近頃，世の中的には「食玩」が大流行だそうです。けれども，生まれつきコレクション趣味のない私は，30ン年，こうしたものとは無縁の心の平和を謳歌していたのでした。

しかし，それは2003年3月，イラク戦争とともにやってきたのでした。と言っても，自宅に空爆があったワケではありません。

3月下旬，巷で人気の食玩「新タイムスリップグリコ第3弾」が，私の住んでいる関東・甲信越地区で発売になりました。
http://www.glico.co.jp

そのフィギュア全15種中に，なんと1970年代の「BCLブーム」を象徴する短波ラジオ「ナショナルクーガーNo.7」が含まれていたのです！

私自身は，1973年発売のこの機種には特別思い入れはありませんし(「BCLブーム」初期を知る人にとっては，象徴的な機種らしいですが)，ラジオのコレクションもしていません。

ただ，それまで「BCLラジオ」の話題は，ごく限られた世界でしか聞くことがありませんでした。それが，こういうところに現れたことに興味を感じたのでした。

なんといっても「ジャイロアンテナ」が回ります。!(^^)!
しかも，本物を回した時にもする「カチカチカチ」という音まで再現しています(ここは，現物を知らないとわからないですかねぇ)。
あと，アンテナが伸びたり(さすがに本物のようにポップアップしませんが)，つまみも2箇所動くところがあります。文字表示に至るまで，よくできています。
もっともこのために，本文のような労力を費やすかどうかは，また別の話です．．．．。(^^;A

買ってみました，が．．．．

そして，3月28日，会社の帰りにコンビニで買ってみました。1個248円。レジ前に置いてあって，人気ありそうだわ〜と思ったりしました。

帰って，着替えもせず買ってきた2個，すぐに開けてみました(子供時分だったら，親に怒られてたでしょう^^;)。運が良ければ一発で出るかな，と，出てきたのは「機関車」と「洗濯機」。ん〜，こんなもんでしょうか。

そして翌日，また2個買いました。(以下繰り返しT_T)
さらに，他の日には，ついに昼休みに，弁当といっしょに買うようにまでなっていました。
気がつくと，1週間経ち，やっとラジオが1個出たときには，キャラメル22箱ぶっこんでました。(ToT)

添付の説明書によると，フィギュアは全15種類。いいかげん出てもいいはずです。こんなに当たりが悪いのはなぜ？

「ラジオ」の謎

「食玩」の知識の全くないワタシ，ネットで情報収集にかかりました。ほどなく，サイトや掲示板が見つかりました。

そこには意外な事実が。

どうもアイテムは，カートン(120箱)に同じ比率で入っているわけではないらしいのでした。
同じアイテムでもカラーの違う「シークレットもの」や，120個中1，2個しか入ってない「レアもの」もあるのです。(なんと，ハコ買いして調べている人がいる！)

しかし，私の探している「ラジオ」は，雑魚の一つで120個中12個入っているそうです．．．．って，それじゃ私，よけいツキに見放されてるって。(TOT;)

口火は切って落とされた．．．．

まもなく，この食玩の「トレード掲示板」を見つけました。
20個も買い込む前に，早く気がつけよ。(＜自分)

人気のある円谷物を含め何種類か在庫もあるので，とりあえず手持ちリストを掲示板に出しました。

こっちの求める物は「ラジオ」のみ(もちろん，こんな変な希望を出す奴は，他にはいなかったのですが^^;)。

すると，なんと来るわ来るわ，1時間のうちにトレード希望のメールが山のように。(@_@)

希望はみんな円谷物です。あわてて，掲示板のトレードリストから円谷物を外して書き換えました。掲示板に出して，わずか2時間のことです。(^^;A

中には「ラジオ」2個と交換します，なんてのも(この世界的には「交換レート」も存在するのだとか)。みんなよほど「ラジオ」もてあましてたんですな〜。予想外の効き目にうれしいやら，「ラジオ」の雑魚扱いにちょっと寂しいやら。(^^;

それから，半日くらいはそのほかのアイテムへの交換希望のメールも来て，対応に追われました。結局その日だけで，「ラジオ」10個のトレード成立！めでたしめでたし。

．．．．で，完結と思ったのですが．．．．