片手にラヂヲ♪ホームひとりごと台湾のサマツなもの2016台湾半周バスの旅^^; (1)

作成日:2016/05/28

台湾のサマツなものスペシャル
乗車18時間!台湾半周バスの旅^^; (1)


サマツなもの |(1)1日目 (2)2日目 (3)3日目

2016年5月,また台湾に行きました。
その日程中の3日間で,台湾の東半分,台東県の太麻里から北部の新北市の淡水まで,ほぼ路線バスだけで台湾を半周しました。

バスマニアでもない私が,こんなことを思いついた理由はいくつかあります。

以前,何度も鉄道の車窓から,台湾南東部の台東周辺の青いきれいな海を見ていて,途中下車してみたい気持ちがありました。
鉄道では,台東から花蓮の間は山側を走るので,海を見るなら海沿いを走る路線バスが最適でした。

それと,5月の台湾は既にかなり暑く,当初考えていたいくつかの街を自分の足で歩くことが,きつそうだったことです。
そこで,冷房の効いたバスから風景を楽しもうと思ったのです。(^^;)


【バスの旅1日目】
太麻里→台東→成功→花蓮


[11:45]  太麻里の浜辺

太麻里の浜辺と青い海

台湾に着いて,高雄で知人に会い,その翌日,台湾鉄道の「自強号」で2時間かけ,台東の南,太麻里まで行きました。

太麻里で下りると,駅出口の正面から海がすぐ見えます。
そのまままっすぐ歩いて行って,数分で砂浜にたどりつきました。
なんと,自分の他は誰もいません。(^^;)
太麻里の浜辺,独り占めです。
小一時間も砂浜に座って,いつまでも打ち寄せる波を,ぼけーっと眺めていました。
至福の一時です。


[12:40] 鼎東客運バス 台東行き

台東行き鼎東客運バスの最前列座席

太麻里の浜辺でぼーっとした後,台東に向かうため太麻里の街に行き,ジュースのスタンドのお姉さんにバス停の場所を教えてもらうと,バスがちょうど来ていたので,手を挙げて飛び乗ります。

料金の支払いは,交通カードの「悠遊カード」が使えます。
以前なら釣り銭の出ない台湾のバスに乗るとき,運転手さんに料金を尋ねて用意した小銭を出したものでした。

今回の旅では,2,500元ほどのチャージで,途中コンビニの支払いにも使いながら,ほぼ使い切りました。


台東の砂浜
ずっと続く台東の海岸線

海が見やすいよう,進行方向右側,そして最前列「マニア席」に席を取ります。(^^;)
延々と続く海の水平線と砂浜の風景を飽きずに眺めます。

途中,ほとんど誰も乗り降りしてきません。
運転席のメーターを見ると,60km/hほどで飛ばしています。
日本なら,乗降のなさそうな停留所でも減速して確認するものですが,そんな気配はありません。(^^;)

バスは観光バス仕様で,飛ばしている割には音や振動もそれほどでもなく,乗り心地は悪くありません。


[13:35] 台東バスターミナル着

台東バスターミナル

1時間たらずで,台東バスターミナル(台東轉運站)に着きました。

調べてみると,台東バスターミナルは2015年6月19日にオープンしたばかりで,台東を走るバス (台灣好行,普悠瑪客運,鼎東客運山線・海線,花蓮客運,國光客運など)の発着点がここにまとまったようです。
旧台東駅の遺構
旧台東駅の表示と気動車

ここは廃止された旧台東駅で,バスターミナル,観光案内所のほか,駅のホームや昔使われていたディーゼル車も保存展示されていて,バスを待つ間楽しめました。


[13:45] 鼎東客運バス静浦行き・台東発

台東バスターミナルの静浦行き鼎東客運バス

海沿いを走る鼎東客運の静浦行きのバスが来ます。
ここから,漁港のある街,成功に向かいます。


台東の海と海岸の椰子の木
台東の海岸

さらに海の風景を楽しみます。

台東駅で,欧米系の年配の女性が乗ってきて,私の隣に座り.途中の都蘭で降りるので教えてくれと言われました。
後で調べたら,都蘭はビーチリゾートで古蹟もあるらしく,ちょっと興味がわきました。
通り過ぎた際に見た都蘭は,欧米系のバックパッカーの姿も多く見かけました。


[15:25] 成功・鼎東客運バスターミナル着

成功バスターミナルに着いた鼎東客運バス
鼎東客運成功バスターミナル

2時間弱,成功に着きました。

今日の目的地の花蓮までは,あと2時間半ほどの道のりです。


[13:30] 花蓮客運・成功バス停

花蓮客運の成功バス停

成功の鼎東客運のバスターミナルに下車したものの,この後乗る花蓮客運の花蓮行きのバス停が見あたりません。
バスターミナルで尋ねてみると,すぐそばの道路沿い,成功鎮公所の前にありました。

成功の港も見たいと思ったのですが,バス停の時刻表を見ると,次のバスにすぐ乗っても花蓮に到着するのが18:30頃,次のバスに乗ると到着が20:00近くになりそうです。
後で調べ直すと,先に乗ったバスの終点の静浦の方が,花蓮行きのバスの本数はあったようです。

宿も予約をせず現地で探すことにしていたので,あまり遅くなってもいけません。
そこで,港の見物はあきらめます。
というか,今回の旅はバスに捧げる覚悟をあらためます。(^^;)


[15:50] 花蓮客運バス・成功発

花蓮客運バス1127の運転席

予定時刻から10分遅れで来た花蓮客運のバスは,オレンジのボディーカラーの30人乗りくらいの小さなバスでした。
乗客は,なんと私一人だけ。(^^;)

ちなみに,この路線番号1127のバスは,14:30に台東バスターミナルを出て,花蓮まで行くバスです。
花蓮-台東間を走るバスは,どちらからも1日2往復。
台東でもう少し待っていれば,これに乗って一気に走り抜けられたんですけどね。


成功-花蓮間の海

それにしても,誰も乗り降りしない道で,運転席のメーターを見ると,スピードは80km/hを超えています。
さすがに,シートベルトはしっかりしめておきます。(^^;)


道沿いの墓場

バスを走る道沿いは,お墓,とりわけ十字架のあるキリスト教のお墓も多く見かけます。


海岸の岩場と断崖
海岸の岩場

飽きずに海の風景を眺め続けます。
花蓮に近づくにつれ,海岸の風景は岩場や切り立った崖,道もカーブが増えてきます。


休憩中の花蓮客運バス

17:10頃,トイレ休憩が入ります。(^^;)
そりゃ,運転手さんも,台東から4時間近く走ってるわけで。

花蓮到着まで,あと1時間です。


バスの積み荷がドアと車体の間に挟まる

再び発車したところで,アクシデント発生。(^^;)

最前列,運転席後ろの席に,缶詰などが積まれていました。
台湾の地方のバスでは,こうした物資輸送をよくしているようです。
その荷物の一つが,乗降口に転げ落ちました。
いったんバスは止まって,運転手さんがドアを開けて荷物を戻そうとしたところ,今度は荷物がドアと車体の間の隙間にはさまります。
結局,缶詰を箱から出して解決。

ちょっとしたことですが,何が起こるかわからないものです。(^^;)


バス前方から見た花蓮市内の道路

18:00頃,バスは花蓮の市街地に入りました。
人の乗り降りも多くなり,人の少なかった所から,かなり賑やかな所に来た感じがしてきます。
あと一息です。


[18:20] 花蓮駅着

花蓮駅前の花蓮客運バスターミナル

花蓮駅前の花蓮客運バスターミナルに着きました。
ターミナルの建物もバスと形,カラーも同じというわかりやすさ。(^^;)

これで,今日のバスの旅は,いったんおしまい。
さすがに,ここから離れた所にある,花蓮の市街地で宿を探そうという気力は起きません。(^^;)
駅近くで宿をとることにします。

果たして一晩寝て,バスに乗る気力,回復するでしょうか。(^^;)

<本日のバス乗車時間計:約5.5時間>


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(c) 2016 gota

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