片手にラヂヲ♪ ホーム短波ラヂヲの世界へのお誘い「BCL」用語集放送バンドについて

最終更新日:2009/04/11

放送バンドについて

電波は,放送だけではなく,いろいろな人がいろいろな目的で使っています。

私たちのごく身近で関係がありそうな電波としては,

電波の種類 略称 周波数 主な用途
長波 LF(LW) 30kHz〜300kHz 長波放送,各種業務
中波 MF(MW) 300kHz〜3000KHz(3MHz) AM放送
短波 HF(SW) 3MHz〜30MHz 短波放送,アマチュア無線,CB無線,各種業務
超短波 VHF 30MHz〜300MHz FM放送,TV放送,アマチュア無線,各種業務
極超短波 UHF 300MHz〜3000MHz(3GHz) TV放送,アマチュア無線,特小トランシーバー,携帯電話,各種業務
SHF
SHF
3GHz(3000MHz)〜30GHz
衛星放送,レーダー,各種業務

ですが,普通の家庭にあるラジオでは
中波(AM)放送 531kHz〜1602kHz/FM放送 76MHz〜90MHz
が聞こえるものが普通です。

短波(SW)放送は,1.6MHz〜30MHzの間にある放送を指しています。

また,ヨーロッパ地域(旧ソ連,モンゴルを含む)には,153kHz〜279kHzに長波(LW)放送もあります。


電波はいろいろな目的で使われていますが,勝手に使うと混信を起こしたり,いろいろな問題が出てきます。そこで,利用目的ごとに使える周波数が国際的に決められています。

ここで対象にしている,短波放送の周波数の使い方の現状は,だいたいこんな風です。

周波数 主な用途など 好調そうな
時間帯
kHz表示 MHz
表示
メーターバンド
(mb)表示
2300-2495kHz 2MHz 120mb 熱帯地域での国内向け放送
3200-3400kHz 3MHz 90mb 熱帯地域での国内向け放送
3900-4050kHz 4MHz 75mb アジア・ヨーロッパの近距離向け
4750-5100kHz 5MHz 60mb 熱帯地域での国内向け放送
5730-6300kHz 6MHz 49mb 国内・国際放送
近距離は昼も
6890-6990kHz
7200-7600kHz
7MHz 41mb 国際放送
(南北アメリカでは,アマチュア無線が7200-7300kHzを使用)

近距離は昼も
9250-9995kHz 9MHz 31mb 国際放送
近距離は昼も
11500-12200kHz 11MHz 25mb 国際放送
13570-13870kHz 13MHz 22mb 比較的新しい周波数で局数は少ない
夏の夜
15030-15825kHz 15MHz 19mb 国際放送
夏の夜
17480-17900kHz 17MHz 16mb 国際放送
一部夏の夜
18900-19020kHz 19MHz 15mb 新しいバンドであまり使われていない
一部夏の夜
21450-21850kHz 21MHz 13mb 国際放送
一部夏の夜
25670-26100kHz 25MHz 11mb あまり使われていない

メーターバンドとは,周波数を別の表現「波長」で表したもので,

波長(m)=300÷周波数(MHz)
周波数(MHz)=300÷波長(m)

の関係にあります。

例) 300÷31(m)≒9.7(MHz)

(実際の放送でも,周波数と合わせてアナウンスされることがあります。)

最近のアナログ式短波ラジオでは,75mbから13mbまでを,放送バンド毎に区切ってチューニングできるようにしている(バンドスプレッド)ものが多いと思います。

ところが,これ以外の周波数で放送している放送もあります。
例えば日本で聞こえるものとしては,中国,北朝鮮の放送があるのでこうした放送を聴く場合のラジオ選びは,注意が要ります。


[参考文献]
Passport To World Band Radio 25th edition 2009, IBS
ワイドバンド受信ガイドブック, 1997, CQ出版社



(c) 2001-2009 gota

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