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台湾の観光情報の収集をしていて,偶然ある路線バスを見つけました。 ルートの詳細は,そんな奇特な路線^^;を運営しているバス会社「豐原客運」のこのページ(PDF)を見ていただくとして,ごたさんが見たバスの車窓の風景をお届けします。(^^;) ちなみに,中部横貫公路を通して走るバスはなく,このバスの終点,梨山が中継点となります。 やろうと思えば,台中から梨山に14:00着,さらに梨山から15:00発,20:00花蓮着の花蓮客運の便で一気通貫という手がありますが,そこまでするのはちょいと…^^;というわけで,梨山まで行って1泊することにします。 |
[07:30/台中駅前]台中駅前の,豐原客運のバス乗り場です。 バス乗り場は,台中駅前,駅を出て左手,ビルの屋上にUFOのような構造物があるビルの前にあります。 台中からは,08:00発の1日1便だけです。これを逃すと後がないので,台中に前泊して朝は早起きして,バスを待ちます。 |
[07:55]発車5分前,梨山行きのバス到着です。 話には聞いていたものの,20人も乗ればいっぱいになりそうなバスです。 待って乗った甲斐あって,速攻で一番前の「マニア席」ゲット。(^^;) 台中を出発したときの乗客は,ごたさんを含めて3人。後の2人は,大きな荷物を持った行商のおばちゃんっぽい人たち。 |
料金は,梨山まで561元(日本円約1,600円)。 バス乗り場に切符売り場もあるのですが,このバスの場合は,乗ってから運転手さんに払って,この感熱紙打出しの切符をもらいます。 ちなみに,お客さんの大部分は,支払いにICカード(台中eカード)を使っていました。 |
座席はこんな感じ。シートベルトがあってリクライニングもできます。 この荷物を置いて,その後ろの座席に座っている小柄なおばちゃんは,席を2つ使って足を伸ばしてます。(^^;) 運転手さんも,この後停まるバスターミナルで,新聞らしき包みや,荷物を受け取って,途中で下ろしています。山間部への物の輸送も請け負っているのかもしれません。 |
ちなみに,ちょいと心配したスーツケースの置き場所ですが,トランクはないものの,座席の最後方にスペースがありました。 車内にトイレはありませんが,行程中,時折トイレ休憩を入れてくれます。 |
[08:50/豐原]08:00に台中を出て,約1時間で豐原客運の本拠地,豐原のバスターミナルに到着です。 台中からここまで,こまごまと各停留所に停まります。 |
次に向かうのは東勢です。 このあたりになると,風景がすっかりのどかになってきます。 |
[09:10/東勢]東勢のバスターミナルに着きました。 ここで10分間のトイレ休憩です。バスにトイレがないので,これ以降もマメにトイレ休憩を入れてくれます。 お客さんの大部分は,豐原かここまでで降りていきます。 |
ここから,標高の平均500mという埔里の街に向かいます。 本来は,埔里まで行かなくても,まっすぐ東に梨山に向かう道があるのですが,1999年の「921震災」やその後の台風などで道路が寸断したため,南を大回りする現在のルートになっているそうです。 この先は,田園というよりは山道という感じになってきます。 |
[09:40/埔里]台湾島の真ん真ん中,紹興酒などの酒造で有名な埔里の街に入ります。 ここを過ぎると,お客さんは数えるきりになります。 |
埔里を過ぎると,だんだん高いところに登っていくのが感じられます。 このあたりになると,後ろに置いた,おみやげを詰めて20kgはあろうかというスーツケースが,カーブにさしかかる度に,左に右にバタバタ音を立てて暴れ始めます。(^^;) 運転手さんは,前に大型車を見つけると,カーブの手前で止まって,車の通過を待ちます。 すれ違う車の運転手さんとバスの運転手さんは,顔見知りが多いのか,お互い運転席で手をあげて挨拶しています。 |
[11:15]霧社の手前にある「農特産品展示中心」で休憩。 ここで座ってお茶をごちそうになります。 |
[11:30/霧社]歴史に詳しい人ならご存知の「霧社事件」で有名な,霧社に着きます。 乗る人も降りる人もいないようで,通過していきます。 |
霧社から先は,勾配のきつい,曲がりくねった山道がひたすら続きます。 5秒とまっすぐ走りません。その揺れ具合ったら,ほとんどジェットコースター。(^^;) そんな中,乗客のおっさんが運転手さんに何やら話しかけると,バスが何もなさそうなところに止まり,おっさんが降りていきます。 そのおっさん,12時過ぎ,合歓山の入口を過ぎたところで,こんなところに何があるんだというところで降りていきました。ナゾです。(^^;) |
それにしても,埔里を過ぎてからの山の景色はきれいで,見飽きません。 |
だいぶ高いところまで来たらしく,気圧の変化のせいか,耳がツーンとしてきます。 雲が厚くなり,目の前にも濃い霧がかかってきます。 |
[12:50/大禹嶺]乗車後,ほぼ5時間経過。(^^;) 梨山同様,台湾高山茶で有名な大禹嶺に着きます。 このあたりは標高3,000m近く,さすがに空気も冷たく感じられます。 |
再度出発。 途中,バスが急にスピードを落とします。 実は,翌日梨山から乗った台中行きの便では,前を走っていたワゴン車がカーブで対向の乗用車とぶつかりかかるという,ちょっとしたアクシデントを目にしています。いかにも難しい道です…。A^^; |
写真ではわかりにくいかもしれませんが,こんな山の斜面にある道を走ってくるわけです。 |
[13:50/梨山]走ること5時間50分,終点,梨山に着きました。 バスの停留所の前は,かつての蒋介石の避暑地で,近々営業再開予定というホテル「梨山賓館」があり,その向い側は山間の風景が一望できます。 おもしろかったけど,さすがに疲れました。A^^; この険しく長い道を日々往復している運転手さん,心から敬意を表します。辛苦了(しんくーら,お疲れ様でした) |
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