片手にラヂヲ♪ホームひとりごと短波が聴けるUSB接続ラジオチューナー!?

作成日: 2009/11/11

短波が聴けるUSB接続ラジオチューナー!?

「USB短波/AM/FMラジオ」でAM受信中
AMを受信中。AMでは赤,FMでは緑,短波では白と,光る色が違います(妙な芸の細かさが^^;)…。

ユニークなUSBグッズの販売で知られるサンコー株式会社が,2009年10月29日,AM/FMのほか短波の聴取も可能なUSB接続型のラジオチューナー「USB短波/AM/FMラジオ」を発売しました。
直販サイト「サンコーレアモノショップ」での販売価格は,4,980円です。

国内メーカーの短波ラジオの製品は久しくなく,中国製品のリリースにもあまりときめかなくなった最近では,久々のサプライズでした。(^^;)
実は筆者,発売日の10月29日に情報をキャッチして,すぐポチっとな,してしまいました。f^^;

この値段のものですから,PCを使った受信機とは言え,今ハヤリの高価格・高機能な"PERSEUS"と張り合えるわけはありません^^;。
でも,筆者のお小遣いで買えて,筆者の非力なPCでも動き,PCでメールを打つ間,PCの余力でラジオも聴けるなら,ささやかながら生活に彩りも出るではありませんか。(^^;)

それにしても,USB接続のチューナーで短波がついたものは,本当に世界初なのでしょう。こんな製品を出してくるサンコーって,おもしろそうな会社です。(^^;)

[追記 (2009/11/23)]

この製品ですが,どうやら「たのみこむ」でリクエストがあって実現したもののようです。

インストールは簡単,なはずが…

てなわけで,こんなパッケージに入っています。
「USB短波/AM/FM」のパッケージ

製品にはFM,短波ラジオ用の外部アンテナも付属しています(AMのアンテナは本体内蔵)。
付属の「FM・短波用アンテナ」ですが,これはAM用のループアンテナではないでしょうか。(^^;)

「USB短波/AM/FM」の付属アンテナの端子
付属アンテナの端子
端子が特殊で,他の外部アンテナの接続はやりづらそうです。

セッティングは簡単です。
Windows Vista/XP対応(Windows7も対応予定)の専用ソフトウェアを,サンコーのWebサイトからダウンロードしてインストール,本体をUSBで接続します。
電源はUSBのバスパワーを使うので,ACアダプタや電池は不要です。

で,後は楽々…のはずだったんですが,筆者のWindows XP SP3マシンでは,専用ソフトが起動しなくなるトラブルもありました。(T_T)
何度かインストールし直して,やっと動くようになったのですが,原因不明です。_(_ _;)_

注)ソフトのバージョンは,発売当初"1.07"でしたが,11月9日に確認したところ,"1.08"にアップデートしています。

操作は簡単,なのですが…

誤解のないように前置きしますが,機能はチューナーと録音のみで,バンドスコープなどはありません。

操作は専用ソフトの画面からやりますが,ソフトの操作自体はさして難しいところはありません。

「USB短波/AM/FM」を起動したデスクトップ画面
専用ソフト(中央)を起動,メモリボタンも表示したところ
他のスキンもなく,画面の大きさも変えられません。

受信可能周波数は,AM:520〜1,710kHz,FM:76.00〜108.00MHz,短波:3,000〜20,000kHzです。受信モードは通常の放送のみで,短波の「SSB」などのモードはありません。

AMの9kHz/10kHz,FMの受信周波数帯は,設定画面で「地域」を選ぶことで決まります。
「日本」を選択すると,AMは521〜1609kHzの9kHzステップ,FMは76.0〜90.0MHzになります。
できれば,短波は21MHz台まで,FMは「日本」でもTVの1〜3chのある108MHzまで聞けるようにしてほしかったところですが。

早速受信してみます。
ソフトを起動すると,PCのスピーカからすぐ音が出てきます。

周波数を直接打ち込む機能はないので,画面上の「手動スキャン」か「オートシーク」のボタンを押して選局していきます。

「オートシーク」では音がミュートして,強い電波が受かったところで止まって音を出します。

短波の「手動スキャン」は,なぜか10kHzステップになっています。1kHz単位の微調整もできますが,せめてこれは5kHzステップにしてほしいです。(このあたり,短波のことをよく知らない人が作っているフシも…。^^;)

また,短波の受信では,放送バンドごとに周波数を飛ばす機能がありません。
あらかじめメモリに目的の周波数を打ち込んでおくか,任意の放送の周波数を選局したい場合,あらかじめ放送バンドの中心の周波数を打ち込んでおかないとメンドウです。
ただしメモリは,プリセットや自動的にメモリする機能はないので,自分で打ち込む必要があります。

ラジオの録音(MP3/WAV),予約録音にも対応しています。
これも画面から周波数,時間などを打ち込みます。
ただし,その時間にPC・ソフトともに起動している必要があります(スタンバイ,休止状態,電源オフでは機能しません)…。

肝心なラジオとしての性能は…

結論から言うと,一昔前の非力な中華ラジオ並みで,海外からの放送を聞くためのラジオとしては,オススメできるものではありません。(^^;)
海外からの電波を,悠々楽しめるとは言い難いです。orz

感度の善し悪しというよりは,信号の強さがある程度以上ないと,音が崩れてノイズにしかならないのが最大の難点です。信号が強弱する遠距離の放送は,聞きづらいです。

使い物になるのは,地元AM・FM局とその他の電波の強いごく一部の局くらいと言えそうですが,安定した地元AM・FM局でさえ,音に耳に刺さるビリつきがあって,長時間楽しめる音質とは言い難いです。

ポータブルラジオで楽勝で聞ける,主なAMと短波の海外からの日本語放送を,室内の窓際で付属のアンテナだけを使い,ざっと受信した結果は,以下のとおり。(○:良好 △:聞こえるが音が悪い ×:受信不能)

時間 周波数
(kHz)
放送局 受信状態
11:00 11810 韓国・KBSワールドラジオ
17:00 11605 台湾国際放送
20:00 9735 台湾国際放送
7260 中国国際放送
21:00 1170 韓国・KBSワールドラジオ
1044 中国国際放送 ×
3250 朝鮮の声
6070 朝鮮の声
9650 朝鮮の声
720 ロシアの声
6085 ロシアの声
9840 ベトナムの声
21:30 1566 韓国・HLAZ(FEBC)
22:00 7365 ラジオタイランド
22:30 9905 イラン・IRIB ×

短波の,比較的電波の強い日本向け日本語放送は,だいたい聞こえてはいます。ただし,少し電波が弱くなると,とたんに音が崩れて苦しくなります。

AMでも,そこらのラジオで楽勝で聞けるはずの,夜の1044kHzの中国・CRIが聞こえなかったり(この周波数は内部発振を起こしているようです),1170kHzのKBS World Radioが聞きづらいのには,弱りました。

また,地元AM局の送信所が近い筆者の環境では,常に背後に「お化け電波」が聞こえています…。

PCの短波への入口?

考えてみれば,わざわざラジオをパソコン立ち上げて聞く必要があるのか,と筆者も一瞬思いはしました。(^^;)
ラジオはパソコンよりはるかにシンプルな構造のメカで,それをわざわざパソコンのパワーで動かす必要もないわけです。(^^;)
短波が聞きたいなら,これよりは3,000円くらいの短波ラジオの方が,ずっとコストパフォーマンスも良いかもしれません。^^;;

しかし,近頃はパソコン,携帯,メモリプレイヤーはあっても,家にラジオがないことは珍しくなくなっています。
そこで,こうした製品がラジオという新たなメディア^^;への入口になってくれることは考えられます。

さんざん酷評はしましたが^^;,手頃な値段で買えて,PCで手軽に操作でき,短波も聞けることが,ごく限られた範囲ではありますが,実現できてはいます。

願わくば,パソコン,インターネットしか知らない人に,短波ラジオの世界の楽しさが伝えられるような次の製品も出てきてほしいところです。

(2009/11/11 11/23一部改訂)

(c) 2009 gota

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