっすら聞こえる,いわゆる「お化け電波」を感じます。また,実験結果に示したように,私の手元の機体では,AM(中波)の感度がことに良くありません。

★狙った周波数に合わせやすい?

選局のしやすさは,周波数デジタル表示ならではの長所です。
ただし,短波での周波数表示の最小単位が"10kHz"です。(例:6125kHzを「6.13MHz」と表示)
短波では,ほぼ5kHz間隔で放送が並んでいるので,使いにくさは感じます。
また,私の手元の機体では,AM(中波)で,実際の受信周波数に対して,周波数表示が3kHz上にずれていました.....。

AR-1-286S display「11.98MHz」は,11980kHz?11975kHz?

★チューニング操作に難

AR-1-286S tuning knob

チューニングダイヤルが「RA-36S」同様,上下にホイールを回すタイプで,細かい操作がしにくく,弱い電波に合わせにくいです。
しかも,私の手元の機体はダイヤルがやや堅めで,細かい操作はかなり苦しいです。

[結論]

AR1-286S単体で見た場合,これまた合格点に達しないものの,値段を思うと,やっぱり温情で落第させられない,といったところです。(またも結論になってないぞ > 自分 A^^;)
できるだけお金をかけず,とりあえず短波を聞きたい」人向きでしょう。

しかし,そんなAR1-286Sをもってしても,「こんなラジオをおすすめします」での,私のラジオ選びの視点は変わりません。
ラジオと日々つきあうつもりなら,長い目で見てもう少し投資して,使いやすく音の良いものを選ぶべきでしょう。
実験結果に示したとおり,ローコストアナログ機でも,ソニー「ICF-SW11」もしくはパナソニック「RF-B11」(どちらも実売価格6,000〜7,000円)なら,感度,音質,操作性いずれも,良さが感じられるはずです。

この種のラジオを試すたび感じることですが,有名メーカーのラジオは「ICF-SW11」や「RF-B11」のような,最低限の機能の機種でさえ,回路,造りなど実によくできたものだと言うことです。そういう意味では決して,これら有名メーカー製ラジオの値段は高くないと言えます。

[参考情報]

"Passport to World Band Radio 2004"(IBS発行)掲載のラジオ評価記事"Portables for 2004" p.114に,AR1-286Sと同一機種と思われる中国製ラジオ"jWIN JX-M14"が紹介されています。
記事によると,価格はアメリカで$29.95以下,評価は"☆1/2"。(ちなみに,同書でのソニー ICF-SW35の評価は"☆☆5/8",ICF-SW7600GRは"☆☆☆1/8"。)

また,この"jWIN JX-M14"の評価記事が,RadioIntel.comにあります。評者のBillさん,これをさらに2台,孫と隣家の女の子のためにも買われたそうで。(^^)


(c) 2004 gota

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