片手にラヂヲ♪ホームひとりごと入院してもラヂヲ^^;

作成日:2009/06/20

入院してもラヂヲ^^;


唐突ですが,このページの作者ごたさんが,2009年6月に三週間弱,入院しました。^^;A

入院生活は,子供の頃に盲腸で入院して以来でしたので,実に30年ぶりでした。
その後の30年,何年かに一回歯医者にかかるくらいで,たいがいの病気は寝て自力で治してしまうというごたさんの「不敗神話」,ついに崩壊したのでした。(^^;)

それはともかく,幸い入院の際,自力で入院の準備をする時間と余力がありました。
そこで,病院に持ち込む荷物の中に,短波ラジオ「ソニー ICF-SW10」とアンテナ用のワイヤーも入れたのでした。
そして,することもなく長い入院生活を,ラジオと数冊の本で過ごしました。
(ちなみに,病棟はパソコン,携帯電話は使用禁止でした。)

せっかくこうして短波ラジオに関するWebサイトもやっているので,入院生活とラジオというテーマで気づいたことなどを,あえて快気祝いがわり(?!)に記します。(^^;)

1. あくまで静養の一助

最初に,念のため記しますが,入院の目的はあくまで病気の治療です。

後述するように,病室内の環境は旅行での宿泊先以上に制約が多く,環境によってはラジオは全く役に立ちません。
病状や治療の都合があれば,あきらめなれけばならないこともあります。

仮に何か聞こえたところで,そういう環境ですので,さしたるパフォーマンスは期待できません。
まして,病院から受信報告を出したりして遊ぼうなどとは期待しないことです。(^^;)
しかし,その制約内で入院中の時間を過ごし,楽しむことも可能ではあります。

2. 病室内の受信環境は最悪(T_T)

たいがいの病室は,鉄筋コンクリートの建物の中にありますので,入ってくる電波は非常に弱いです。
また,ノイズも非常に多く,ベッドのそばに医療機器がある場合もあって,比較的弱い電波をキャッチしなければならない短波の受信は絶望的と言っていいくらいです。

筆者のいた環境でも,短波は7MHz以下はノイズで全滅,地元中波(AM)局さえ聞こえないものがありました。

3. ベッドが窓際ならラッキー^^;A

それでも,ベッドが窓際にあって,窓との距離が短ければ希望はあります。

筆者のケースでは,最初治療の都合で通された個室は,広々していたのはいいのですが,窓とベッドの距離が4〜5mありました。
そんな環境では,窓にワイヤーのアンテナをひっかけて引いても,短波はもちろん,地元AM局さえほとんど聞こえるものがありませんでした。

その後,4人部屋の中の窓とベッドの距離が1mほどのベッドに移されました。すると,同じ方法でも短波に聞こえるものが出てきました。
それでも,電波の強さはほどほどでノイズも多いため,ごく電波の強い局だけが受信できました。

もし,入院前に病院側と話し合う機会があれば,ダメモトで「窓際希望」と言っておくのも手かもしれません。(^^;)

4. 使うラジオの条件

  • 電池で動くもの
    AC電源の利用に制約があり,また室内の医療機器への障害も考えられるため,電池で動くものが必須です。その点「アナログ式」のラジオは,電池の持ちも良さそうです。
    実際,私の入院した病院では,持ち込むラジオは「電池式のものを」という指示がありましたし,コンセントは治療のための医療機器で埋まっていました。
  • アンテナ線は必須
    上述の環境ですので,少しでも感度を稼ぐためのアンテナ線はなくてはなりません。
    長さは5〜10mあれば良いと思います。
  • 操作が簡単なもの
    操作ができる限りシンプルなものを用意しましょう。
    病気で体が弱っていると,普段は気にならないささいなことがストレスになります。
    私の場合,片手に24時間点滴の針が刺されていて,操作がスイッチのON/OFF,チューニングつまみでの選局,音量の上下しかない「SW-10」は,正解でした。
  • イヤホンかヘッドホンを
    個室はともかく,2人以上入る部屋では,テレビやラジオはイヤホンやヘッドホンでという指示が病院からもありました。
    病院では,つきあう時間が長くなるので,装着感が良く疲れにくいヘッドホンで,最小限の音量(病気の体には,案外ここが重要)で聴くのがベストです。
  • できればスリープタイマー,夜はバックライトもあれば
    ベッド上での生活では,昼夜問わずうとうと寝ることが多くなります。
    そこでスリープタイマーがあるとベンリです。
    また,病院では夜は「消灯」になり,その時間以降はチューニングの際,照明もほしくなります。それで,ラジオにバックライトもあると良いでしょう。
    もっとも,筆者の「SW-10」はどちらもないので,マメにスイッチを切ったり,夜中は周りに迷惑をかけないように「ハンディライト」を使いましたが…。^^;A

5. 放送のナカミを楽しむ

3.で述べた,個室の電波の届きにくい部屋の奥の環境でも,案外FMの電波は良く入ってきます。
そこで,最初は普段あまり聴いていなかったFMに仕方なくダイヤルを合わせていました。
でも,聴いているうちにかなりおもしろくなってきました。
おもしろく聞けるよう番組を作っているのですから,当然かもしれませんが。(^^;)
また,普段仕事をしているとなかなか聴けない,平日昼間の放送が楽しめます。

短波は,ごく電波の強いところしか入ってきませんが,それにすがるようにじっくり聴くと^^;,新たな発見もあります。
昼のオーストラリアのキリスト教系・CVC Internationalの中国語放送(13:00〜20:00/17830kHz)に,トークの合間に頻繁に中華ポップスが楽しめる番組があって,ちょっと意外でしたが楽しめました。
また,中国語放送と言えば,夜のAll India Radio(20:45〜22:15/17705kHz)が,超強力かつ音楽(いわゆる"Film Music"に加え,70年代の中華ポップスまでかかっていた)がガンガン楽しめるのも,ちょっとした発見でした。

こうして一日中ラジオに浸っていて,私の場合は,地元AM/FM局は雑誌を読むような感覚,短波は内容にかかわらず,音楽を聴くような感覚で接していました。
余談ですが,気に入った曲が耳に入ると曲名をメモし,退院して自宅に戻るやインターネットで曲が収録されたCDを買い漁ってました。^^;A

そんなある一日の流れを,以下にお示しします。(^^;)
これはあくまで,上記の比較的良い受信環境下で,容態もだいぶ良くなった時期のものです。

時間病院内☆ごたさんの聴いた局
05:00 ☆地元FM
06:00起床・検温
07:00 
08:00朝食
09:00 ☆KBS日本語
10:00検査など読書
11:00 寝る
12:00昼食 
13:00 ☆地元AM
14:00 ☆CVC中国語
15:00 
16:00 ☆地元AM
17:00 ☆Voice of Russia英語
18:00夕食読書
19:00 ☆地元AM
20:00 ☆台湾国際放送日本語
21:00 ☆All India Radio中国語
22:00消灯☆地元FM
23:00 
24:00 寝る

結び

繰り返すようですが,あくまで入院の目的は病気の治療です。
くれぐれもラジオその他の娯楽のために,ムリはしないようにしてください(って,自分のことか^^;;)。
当然,担当医や看護師さんの指示には,スナオに従いましょう。

入院中,24時間治療のために働いている病院の皆さん,雑談しつつお互い支え合った病室の皆さん,仕事の穴を埋めてくれた会社の皆さん,留守を守ってくれた家族のみんな,心から感謝します。(とりわけ,看護師の"エナ"さん,ありがとう。^^)
そして,この駄文をお読みいただいている皆さんのご健康をお祈りします。

私は,完治してますます健康になれそうだし,ラジオもより好きになりました。

(2009/06/20)

(c) 2009 gota

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