泣いても笑っても大晦日 A^^;
今年もやってまいりました,大晦日です。
クリスマス同様,家族でも恋人でも誰か大切な人がそばにいると,感慨深いものになるのでしょう。
が,今年もすきま風の吹く四畳半(言葉のアヤでなくマジ寒い部屋なんすが - -;)で年の変わり目を,ごたさん(仮名,38歳)は一人,迎えようとしています。(T.T)
そんなごたさんの,大晦日のささやかな楽しみは,短波ラジオで1月1日午前0時になる国の放送を追いかけていくことです。(^^;)
当初このネタは,世の中が"2000年問題"と大騒ぎしている最中,短波リスナーの間で"Y2K Listening"として聞いたものでした。
実際,2000年と21世紀最初の年の2001年は,特別な節目ということで,各国から華々しいカウントダウンの中継などが聞けました。
何をどう聞くよ?
選局の基準としては,
- 受信状態が良好
- 現地の1月1日00:00をはさんで放送が連続している周波数
- カウントダウンイベントが聞ければ最高
というところです。
一番おもしろいのは,各国の国内向け放送の生番組でしょう。海外向けでも,生放送でニュースのあるところは,何らかのイベントが聞けることがあります。
あらかじめ録音された番組を流していることの多い宗教系放送は,対象にはなりにくいでしょう。
1月1日午前0時って,いつよ?
てなわけで,いつ,何を聞くか,見当をつけましょう。
まず,日本時間のいつ,世界のどこが1月1日午前0時になっているか,知る必要があります。
これは一般に出回っている時差表や世界時計が参考になると思います。地図形式のものは,日本の東にある日付変更線の方から西に向かって新しい年を迎えていくイメージがわくかもしれません。
ただし,日本以外では季節で時差が変わる地域があるので,そうした情報もわかる資料が良いでしょう。
てなわけで,私は短波ファン御用達の"World Radio TV Handbook 2005" (WRTH Publications)を使います。
世界中の放送局のスケジュールだけでなく,時差表などの資料,各国のサマータイムの情報なども記載されていて,こういうときにも重宝します。
何が聞こえるよ?
1月1日午前0時になるところがわかったら,聞こえる短波局があるかどうかを調べます。
インターネットで目的の局の情報を探すのもよいのですが,案外情報のありかが分からないこともあるので,まとまった資料はあった方が良いでしょう。
先述の"WRTH"でも良いのですが,PCで検索できると一撃でわかったりするので,ここでは普段からデータベースソフトに流し込んで使っている"ILG Radio Database"で,国,時間などの条件を絞り込みます。ベンリです。(-人-)
一発勝負!だったりして ^^;
これは,その時間ちょうどに聞けているかどうかの"一発勝負"です。(^^;)
とくに「アナログ選局」のラジオでは,よほど慣れていないと局を探しているうちに時間を過ぎてしまうなんてこともあります。
時間に余裕があれば,前日までにあらかじめ調べたものを受信してチェックするのもよいでしょう。
一足先におめでと〜 (^^)
日本時間(JST) 2004年12月31日 20:00
[世界協定時(UTC) 同日11:00]
2004年冬の放送スケジュールを見ると,ちょうど20:00で周波数が9885kHzから15530kHzに切り替わります。
とりあえず,20:00少し前から9885kHzを聞いてみます。電波はごく強力です。南太平洋各地からのレポートを放送しているようです。アナウンサーからレポーターに,"A
happy new year"(よいお年を)なんて挨拶も送っています。
19:58に周波数を15530kHzに変えるというアナウンスが出ました。あわてて,周波数を15530kHzに変えます。すると19:59に放送開始時に出る鳥の声が聞こえ始めました。
そして,6点鍾の時報で,日本時間20:00,現地時間2005年1月1日00:00になりました!
注目の新年第一声,"It's midnight, New Year's Day."と一言だけ (=_=)。すぐ通常のニュースになってしまいました。(あれれ^^;)
以前は,カウントダウンイベントの中継で,00:00になる瞬間,歓声や打ち上げられる花火の音が聞こえてワクワクしたものでしたが....。
ま,とにかく,一足早くおめでとうございますぅ〜,というわけで,この時のために用意したお酒をまず一杯。*^^*
日本時間(JST) 2004年12月31日 22:00
[世界協定時(UTC) 同日13:00]
次は,ニュージーランドのお隣,オーストラリアです。ここは広い国土があるので,時間帯も3つあるのですが,短波局がある東部の時間を狙います。
宗教局のHCJB AustraliaやVoice Internationalは,新年のご挨拶を求めるのには向いていないので,狙うのはやはりRadio Australiaということになります。
幸いこの局は,現地時間00:00になる13:00をはさみ,連続して放送している周波数があります。その中から,1時間前にチェックしておいた9560kHzを聞きます。先ほどのニュージーランドより電波は弱く雑音混じりですが,十分な強さで聞こえます。
さてさて,現地時間00:00が近づいてきました。直前まで視聴者電話参加の番組のようで,アナウンサーと視聴者の間で"A happy new year's day!"と挨拶が飛び交っています。
そして,21:59,たくさんの人の歓声が聞こえ始めました。カウントダウンイベントの中継のようです。そして集まっていた人たちとアナウンサーがカウントダウンを始めました。
"fifteen, fourteen, .... three, two, one, a happy new year!"
大歓声,アナウンサー氏もアハハハ,と笑ってて楽しそうです。そして,どこからともなく「蛍の光」("Auld Lang Syne")の大合唱も。(この曲って,あちらではこんなときに歌うんですね。)
こういうのは聞いてて,ホントに楽しいです。いや〜,新年のお酒が進むわぁ〜!(って,日本はまだだぞ〜 *^^*;)
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